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ドバイ国際空港の『ターミナル』と『コンコース』
エミレーツがたった9機のB777-300ER新造機にしか搭載していない、だからこそ一般的には特典には開放されていないと言われていた、新ファーストクラスにJALマイルで搭乗できました!
この記事は読むのに22分ほど掛かります(目安)Emirates B777-300ER New First class "The Game Changer"定説を覆し、エミレーツB777-300ERの新ファーストクラスをJALマイルで攻略。エミレーツはこの新ファーストクラスを"Game Changer"であるとして大々的に宣伝。今回ようやく念願叶って搭乗できた訳ですが、従来のファーストクラスから凄まじい進化を遂げ、他社のファーストクラスを大きく引き離す、誠に驚愕の性能を有するシートでありました。 ボーディング搭乗券上の搭乗開始時間は【23:45】。ルーティ... エミレーツ【B777-300ER 新ファーストクラス】全容解明! EK313:東京/羽田(HND)... - マイルでファーストクラス全制覇を夢見て-【凄腕マイラー】と呼ばれたい!- |
復路の関空線まで20時間。元々このヒコーキ旅は新ファーストクラスに搭乗する事が目的であった為、ドバイでの滞在は端から眼中にありません。敢えてラマダン中のフライトを狙ったおかげで、直前開放され、新ファーストクラスも全6席中2名しか乗客がいないという貸し切り感にあやかる事ができた訳です。ですのでこのまま24時間以内の『乗り継ぎ』扱いで帰国する事に、私的には何ら躊躇はございません。
更に滞在20時間という事を考慮しますと、いくらドバイとは言え、ラマダン中の街に繰り出すのは平時とはまた様子が違います。それに予報では最高気温40℃の灼熱・・・。ドバイも2~3回観光経験があり、アブダビにも足を延ばした事があります。それに関空線の出発時刻は深夜3時。普通にホテルに泊まってもコスパが悪く、かと言ってデイユースでももっとコスパが悪そうです。という事で今回はドバイは入国せず、端からエミレーツが誇るファーストクラスラウンジ群で20時間過ごす気満々でドバイに来たのでした。
搭乗機:EK313便が到着したのは、ターミナル3のコンコースC。ドバイ国際空港は少々複雑で、『ターミナル』と『コンコース』を混同される方も多いようですね・・・。エミレーツ便だけで言えば、エミレーツのボーディングパスの裏に描かれている、この図が分かりやすいと思います。”Gates”は”Concoruse(コンコース)”と同意です。記載はありませんが、チェックインしたり荷物を預けたり、出入国検査するのは『ターミナル』。ヒコーキに搭乗したり、免税店やラウンジがあるのが『コンコース』。という風にドバイ国際空港では建物自体が分かれています。
上図はコンコースのみで、ターミナルの記載はありませんが、エミレーツのみ(正確にはコードシェアするカンタス航空も)が利用するのがターミナル3で、B-Gates(コンコースB)と繋がっています。ターミナル3でチェックイン→出国しても、直接はA-Gates(コンコースA)とC-Gates(コンコースC)には行けませんので、B-Gates(コンコースB)を経由する必要があります。BからAは地下の電車、BからCはトボトボと歩いて行かなければなりません。
ちなみにF-Gatesはターミナル2と直結していて、ここはLCCであるフライ・ドバイが利用しています。なぜエミレーツの搭乗券に記載があるかと言いますと、エミレーツはフライ・ドバイともコードシェアしていますので、その関係で記載してあると思われます。
では、エミレーツ(とカンタス)、フライ・ドバイ以外のキャリアは?と言いますと・・・、
【『ターミナル1』&『D-Gates』】の組み合わせを利用する事になります。つい2~3年前までは、その位置的関係の通り、ターミナル1&C-Gatesの組み合わせが、エミレーツ(とカンタス)以外のフルサービスキャリア専用となっていました。しかしながら、D-Gatesを新設した事で、その運用が変わったみたいですね。ちなみに新しくなってから、【『ターミナル1』&『D-Gates』】の組み合わせは利用していませんので、ここがバス移動になっているようですが、真偽の程は定かではありません。1年以内にはD-gatesに到着する便を利用する予定ですので、またその際に改めて確認して参ります。
ドバイ国際空港コンコースC【エミレーツ・ファーストクラスラウンジ】
これまでエミレーツ利用時は、最果てのコンコースCのファーストクラスラウンジを利用する事はなく、A380専用のコンコースAにあるファーストクラスラウンジを利用していました。と言いますのも、ここが一番新しいファーストクラスラウンジで、故にフラッグシップラウンジとして相応しく、広さも広大過ぎて利用者が少なく感じられ、設備も一番素晴らしいからです。しかしながら今回は、まさかのコンコースC到着という事を知り、この機会に今までわざわざ足を運ぶ事のなかった、コンコースCのエミレーツ・ファーストクラスラウンジにも足を運んでみようと、ドバイ到着時に思い付いた訳です。何せ20時間もありますから。。。
そこで到着の動線ではコンコースC内でセキュリティを済ませ、狙い通りコンコースCの出発動線に上がって来る事ができました。やがてファーストクラスラウンジを発見。コンコースAやBのそれと比較すると、ノーマル感が否めません・・・。とは言えエミレーツも元々は【『ターミナル1』&『コンコースC』】の組み合わせからスタートし(推測)、現在の凄まじい規模まで成長してきたのでしょうから、ここは正に原点というべきラウンジなのかもです???
