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JAL SKY SUITE Ⅲ(SS2)
昨年7月のシンガポール航空:最新スイート”New A380 Suites”に乗る為の旅。
シンガポール航空の【新スイート】発券しました シンガポール航空ウェブサイトより シンガポール航空ウェブサイトより元々は、シンガポール→成田のA380の(旧)スイートに搭乗したい!と貯め始めたシンガポール航空のマイルですが、①A380の撤退、②マイル数の改悪、などに阻まれ、なかなか発券できないでいましたが、先月になって漸く発券完了しました。今回のエントリーはその発券の経緯についてになります。 ルーティングシンガポール航空のマイルは、アメックスのゴールドカードの紹介キャンペーンを受けて、80,000ポイントを... 【発券完了】シンガポール航空【新・旧スイート】両方を制覇する旅 - マイルでファーストクラス全制覇を夢見て-【凄腕マイラー】と呼ばれたい!- |
SQ旅程の出発地、上海/浦東に向かいます。
羽田から上海は10年ぶり・・・。まだ羽田の国際線が、今ANAが第2ターミナルの南側で工事しているところ辺りにあった、かなりショボい旧国際線からJALのジャンボ:B747-400で飛び立った時以来。
上海側は虹橋でした。
今や羽田国際線はラウンジは豪華で、浦東にも飛んで便利で言う事無し!と思いましたが、羽田・虹橋共にろくな空港ではなかったけれども、JALのジャンボに搭乗するのに胸をときめかせていたあの頃もまんざら悪くなかったかな?なんて懐かしく思い出しました。
ボーディング
搭乗機は【B777-246ER】のスペマ! まあ、乗ってしまえばスペマは全く関係ないけど、それでもヒコーキマニア故にちょっぴり嬉しく感じてしまいます。
Ship No.はノーズギアより【JA708J】。『SS2』と呼ばれ、ビジネスクラスは『JAL SKY SUITE Ⅲ』搭載機。コンフィギュレーションコードは【W61】。ジャンボで多岐に渡ったコンフィグが、この777(B772ER)でも数が多くなっているので、そこだけジャンボを踏襲してしまっている感があります。確かクルーレスト無しのJA701・702・703Jの3機のみが【W62】で、JA704~711Jが【W61】。でも改修してもらえないのが1機【W51】のまま残っているとか? 一方で【W61/W62】のCを減らしてPYを無くし詰め込み仕様にした【W63/W64】もあるらしく、どこかに機材ごとにコンフィグコードを落として整理しているリストってないものでしょうか??
例によって真っ先に搭乗させてもらいまして、キャビンを撮影。
しなしながらファーストクラスほどやる事ないので、速やかに着席します。。。
シート
自席はAコン最後列の7K。初めての『JAL SKY SUITE Ⅲ』、如何ほどのものでしょう?
とりあえずベッドポジション。狭いとの声も聞きますが、まあ、あの不快ラックスと比べたら極上ものです。 そう言えば、JALはビジネスクラスのフルフラット化がかなり遅かったですねぇ・・・。
モニターが固定式なのは個人的にとても好感触!
なるほど、テーブルは『開く→スライドする』で展開するのですね。でも初めての方はこのテーブルを戻す時に焦るかもです。というのもかなり強力にオリジナルポジションに戻されるので、①大きめの音がする、②音と衝撃で前の人がびっくりしないか?焦ってしまう、との感。
シートポケットは窓側に。と現在(2019年4月)では大分『JAL SKY SUITE Ⅲ』に乗る機会に恵まれまして、【B777-246ERの『JAL SKY SUITE Ⅲ』”SS2“】と【B787-946の『JAL SKY SUITE Ⅲ』”SS9Ⅱ“】の違いが分かるようになってきております。このシートポケットの位置、違いますよね?“SS9Ⅱ”では通路側にあります。乗客の身では特にどちらでも支障はありませんが、CAさん的には”SS2″の方がサービスの時に邪魔にならないので良いのでは?と感じたりします。
これまた噂の足もとが狭いという件。ですので次回から1A/1Kにするようになりました。
リバースヘリンボーンでは肘置きが下がるというのは、もう決まりごとですね。
秀逸なのはこの内部に収納があった事! 大きく・広くはないけど、このデッドスペースを上手に使うアイディアは良いと思います。
シートコントロールはフットレストだけ上げるとか、細かい設定がないのが残念。
諸端子が手元にあるのは個人的に大好きで使いやすいです。
ただそこのメインの収納が小さすぎますね。
それをカバーするサイドテーブルもちょっと狭い・小さい印象。
このシートの仕様上、占有する窓は実質1つだけ。
長距離線では、こんなクラスJ仕様のではなく、もっとちゃんとしたのが出ると信じたいです。この【W61】で一番遠くはホノルルになるのでしょうか? 倒産前は確かアムステルダムとかシドニーといった長距離路線にも投入されていたような気がするのですが、今ではB787シリーズの方が燃費が良いのでしょうね。
さすがにモニター・MAGICは最新式ですね!
