X

【発券完了】シンガポール航空【新・旧スイート】両方を制覇する旅

シンガポール航空ウェブサイトより

目次

シンガポール航空の【新スイート】発券しました

シンガポール航空ウェブサイトより

シンガポール航空ウェブサイトより

元々は、シンガポール→成田のA380の(旧)スイートに搭乗したい!と貯め始めたシンガポール航空のマイルですが、①A380の撤退、②マイル数の改悪、などに阻まれ、なかなか発券できないでいましたが、先月になって漸く発券完了しました。今回のエントリーはその発券の経緯についてになります。

 

ルーティング

シンガポール航空のマイルは、アメックスのゴールドカードの紹介キャンペーンを受けて、80,000ポイントを獲得できた事から始まりました。その後は今度は自分が紹介する側で得たポイントなどを積み上げ、いつしかそのポイントは優に200,000を超えるように。

「これなら、シンガポール航空だけで、ほぼ世界一周できるかもしれない・・・!」

“SQだけで(ほぼ)世界一周”妄想ルート

JFK-LAXだけ別に切れば、当時はNRT-LAXの以遠権をシンガポール航空がA380で飛ばしていましたので、全てスイートでほぼ世界一周が可能なルーティングを妄想していました。しかしながら妄想と言っても、マイルが少なくて済む”Savar Awards”であれば、充分に手が届くマイル数でもあった訳です。

しかしながら、①NRT線のA380撤退、それに伴い以遠権のNRT-LAXも77W化、②更にはマイル数の改悪、という事態が発生し、”SQだけで(ほぼ)世界一周”妄想ルートは一度白紙化せざるをえませんでした・・・。

そんな時にシンガポール航空からリリースされたのが、スイートの刷新。ヒコーキマニアであれば、是非ともこの新型乗ってみたいと思うのは当然!でこの状況を鑑みますと「新旧混在するこの際に、新スイートも旧スイートも一度で両方制覇(搭乗)したい!」という野望まで生じてきてしまいました。。。

そうなるとマイル数が押さえられ、新・旧混在で投入されているのは・・・、とオセアニア方面に目を付けました。FRA線やLHR線と比較するとフライト時間が短い事は否めませんが、前々から「(オセアニア方面は)特典に空きを見つけやすいのでは?」感じていた事もその理由の一つです。

オセアニア方面・・・、SYD線に新スイートが投入されているのは周知の通りで、それならoneworldエメラルドの内にSYDのQFファーストクラスラウンジを経験すべくAKLに渡り、それから旧スイートでSINまで戻って来る、とルーティングが頭に浮かびました。

“SQ【新・旧スイート】を両方制覇する旅”ルーティング案

そうなると日本からシンガポールまで往復どうするか?という問題が出てきます。この時点でアメックスからシンガポール航空KrisFlyerに移行を済ませていたのは245,000。今後エールフランスのファーストクラスをマイルで発券する事を考えれば、アメックスのポイント→マイルの交換で、もうあまり多くのポイントをKrisFlyerに振らず、Flying Blueへの移行の為に温存したい局面でありました。

そこで”Award Chart“を眺め続けて、アメックスポイントを温存しつつ、新・旧スイートを制覇する為によーーーく考えました。そして導き出した結論は・・・、片方は”Advantage Awards:150,000マイル”で香港からスタートしてSINを経由、SYDに至る=新スイート搭乗(もしくはその反対のルート)、そしてもう片方は”Savar Awards:98,000マイル”でAKLを発ち=旧スイート搭乗、SINを経由して北京か上海に至る(もしくはその反対のルート)、というルートでした。

“SQ【新・旧スイート】を両方制覇する旅”ルーティング案

必要なマイル数は合計:248,000マイル、このマイル数なら3,000ポイントだけをシンガポール航空に移行して、後の残り全てはエールフランスに振る事ができる訳です。本当であれば空席を見つけた上での移行が理想なのでしょうが、アメックスの『初年度年会費無料』期限が迫っていた為、先に3,000ポイントだけを移行して、残りはエールフランスに全て移行。アメックスのポイントをゼロにした上でカード解約、の方を優先し、その後のSQ発券作業(=ルーティングと労力を費やす空席探し)は「まあ、そのうちにでも・・・」と、面倒が嫌で後回しにしておいたのでした・・・。