中に入ると、大好きなエミレーツのコーポレート・ロゴが迎えてくれます。受付の方々に許可を頂いてから撮影。特に中東では撮影に気をつけなければいけません、こうして現地の女性がいる場合には特に!!!
受付裏側の壁面。ロレックスの時計が飾られ、アウェーのドバイラウンジはココを踏襲して拡大している印象を受けます。
そしてこれもまたアウェーのエミレーツラウンジでは必ずと言っていいほど設置されている、水を使ったオブジェ。ますますココが原点であるとの印象が深まります。
2階壁面には巨大なエミレーツのコーポレートロゴ! エミレーツ好きな自分としては、こうして目に入った以上、撮影しない訳にはいきません!
ラウンジ内部は天井が高く、1階は吹き抜けで、2階建ての構造になっています。
とは言え、コンコースA、Bのファーストクラスラウンジと比較すると、これは狭いですね・・・。奥行きも終わりが見えるぐらいですから。
ひとまず中へ進んでいきます。吹き抜け下と、手前はシーティングエリアとなっていて・・・、
天井があるエリアはダイニングになっています。階段はもちろん後ほど上がります。
ダイニングはブッフェになっていました。「個々の撮影は省略してもいいか・・・。」と思ってしまう質素な朝食メニュー。
ビジネスセンターらしきエリアが仮眠室と化しているようです。。。
そして一番奥の壁面。ここで敷物を敷いて、お祈りを捧げている人も多かったです。A、Bにはある祈祷室がCではないという事ですね。
シャワーは階段脇に、男女1つずつだけ。
上がってみます。
こういう無くても何ら支障のないテーブルを無駄に設置しているところにエミレーツらしさを感じます。しかしながら、アンスリウムの元気がなさそうです、ピシッときれいに立っているA、Bと比較したら。。。
階段上がって左手へ。そこそこの規模のシーティングエリアとなっていました。奥には軽食とアルコール、ドリンクのブッフェカウンターもあります。
この2階、驚く事に灰皿がありました! 世界標準でラウンジは禁煙である中、これはとても珍しい事でしょう。実際に吸っている方もいて、スタッフも咎めたりしていないので、全然喫煙OKなのでしょう・・・。
階下を見渡してみますと・・・、先ず持ってコーポレートロゴの存在感がすごい。。。
2階はガラガラですが、下はそこそこシートは埋まっています。
そして階段の右手には、私の大好きな表示が・・・!
ワクワクしながら右手に進みますが・・・、
はい、期待外れでした・・・。それもそのはず、Aのより良いはずはないですね。でもでもBよりは1ブースあたりの面積は広いですね。
こうして一通り回って滞在は終了。と言いますのも「こりゃとっとと(隣の)Bに行くか~」というレベルだったものですから。。。(向かいにはビジネスラウンジ)
ドバイ国際空港コンコースB【エミレーツ・ファーストクラスラウンジ】
朝の7時にコンコースCに降り立ち、コンコースCのFラウンジを経由して、8時過ぎにはコンコースBのファーストクラスラウンジに到着。
さて、朝食の時間です。初めて来た時には感激で、あの壁の向こうの豪華なテーブル席に陣取らせて頂いたものですが・・・、
最近はヒコーキの見える席を選ぶようになりました。
ボリュミーなWAGYUバーガーと・・・、
エッグベネディクトで終了。ついさっき和朝食を機内で食べたばかりなのでこの程度で充分。
食後は、着いて直ぐに予約していた『Timeless Spa』で15分の無料バックマッサージ。
その後は、身体も軽くなったところで久しぶりのラウンジを散策していましたところ、日本食のカウンターを発見。味噌汁や蕎麦、刺身(ネタは寿司と一緒ですが)などがある中・・・、
10時のおやつで寿司を頼んでみました。インド系のスタッフの方が寿司を握られるのを不思議に感じましたが、お上手に握ってもらいました。もちろん、機内食での寿司よりレベルアップしています!