写真を撮り終え、プッシュバックの時間帯。改修でB737NGの『ボーイングスカイインテリア』ぽくなっていました。LED照明でしょうか? それにしても相変わらず内装曲面の見事さに目を引かれるのは相変わらずです。。。
機内食メニュー
2018年7月の内容なので、今や全く参考になりませんね・・・。
機内食
上がってからの機内食。これが実に残念な事になりました。
サービス初めのドリンク:ここでは右にあるシャンパン、とおつまみ、が食事と同時に提供されたのです。いくら短距離路線とは言え、これではやっつけ仕事の感が拭えません。
個別に見ていきます。台の物『鰆塩麹焼き』
上段『香の物』『長芋ずんだ和え』『鱧の梅肉かけ』、下段『がんもの薄口餡野菜添え』『海老艶煮・チーズ博多・紅茶鴨パストラミ・いくらとおくらの湯葉磯和え』
味噌汁、これ(だけ)は美味しい!
ご飯
シャンパン:シャルル・エドシック
綾鷹
味噌汁が美味しかったもので、お代わりをお願いしましたら「同じのは準備ができなくて・・・」とお断りがあってからの、違うのがサーブされました。せっかく美味しかっただけにこれは本当に残念!
アイスクリーム
コーヒー『JAL CAFE LINES』
食事を終えたのはこの位置。まだ半分も来ていません。それなら『シャンパン&つまみ』と『食事』は分けた方が客もゆっくりなのでは?と思ったりもします。
白服さんに叱られる!
食後は窓から外、というか・・・、
GE90-94Bを眺めて過ごした後で・・・、
Ship No.を撮影しに後方へ。
撮影後、食事に続き残念な事が。プレミアムエコノミーからビジネスクラスのカーテンをくぐったところで反対側の通路を巡回していた白服さんから「お客様どちらへ!?」と、そりゃもうBコンのビジネスクラスエリアに響き渡る大声で叱られてしまいました。(あ~、この場で注意するんだ・・・)と感じながら、「自分の席に戻るところです。」と前方を指さします。これには「しまったっ!」的な表情を浮かべる白服さん。。。
注意されるのは一向に構わないと思いますが、何も反対の通路から大声出さなくても・・・。後をついて来た上で、傍に来て私を捕獲して注意すればいいだけの事だと思うのです。きっとBコンのビジネスクラス乗客は、白服さんの突然の大声にさぞかし驚かれた事でしょう。。。(JALのキャビンクルー・マニュアルに『エコ客がビジネスに入ってきたら大声で追い返せ』という記載があるようでしたら申し訳ありません)
搭乗を終えて・・・
初の『JAL SKY SUITE Ⅲ』だったことや、先に起こった食事の提供の仕方より、とにかくこの白服さんの印象が大きいフライトとなりました。「きっと凄まじく責任感が強い方だったんだな~」との感です。しかしながら、このような方ばかりではないでしょうから、今後ももちろんJALの搭乗を楽しみにしたいと思います(現にこの後の昨年11月には、実にJALっぽくない天真爛漫なCAさんに担当してもらい、存分に搭乗を楽しませて頂きましたので)。しかしながら、この後に搭乗するシンガポール航空で、4便連続立て続けに秀逸過ぎるFAさん方を目の当たりにしますと、何と言いますか・・・、格の違いと言いますか・・・、歴然たる差を見せつけられたような気がしたのもまた事実。
ANAはA380を就航させるにあたり、FやCを担当するCAが不足し、同じCAの立場から見えても「まだ早くない?」と感じる方々を「会社がポンポン上げている」と、先月欧州線のF担当、先任客室乗務員さんから伺いました(あと、77WでCPの有資格者は、A380ではYの責任者に回される事にもがっかりされていましたね・・・)。 機材的にショボい77Wであるにも関わらず、日系のファーストクラスが評価されるのはキャビンクルーの力量が大きいかと思いますので、今後は今回のようなソフト面でがっかりするような事が、日系キャリアでは起こらないことをただただ願うばかりです。