しかしながら、先月ネットでSQスイートでSIN-FRA-JFKを飛んだマイラーさんの記事を拝見して、急に乗りたい気持ちにスイッチが入りました。また同時に、新スイートに乗るならレッド・アイ=フライトのSQ221便:SIN→SYDより、昼間のフライトのSQ232便:SYD→SINの方が、機内が明るくて搭乗を楽しめそうだという印象を以下のブログから受けたのでした。

Here's what Singapore Airlines' new over-the-top Suites are like, including the seats, entertainment, food, drinks, service, amenities, and more.
Review: Singapore Airlines New Suites A380 Sydney To Singapore - One Mile at ... - One Mile at a Time

こんな出来事が続いたものですから、「あ、これは今発券しろ!ってヒコーキの神様が言っている・・・!」と感じ、後回しにと考えていた発券作業を再開するに至る私なのでした。

という事で、まず本命の新スイートはSQ232便で決定。続くSIN→HKG区間と含めて、SYD→SIN→HKGが”Advantage Awards”で復路となりました。そして必然的にPVG→SIN→AKLが”Savar Awardで往路となった訳です。しかしながら、SIN→AKLは夏スケジュールでは77W・・・。その前のPVG→SIN区間も旧スイートが飛んでいるとは言え、このフライト時間:5時間半ではそれを満喫するにはちょっと短いと感じます・・・。そして何より、気持ちにスイッチが入り、早く乗りたい衝動に駆られていますので、もはや10月後半の冬スケまで待てない自分がいました・・・。

そこで往路もSYD着として、PVG→SIN→SYDと変更する事にしました。後は【空席探し】。必要マイル数やフライトマイルの制限距離、トランジットやストップオーバー、オープンジョーの規約などを考慮しながら行う【ルーティング】は大好きで、気持ちもワクワクしてきますが、この【空席探し】、航空会社の特典航空券のページを日時を1日ずつ変えたりして地味な作業・・・。マイラーには有るまじき事なのでしょうが、正直面倒で嫌いです・・・。それでも空席が見つかり、狙っていた時期に「スコーン!」とハマると、その瞬間はこの上ない快感ではあるのですが。。。

一方で空席は有ったとしても、希望する座席は空いているのか?という作業を『ExpertFlyer.com』で並行して行います。窓側で、尚且つ太陽の位置を考慮した座席をリサーチするのです。。。この座席にも徹底的にこだわる姿勢が、事態をより面倒し、自分で自分の首を絞めているのは、はい・・・、充分に理解しています。。。

2018年7月某日、SQ833便ファーストクラス シートマップ

 

そんな面倒で地味な【空席探し】を経て、先月初旬に以下のルートで漸く発券完了。

“SQ【新・旧スイート】を両方制覇する旅”ルーティング

 

往路のPVGまでは、別で切ったBAの特典航空券でJALのフライトです。PVG→SIN・SIN→SYD、共にA380・旧スイートになります。特にSIN→SYDでは是非ともダブルベッドにあやかり、熟睡してみたいところです。SINでの乗り継ぎ時間が2時間強で、シンガポール航空が誇る最上級ラウンジ”THE PRIVATE ROOM”を満喫するには時間が足りませんが、この対策は復路にて・・・。最後にSYD到着後は、これまたBAの特典航空券で、今度はカンタス航空でのフライトでAKL入りとしました。

往路:PVG→SIN→SYD

 

復路、AKL→SYDは往路同様BAの特典功航空券でカンタスのフライト。その後がシンガポール航空でSYD→SIN→HKGとなります。この中のSQ232:SYD→SINが新スイートで本命のフライトです。また往路で”THE PRIVATE ROOM”の滞在時間が短い事の対策として、SINでストップオーバーを入れてあります。そしてSIN→HKGは旧スイートと77Wの選択肢の中で77Wの”First Class”としてみました。