では、フラッグシップラウンジと言っても過言ではない、コンコースAのFラウンジに向かいます。
ドバイ国際空港コンコースA【エミレーツ・ファーストクラスラウンジ】
この巨大なエレベーターを見ても、「帰って来た・・・」と感じるドバイ国際空港・・・。
先ずはクワイエットルーム直行! そしてお気に入りの場所を確保します。
そして『Timeless Spa』へ。直ぐにOKという事で、今度はベッドで15分の無料バックマッサージ。やっぱり空いているなら、ベッドの方がいいですね!
その後、仮眠やネットなどして15時過ぎに昼食へ。エミレーツ便は、深夜から早朝に掛けての出発が頻繁で、日中は乗客も少ないように感じます。ですのでレストランもガラガラ。只でさえ席数が多いのに・・・。
2019年5月13日現在、ファーストクラスラウンジ(A・B共通)のダイニングのメニューです。以前のメニューブックからすると、安っぽくなっちゃいましたね・・・。
前菜・スープ
(スープ・)メインコース
軽食・デザート
いつでも可能な朝食メニュー
朝食では控えましたが、シャンパンを頂きます。
この後、寝たり、シャワー浴びたり、ネットしたりとで約12時間を過ごし、時間が空いたからと再び『Timeless Spa』でベッドでのマッサージを受けてから(写真失念)移動する事に。と言いますのも関空線もA380なので、てっきりA380専用コンコースであるコンコースAから出発すると思っていたのですが、判明したゲートは何とC!「あの最果てに逆戻りだー・・・。」とがっかりです・・・。さて、AからCに直接行くのは遠すぎるし、かと言って前述の通りCのFラウンジはショボいラウンジで待機するのも切ないし。。。そこで間を取って(?)まだAよりはCに近い、BのFラウンジに戻る事にしたのです。BからだとCまでの時間が読みやすくなりますからね。
(再び)ドバイ国際空港コンコースB【エミレーツ・ファーストクラスラウンジ】
出発は深夜3時。0時を回った頃に再びBのFラウンジで、今度は夕食を頂きます。
こちらでも運良く2回目の『Timeless Spa』がOKになり、『Timeless Spa』では初めてのフットマッサージをお願いしてみる事に。ここまで3回連続バックマッサージでしたからね。。。
フットマッサージが終わると1時50分。3時の便だとおそらく搭乗は2時15分からでしょうから、そろそろショボいCのFラウンジに向かっても良い頃合い。C→B→Aとグレードアップしていく時も足取りは軽かったのですが、搭乗がCと判明してからのA→B→Cとグレードダウンしていくのは、フットマッサージの後とは言え、足取りも重いものです。。。
そしてコンコースCに到着。Fラウンジ利用の前に搭乗ゲートのチェックに向かったところ、優先搭乗レーンには既に長蛇の列・・・。2時10分を回っていましたのでFラウンジ利用は断念。列に並んでも仕方ないので、空席にバックパックを下ろし、その中からデジイチを取り出して搭乗開始のアナウンスに備えるのでした。
エミレーツ・ファーストクラスラウンジ群での20時間は?
エミレーツのファーストクラスラウンジ群で20時間を過ごす・・・、と言いましてもここまで朝7時から夜中の2時までの約19時間であった訳ですが、この後ヒコーキに搭乗したら、ものの1時間なんて直ぐ過ぎてしまう事でしょう・・・。都合20時間、エミレーツが誇るファーストクラスラウンジ群で過ごすと、時間はあっという間に過ぎてしまったというのが正直な感想です。。。お腹が空いたらダイニングへ行き、眠たくなったらお気に入りの場所で仮眠をして、小腹が空いたら軽食やスナックでもつまみ、喉が乾いたら仮眠室内の高級ミネラルウォーター”VOSS”やバーのシャンパンで喉を潤し、気分転換でマッサージを受け、スッキリしたくなったらシャワーを浴びる、あとは気ままに好きなエリアでネットをして過ごしていたら・・・、本当に20時間はあっという間に過ぎてしまいました。。。それだけエミレーツのファーストクラスラウンジ群の居心地が良いという訳です(個人の感想です)。
いろんなところでスタッフに驚かれましてが、まあ平気です。チェックインもラウンジ利用も出発まで24時間を切っていたら問題ありませんので。出発前に『ドバイコネクト』の対象にならないか?尋ねたのですが、他社特典という事で却下されてしまいました。しかしながら結果的に、食事まで無料のラウンジ滞在の方がお得だったように思えます。こんな過ごし方、エミレーツ好きのマニアぐらいしかしないとは思いますが・・・、最後にエミレーツのラウンジが24時間開いている事にただただ感謝するばかりです。