復路:SYD→SIN→HKG

発券は先月の2018年4月、フライトは2018年7月の予定となっております。

 

マイル数・諸費用

マイル数については前述してありますが・・・、まず往路:PVG→SIN→SYDはシンガポール航空KrisFlyerの””Advantage Awards”で150,000マイル諸費用は270元(4,673円)。

復路:SYD→SIN→HKGは”Savar Awards”で98,000マイル諸費用は124.74豪ドル(10,456円)。

 

シンガポールでのストップオーバー

復路でシンガポールでのストップオーバーを入れたのは前記しましたが、初体験の”THE PRIVATE ROOM”を満喫する事が目的です。うろ覚えですが、以前は公式上ではストップオーバーは不可、シンガポールに(英語で)コンタクトした際のみ、裏技的に100シンガポールドルでストップオーバーを入れる事ができるというのを凄腕マイラーさんの記事で目にしていました。

SQのA380スイートクラスに搭乗する方法をご紹介します。 一般的にSQのスイートにはマイルで搭乗できないと思われているのですが、実はシンガポール航空の自社FFPであるKrisFlyerからはスイートクラスも予約することが可能です。以下、KrisFlyerからの発券報告です。 (FFP)SQ KFLY (必要マイル数)93,500マイル (航空会社)SQ (クラス)R/R/F ※1 (ルート)JFK/○FRA/○SIN/CGK ※2 (機材)A380/A380/B777 (諸費用)1,094.94SGD ※3 (マイル単価)約10円 ※1…Rクラスとはスイートクラスのこと ※2…○印はその都市で24時間以上のスト...
【発券報告】SQシンガポール航空A380スイートクラスに特典航空券で乗る方法 ニュ... - Up in the SKY

しかしながら、2017年3月のルール変更からなのでしょうか?、ウェブ発券の途中でストップオーバーを簡単に入れられるようになっていました。せっかくなので、その解説を少し。

今回は復路:SYD→SIN→HKGのシンガポールでストップオーバーを入れる訳ですので、先ず通常通りSYD→HKGと検索する中で最初のSYD→SINの部分。該当するフライトを選んだ上で一番下までスクロール、”Add a stopover”の”proceed”を選択。

シンガポール航空ウェブサイトより

開くポップアップ画面でSIN→HKGのフライトの日付を設定、その後、シンガーポールでのストップオーバーの日付をセット。

シンガポール航空ウェブサイトより

すると、次のフライト:SIN→HKGのフライトを選択する画面が展開。あとはそれを決定するだけです。この際、諸費用がAUD96.84からAUD124.74に上がっています。この差額がストップオーバーに関するアップチャージとなる訳です。(おそらく・・・)

シンガポール航空ウェブサイトより

 

結果的に27.9豪ドル(約2,300円)で、”THE PRIVATE ROOM”の滞在時間を増やした、という事になりますが、以前であれば100シンガポールドル(約8,000円強)が発生したかもしれないのが、これぐらいの費用で済んだ訳ですから、大いに許容範囲です。これでしたら、SINの到着乗客動線と出発乗客動線が同じという空港特性を活かして、無料のトランジットツアーに2つとも参加して、それでいて夕食にゲイランのノーサインボード、朝食に日本以外の麺料理では今のところ世界一と個人的に感じているカトンのマリンパレードラクサを満喫できるのでは?などとスケジューリングしています・・・。

マリンパレードラクサ

マリンパレードラクサ

尚、途中で「ホテルもどう?」と聞いてきますが、スキップしても全然構いません。

シンガポール航空ウェブサイトより

 

フライト内容

PVG→SIN。旧スイートのA380です。普段は窓側を事前座席指定する私ですが、今回は『憧れのダブルベッド』を目指して真ん中の座席を押さえています。次便のSIN→SYDも同様に旧スイートのA380ですが、ダブルベッドが成功する保証はありませんので、この便で成功していれば、後は気が楽です・・・。

シンガポール航空ウェブサイトより

SIN→SYD、引き続き旧スイートのA380で同様に真ん中の座席を押さえています。先客の方がお一人窓側にいますが、今のところ座席指定は私も含めて2名のみ。今は空席だらけですが、直前でドンドン埋まって来る傾向がある事を”ExpertFlyer.com”で確認できています。しかしながらフライトは7月。南半球のオーストラリアは冬ですので、需要が落ちるのでは?と睨んでいます・・・。レッド・アイ=フライトになりますので、こちらでも是非ダブルベッドの恩恵に預かりたいところです。

SYD→SIN、本命の新スイート”New A380 Suitesになります。右側(下の画像では上側)の真ん中を押さえてあります。

“Australian Business Traveller”より

ここでも目指すは『超憧れのダブルベッド』ですので、ダブルベッドを形成する<一番前>か<真ん中>のどちらかを押さえておかなければなりません。<最後尾>は独立運用なのでダブルベッドにはならないシートです。このような理由から、ダブルベッドの為に少し広い<一番前>を指定したいところなのですが、ブロックで入れませんでした・・・。よってその望みを繋ぐべく<真ん中>を押さえた次第です。右・左で言えば、太陽の位置を考慮し、北側に当たる右側という訳です。

シンガポール航空ウェブサイトより

そして最終区間のSIN→HKG。大本命の後で消化試合のようなフライトになりそうな予感がしています。香港線は3デイリーなので、4度A380・3度旧スイートを選ぶ事もできますが、最終フライトにも新鮮さを求めて、ここは敢えて77Wの【First Class】としてみました。こちらも新・旧あるようなので、どちらになるのか?搭乗当日まで楽しみにしておきたいと思います。

シンガポール航空ウェブサイトより

 

発券を終えて・・・

3年来の憧れであったシンガポール航空のスイートでの空旅を発券できました。しかも一度の旅で新・旧、両方のスイートを体験できるので、この上ない喜びです。しかしながら発券後に、この発券の価値がいかほどのものか?気になって、有償の料金をチェックしてみました。すると・・・、

シンガポール航空ウェブサイトより

「思ってたよりずっと安い!」という事が分かりました・・・。<4,690豪ドル>だいたい38万円。いわゆるマイル単価というのを出してみますと・・・、383,000円÷150,000マイル≒2.55円・・・。あまりにも低いマイル単価に絶句しました。。。確かにSQ232は残り1席、SQ2便は残り2席で、予約クラスAの割引ファーストクラス運賃なのは分かりますが・・・。

“ExpertFlyer.com”より

自分では片道38万円は到底出せませんが、SQマイルは陸では貯め難い事を考慮しますと、新スイートは有償で搭乗した方が手間が合うという方もいるかもしれません。また新スイートは今のところ”Advantage Awards”にしか開放されていませんが、改修が終わると”Savar Awards”にも開放するのでは?とウェブ上での意見を見掛けますので、改修完了予定の2020年頃まで待つのも、これまた新スイートに搭乗する為のひとつの方法かもしれません。

とは言え、自分としては一番にA380ファーストクラス二番目にB748ファーストクラス、に搭乗したい!と日々マイラー活動(マイ活?)している訳ですので、ショックは受けはしましたが、今回の“SQ【新・旧スイート】を両方制覇する旅”の発券には満足していますし、充分な手応えも感じています!

ブログは既に周回遅れとなっていて、BAとOZのA380ファーストクラスCAのB748ファーストクラス、などのエントリーが未だにアップできていませんが、このSQ新スイートだけはできるだけ搭乗直後にエントリーをアップしようと思っている次第です・・・。そしてご多分に漏れず、LHのA380・B748ファーストクラスも発券完了していますので(ついでにTGのA380ファーストクラスも)、できるだけ周回遅れを無くしていけるようにとも思っている次第です・・・。

 

AWARD FLYER: