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目次
Emirates B777-300ER New First class “The Game Changer”
定説を覆し、エミレーツB777-300ERの新ファーストクラスをJALマイルで攻略。
エミレーツB777-300ERの新『ファーストクラス』に乗りたい!ハードル高し!エミレーツB777-300ERの新『ファーストクラス』世界の航空業界でシンガポール航空の新『スイート』と双璧を成すと言っても過言でない、エミレーツB777-300ERの新『ファーストクラス』。 エミレーツB777-300ER 新ファーストクラスJALマイルでは発券できないのは周知の事実ですが、驚くべき事にエミレーツは自社FFPである『Skyward』にもこの新『ファーストクラス』をマイルで発券する事を容認せずブロックしています。(2019年4月16日現在:この頃より少しずつ... エミレーツB777-300ERの新『ファーストクラス』をJALマイルで攻略する! - マイルでファーストクラス全制覇を夢見て-【凄腕マイラー】と呼ばれたい!- |
エミレーツはこの新ファーストクラスを”Game Changer”であるとして大々的に宣伝。
Experience true luxury with your own private hotel room in the sky. Game changing technology includes temperature controls and mood lighting, an industry first with virtual windows, and soft leather seating reminiscent of a Mercedes-Benz S-Class. This is our Game Changer. Emirates Boeing 777 First Class cabin features | First Class | Cabin Features - United Arab Emirates |
今回ようやく念願叶って搭乗できた訳ですが、従来のファーストクラスから凄まじい進化を遂げ、他社のファーストクラスを大きく引き離す、誠に驚愕の性能を有するシートでありました。
ボーディング
搭乗券上の搭乗開始時間は【23:45】。ルーティンがあるのでその5分前には搭乗ゲートに着こうと思い、早めに指定ラウンジとなっていたJALのファーストクラスラウンジを出たのですが・・・、146番ゲートに着いたとたん、優先搭乗が始まってしまいました! 急いでデジイチを取り出して、自分も続きます・・・!
「どうせ大半がビジネスクラスだろう。誰もいないファーストクラスキャビン、今日も撮れるさ・・・!」とルーティンの成功を信じて疑わずPBBを進んだところ・・・、ビジネスクラスまでL1ドアから搭乗という、この運用! 従いまして自分の前にも後ろにも、ビジネスクラスの乗客だろう人々で溢れています・・・。
そんな周囲が慌ただしい影響で、シップサイドの撮影はできないまま、L1ドアからファーストクラスキャビンに乗り込みます。そしてそこで漸く憧れた新ファーストクラスとご対面! 今まで画像や動画で見ていた光景が、今こうして自分の目の前に広がっている訳ですから、全くもって夢のようです!
L1ドアのところに待機している男性チーフっぽい方に挨拶をして、撮影の許可をもらいます。しかしながら、ビジネスクラスの乗客がなかなか途切れない為、キャビンの撮影は非常に困難・・・。と言いますか、予想していたのを遥かに上回る撮影の困難さです、この新ファーストクラスのキャビンは!
一度は座席指定しましたが、結局手放した1A。乗客の方がいなかったので、未練がましく撮影だけ。
そして真ん中のシートの一番前に描かれているこのデザイン。よく画像や動画でも目にしていましたから、感激もひとしおです。A380のようにファーストクラスキャビンにエミレーツのコーポレートロゴが見当たりませんので、新ファーストクラスのキャビンではこのデザインがその代わりで、代名詞といえるでしょう。
そして自席へ。R側の通路を進みます。
シート①
例によって後方の席を指定してありました。K側は到着時の太陽の位置を考慮しての事です。
そして感激の新ファーストクラス・・・。
大感激なのですが・・・、本当に写真が撮り難い!
旧ファーストクラスと比較して、金ピカ具合は鳴りを潜めた感がありますが、ゴージャスさは充分過ぎるぐらいに踏襲されていると感じます。
そして【Game changer】たる由縁
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その#2にもあげられていた、旧ファーストクラスと異なり、天井まで壁がある【完全個室】。
占有する窓は3つ。旧ファーストクラスの窓の縁は金ピカだったので、ここでも鳴りを潜めたのが分かります。自然と色合いが個室内に溶け込んでいる印象を受けます。
【Game changer】たる由縁の#5にあげられている柔らかいレザーシートは、メルセデス・ベンツからインスピレーションを得たというもの。
漸く着座してからの正面の眺め。壮観です。。。「うわっ、上の方まで広い!」というのが率直な感想。そうです、こんなとこまで広くある必要はない訳で、無駄な広さです。でもその無駄が”ゆとり”となってファーストクラス乗客に享受されている訳なのです。
視線を通路側に移しますと”サービス・ウィンドウ“が設置されています。扉を閉じた完全個室の状態でも、ナッツやドリンクであればここから提供してもらえます。
デンドロビウム・ファレノプシスがこの空間を彩ってくれるのは、旧型から踏襲されていますね。これも優雅さやゴージャスさを演出する一助になっていると感じます。
モニター上のメインの照明。青いライナーライトはLEDかと思われます、メインのと比較すると現代的でシャープな印象を受けます。
そしてメインのモニターは32インチ! 世界最大のアシアナ・A380ファーストのと同じサイズを持ってきましたね! 当然ながらタッチパネルになっています。
旧型ではシート脇にあったミニバーはモニター脇に配置転換。マニア憧れのミニバーですから、モニター脇で見映えは良くなったと思いますが、これは実用的ではないですね。シートベルトサイン点灯中は手出しができません・・・。それに冷蔵機能がないのは相変わらずです。
通路側のミニバー上にはマガジンラック。
そしてミニバーに並びマニアの憧れ、お持ち帰り可能なスナック類のバスケット。中身だけでなく、バスケット自体も一新されています。
そしてモニター前のカウンターには”ヴァニティー・ユニット~パーソナル・ヴァニティ~”
中にはフレグランスの会社【バイレード】の化粧品。左からウェットティッシュ・”フェイシャルトナー”・”アイクリーム”・”ピローミスト”・そして一番右は反射して見難いですが”スリープオイル”。レターセットではなくなった、手帳・ペンのセットと合わせてお持ち帰りが可能。
“パーソナル・ヴァニティー”のミラー収納時。モニターとの関係上、フライト中は終始この状態。
そしてカウンター下に収納されている”ダイニングテーブル”。横長のバーを軽く押し込む事で・・・、
手前にスライドして来ます。
目いっぱい引き出すと、手前だけでなく更に下方にもややスライドします。JALの国際線ファーストクラス、JAL SUITEの可動式のテーブルが、自分の方に移動させていくと次第に下がっていくような、あの感覚です。テーブルを支えるハードウェアーもしっかりとした印象を受けます。
そのカウンターの小口にAC電源・諸端子など。どうしてもエミレーツはこの位置なのですね。。。手元からちょっと遠いので、個人的には苦手な位置です・・・。
更に正面を見ている目線を下に下げていきます。通路側に何やら取っ手が。こういうのは全て開けてみないと気が済まない性質ですので・・・、
開けてみました。収納ですね! キャリーオンも楽勝な容量だと思います。バックパック派の自分は、旧型ですと撮影時にあの足元に置いておく状態が、どう映り込まないようにするか?神経を使っていましたので、こうして入れ込んで蓋をできる仕様になったのは大歓迎です!
そしてカウンター下のスペース。ここも天井同様に無駄に広い。。。変な話し、ココで人が一人丸まってですが、寝れます。それぐらい広いのです。
天井に星を散りばめているように、床にある黄色く小さな点々はライトを落としこんだ物。
そして「コレ要る?」と思わせたのは、このカーテン(前)
(後)
当然あるからには、こうして役割を果たします。後ほど登場しますが窓にはブラインドがある訳ですから、これは本当に不要。。。しかし、これはこれでマニアに無駄なゴージャス感を与えてくれ、ワクワクさせてくれます!
座っての視線を窓側に移していきます。前述の通り占有する窓は3つ。その前には旧型と比較してかなり大型化したタブレット。
画像も鮮明、旧型同様タッチパネルで扱いやすいです。
タッチパネルの操作ボタン類と、ドック上の(物理的な)スイッチ類。全てを理解して使いこなすまで結構時間を要しましたね。。。
エアノズルとトレイ。トレイには滑り止めとなる縁があるのは嬉しい機能です。
その小口に何やら動かせるような突起を発見。こういうのは動かしてみたくな・・・。
Before
After サイドテーブルが出てきました!
引き出すと面積が広がりました!(最初は引き出せると知らず、後から気付き撮影。色合い・照明具合が違うのはその時間差によるせいです。)
そしてドックの後ろ側にも心憎いトレイの加工がありました。しかも前述のカーテンがスライドできるように、これまた心憎いばかりのわずかなスペースが壁との間に設けられています。
ブラインドは、左:2枚目、真ん中:1枚だけ、右:無し、3段階の操作。って、これってエアバスのA380で、主にファーストクラスで採用されているブラインドのメカニズムですよね!【▼▲】のようなボタンで開閉できる。これをボーイング機に搭載するとは・・・。
窓上には、L1ドアを入ったところで真っ先に目に飛び込んできた壁面のデザインと同じような物がデザインされています。これは後ほど男性パーサーさんに教えてもらう事になるのですが、UAEの国樹:Ghafの木、だそうです。なるほど、だからあの目立つ位置に描かれていたのですね! 因みにこの空間だと、モニター上のデザインもこのGhafの木です。もしかすると天井のメイン照明もそうなのかもしれません。また後述しますが、トイレの壁面にもGhafの木は描かれています。
シート脇にはスペースがあります。これはシートをフルフラットにした際に、シート自体が窓側にスライドしていって、このスペースが無くなる仕組みになっていました。「何故このような?」とは思いましたが、通路から少しでも離れる為だったのでしょうか??
右側のアームレストには・・・、
正面モニターのリモコンが内蔵。裏面が手にフィットする曲面で、ある程度の重量があり、とても使いやすいと感じます。
窓側の機能の説明から、一気に通路側へ。分かり難いかもしれませんが、個室に入るとシートと扉の間に、正面が鏡張りになった専用クローゼットがあります。1/4ラウンドの壁面を持つ少しいびつな長方形のミラー部分は開閉せずフィックス。縁が切れた下に伸びるミラーの部分が開閉します。
その開閉する部分は床までの高さです。
ちょうど目線の高さに取っ手がありますので、着座したままの開閉は容易。
開けてみました:上部。
開けてみました:下部。
いつも気になるハンガー、木製なのはファーストクラスらしいのですが・・・、
これだけのシートなので、もう少し厚みのある、そうA380のようなのがいいですよね!
上のラックは空いています。後ほど頂くスリッパとアイマスクを入れておきました。因みにスリッパはちゃんと離陸して、ある程度上空に達してから履き替えるようにしています。ヒコーキの事故は離着陸時に発生し易いというので、万が一の際はスリッパでは逃げたくない小心者です・・・。また反対に着陸時もシートベルトサイン点灯時には必ず靴に戻すようにしています。
真ん中のラックには、正面が向こうを向いたヘッドフォン。
分かり難いかもしれませんが、真ん中から少し上がなだらかに薄くなっていて、ラックからの出し入れの際にスムーズな形状になっています。
お恥ずかしい話し、『Bowers & Wilkins』社、初めて知りました・・・。
そんな知らない社名の事より、エミレーツ好きな『エミレイツァー(勝手に作りました造語です・・・)』な自分としては、埋め込まれたコーポレートロゴの存在感の方に魅かれます。。。
三段目はシートポケットになっています。クローゼットの下にはベッドのマットレスが入っていましたが、後ほど頂くリラクシングウェアーは離陸時、その上に置いておきました。すこぶる便利な位置の収納です!
専用クローゼット壁面、シート左側にある操作パネル。これがもう無駄に豪華と言いますか・・・、「要るか?その機能!?」と言いますか・・・、詳細は後述します。
左アームレスト先端には、シート一発ポジション用のボタン。左上:ゼロ・グラビティ、右上:アップライト、左下:ダイニング、右下:フルフラット、のポジションになっています。
そして左アームレスト本体は・・・、
開けると収納になっていました。メガネ・ボールペンぐらいしか入りませんですが。
そしてシート背部。例によって取っ手がありますが、それはさて置き、2つのブラケットは・・・、
シートの後ろから光を照らしてくれて、機内食撮影では良い仕事をしてくれました。
そして気になる取っ手を開けたところ、”キャビネット”には枕とブランケットが入っていました。後ほど、「あ、開けといて良かった」という事態に遭遇します・・・。
その取っ手の底部に読書灯とエアノズル。
更にはシート直上の読書灯。照明が多くて、コントロール覚えるまでが大変でしたよ。。。
一通り自席周りを撮影出来ました。するとまだ乗客の来ていない隣席の『2F』が気になりだしました・・・。
この真ん中の『1E』・『2F』は、何と言っても【バーチャル・ウィンドウ】を装備。
乗客の方がまだ来ていないのを良い事に、撮影だけさせてもらう事に。。。
すると撮影のお断りを入れた担当キャビンクルーのYさんから「今日は〇〇様と、1アルファーの2名様だけですから、お好きなだけどうぞ!」と耳を疑うような発言が!!! これにはもう本当に仰天です! と言いますのも、確かにExpertFlyerでは、JALのファーストクラスラウンジにいる時は、Yさんが言う通りの座席状況で2名だけでした。予約状況も【F4・A3】からまたまた【F4・A2】に戻っていましたとは言え・・・、
エミレーツアプリの方では、6席中5席が埋まってしまっていたのです。こういう状態でしたら、エミレーツアプリの方を信用してしまいますよね!?ですので「これは隣のバーチャル・ウィンドウは無理だな・・・。」と諦めていましたし・・・、
それどころかビジネスクラスの状況を鑑みますと、「下手をするとインボラが出て、6席全部埋まるかもしれない・・・。」と覚悟していました。
なのに、ExpertFlyerの方が結果的に正しかったという今回の事態。本当に航空会社のシートコントロールには謎が多いです・・・。
さて、その【今日のファーストクラスは2人だけ】発言を聞いた私、「ならココは上がってからでも撮影できる!」とばかりに『2F』を離れて、MSNのプレートの撮影に向かいます。
なるほど、リース機なのですね。
そして自席に戻る際のL1R1ドア間の天井、折り上げ天井のように一段高くなっています。ヒコーキの中のこういった曲面には、何故か非常に魅かれる私です・・・。エミレーツの77Wでは前方にクルーレストがないので、このような天井が可能なのかもしれません。
ここも空席となった座席『1K』。今日は『1A』と『2K』の対角での配置となった訳ですから、R側通路の乗客は私だけ。だからその反対で『1A』側のL側通路に侵入してはいけないと感じます。
心なしか照明が先程のクリアな感じから、暖色に変化したような気がします。
「クルーさん達の間で(ファーストクラス乗客の)搭乗が終わったサイン?」と感じ、サービスが始まる予感がするのでした。
ウェルカムサービス
するとその予感通り、日本人クルーさんがウェルカムドリンクの声を掛けてくれます。今日のファーストクラス担当はお二人とも日本人との事。このYさん、いかにも、いかにも、以前は日系でCAをされていましたね!?という感じの、とてもご丁寧な接客をして頂けました。JALとコードシェアしているので、Yさんのような接客がJAL客にはフィットしそうだな、と感じます。ウェルカムドリンクは、新ファーストクラス初搭乗の緊張と興奮で額に汗するほどでしたので、アルコールは抑え、炭酸水でガマン・・・。
良い香りを噴き付けてあるおしぼりは、Yさんが私の様子を見て「冷たい方がいいですよね?」と察して頂けた次第。この有り難い対応に、日系CAさんが持つ接客の心地良さを感じます。(個人の推測です)
そして引き続きYさんからコンプリートな状態のデーツのサービス。『1A』に予約クラスAの有償客が搭乗している(だろう)にも関わらず、特典客の自分を先にサービスして頂ける事に本当に感謝します。まだ1つもデーツが取られていないこの状態は珍しいですからね!(単にあちらの方がまだ搭乗直後で慌ただしいだけかもしれませんが・・・。)
そしてもう一人の日本人クルー:Eさんからはアラビックコーヒーを。このEさんは、いかにも、いかにも、“超フレンドリーEKクルー”という感じを受けました。JALのコードシェア客にとっては日系CAさんとの接客の違いに、きっと面食らう事でしょう・・・。でもエミレーツマニアな私にとっては大歓迎! そして「そうそう、前に担当してもらったRさんみたいな感じだ!」と以前の搭乗でお世話になった、日系航空会社を経ずしてエミレーツのキャビンクルーになったという日本人クルーさんの事が少し頭をよぎるのでした。
デーツもアラビックコーヒーも少しクセがありますが、私は共に大好きです。
リラクシングウェアはYさんから。サイズについて話していると「では2つお持ちしますので、両方お使い下さい」と、これはいかにもエミレーツクルーさんらしいご提案が!
履き心地がとてもよいスリッパ。
アイマスク
以上です。アメニティキットは後ほど頂く事となります。
機内食メニュー・ワインリスト
シート周りの撮影に時間を要しましたが、それでも出発時刻の45分前に搭乗しているものですから、まだプッシュバックまで時間がありそうです。ですので、今の内に機内食メニューを確認しておきます。
と言いましても、実はエミレーツは機内食メニューをウェブサイトで事前に公開しています。ですのでこのEK313便は深夜便扱いになり、機内食が激ショボなのは分かっていたのですが・・・、
それでも写真を撮らない訳にはいきません。深夜便の激ショボメニューを『ア・ラ・カルト』と表現するとは、なるほど・・・エミレーツ。しかしながら、激ショボと分かっていてもせっかくエミレーツのファーストクラスに搭乗する訳ですから、機内食を堪能しない訳にはいきません!(ブログの画像的にも機内食は重要)という訳で、JALのファーストクラスラウンジで口にしたのはローラン・ペリエと炭酸水だけでした。
エミレーツの機内食メニューには、これらソフトドリンクや・・・、
カクテル・その他アルコール・・・、
スピリッツなどが記載されています。ワインリストの方は、シャンパン、白・赤・デザートワイン、のみです。
深夜便となるので、朝食は必要。
そして、このページで食事の選択は終了。エミレーツ、残念ながら激ショボですよ、本当にシートとは大違い。
たったこれだけの激ショボメニューで、和食について語ってはダメだと思うのです。エミレーツ好きの私ですが、航空ブロガーとしてしっかり是々非々の立場は取らせて頂きたいと思っています。
ワインリスト
シャンパン
白ワイン
赤ワイン
デザートワイン
機内食メニュー・ワインリスト、チェック完了です。
シート②
機内はセーフティビデオが流され始めました。一方で私は、この多機能過ぎるシートの機能を把握できずに、いろいろいじってみるのを続けます・・・。
さて難解なのは、この操作パネル。”Lighting and Temperature Control”と紹介されています。まず下の物理的なスイッチ一番右は天井のメインの照明のスイッチ。右から2番目はシート背後のブラケットのスイッチ。そして真ん中のスイッチはシートと通路を区切る扉を閉めた際にロックするもの。左から2番目のスイッチは、このシート、と言いますか、この空間の温度調整。タッチパネルの右から2番目の温度計と同じ機能です。そして最後、一番左のスイッチは、【Game changer】たる由縁の#3【ゼロ・グラビティ】への一発チェンジのスイッチとなります。更に左のバーのWCは使用中だと赤になります。席を立たずとも使用中かどうか分かります。そしてその下は真ん中のスイッチで扉をロックしたら色が反転します。そしてタッチパネル画面の4つの選択肢ですが、一番左は空間内の照明の調整。次は照明の色の変更、その次は既出ですが空間の温度調整。最後はフライト情報となります。
順に見ていきます。まずタッチパネルで初期設定画面の一番左:照明を選択した場合、上は左:読書モード、右:食事モード、下は、左:天井、中央:シート背後のブラケット、右:フロア。右の縦長のバーでそれぞれ5つの照明の明るさをコントロールできます。更にその外に5マスのバーがありますが、これは初期設定にプラスして、さりげなく2番目のアイコンが追加されています。これも後述します。
次に照明の色のコントロール。正直、「これ要るかな?」と思える、無駄に豪華な設備です。デフォルトは”Auto”になっていまして・・・、
照明の色は前述の通り青です。
これで赤を選択しますと・・・、
ご想像の通り、赤にチェンジします。これが凄いのは・・・、
このように壁面まで反映される事! ちなみに背面の壁も赤くなっていますよ。。。
更には黄色。(右のバーで明るさ調整)
「もうホントにこの機能要らないでしょ?!」と思いながらも、ついつい遊んでしまいます。
次はタッチパネルのデフォルトにもあった温度計。これで室内温度を変えられます。今回は未使用でしたが、搭乗時はエアノズルを追い求める私にとっては非常に良い機能です!
これはタッチパネルのデフォルトで飛行機マークだった”フライト・インフォメーション”。これだといちいちモニターやタブレットで使用中のIFEを中断してマップを確認する必要がないですから、便利ですね! そしてどうやらこの時は羽田を離陸して5分経っていたようです。
そしてタッチパネルのデフォルトにはなく、右のバーで追加されていた太陽マークみたいなアイコン。メインの照明:シーリングライト・モニター・その両方、の電源on/offになっています。
“Lighting and Temperature Control”、本当に難解です・・・。
やがてシートベルトサインが消灯。Yさんからアメニティキットを頂きます。
サービスの提供までもうしばらく掛かりそうです。この間にシートポジションを変更して撮影だけ済ませておくとします。まずフルフラットポジション。
前述しました通り、フルフラットになるとシートが窓側の壁側にスライドしていって、空いていたスペースが無くなります。
メルセデス・ベンツからインスピレーションを得たとは言え、やはりシートとベッドが兼用になる訳ですから、若干の凹凸はありますね。まあそれはマットレスで埋める訳ですが・・・。
カウンター下のあの広いスペースに足元は吸い込まれます。
そして話題となっている【ゼロ・グラビティ】! しかしながら言うほどの浮遊感は得られず・・・、「言うほどないな」というのが正直な感想。(あくまでも個人の感想です)撮影が困難な事も相まって、画像はこれだけになっています。そして速やかにアップライト・ポジションに戻します・・・。
シートの各部の細かいコントロールはタブレットで操作が可能。かなり細かいところまで調整が可能です。私は【ゼロ・グラビティ】ポジションでなくても、ヘッドレストを目いっぱい上げて、レッグレストを足が浮くぐらいまで上げる、ポジションで充分でした。
そしてそのタブレットをドックから外してみました。離着陸時のシートベルトサイン点灯時はロックされていますが、それ以外はこうした利用ができます。しかしながら重い・・・。通常のタブレットより倍ぐらい重いですね・・・。そしてこの中にまた【Game changer】たる由縁が隠れています・・・。
それは#4″ビデオコーリング”です。前後する訳ですが、これは到着前にEさんにお付き合い頂きました・・・。特に何かをオーダーした訳ではありません。そういう事ですから、ブログ用にポーズまでとってもらいました。こういうところが好きです、エミレーツクルーの方々! 残念だったのはEさん側に回ってのモニターの模様を撮影する事を失念してしまった事です・・・。
次にドック。さてスイッチの説明にいってみましょう! 左から順に「照明一発暗転」、「シーリングライト」、「IFEのチャンネル」、「IFEの再生/停止」、「IFEの音量」、「タブレットを外す際に使用」、「コールボタン」、「ブラインド開閉一斉操作」、「左のブラインド操作」、「真ん中のブラインド操作」、「右のブラインド操作」、というところです。
シート編の③に続きます。。。
機内食1回目
離陸からしばらくして機内サービスの開始です。
旧型には無かったシップナンバーの表示がされるようになってのも嬉しい進化です。
通常であれば、シャンパン&カナッペで始まる機内食ですが、この便は深夜便扱い。機内食を取らずに眠り続ける人も多いのでしょうが、航空ブロガーとして、そして何よりエミレーツフリークとして、しっかり機内食は頂く事にします。。。
“冷たい軽食”キャビア
“Champagne” Dom Perignon 2009
キャビアを平らげてもまだ九州上空。
こちらも予めお願いしておりました。”冷たい軽食”数種類からお選びいただける寿司(全部)日本発だからと期待したのですが、スーパーで半額になったシャリ固めのお寿司、という具合でした。
お寿司に合うお酒を考えた結論はビール。。。
これはオーダーしていなかったのですが、休憩に入ったお二人の日本人クルーの代わりの男性チーフがサーブしてくれました。
“デザート”パッションフルーツのケーキ
アールグレイ??、紅茶も持って来てもらいました。(就寝前なのですが・・・)
ビターなチョコももらいました。
こうして最後にはちゃんとおしぼりが出るところは、日本人FAさんと比較する訳ではないですが、男性チーフ、さすがです。
以上、寝る前の機内食、終了です。
シート③
日本時間で26時前な訳ですから、そろそろ就寝に向かいたいところ。シート周りの撮り忘れがないか?考えましたら“サービス・ウィンドウ”と扉を閉めた状態を撮っていない事に気付きました。先ずサービス・ウィンドウ、例によってそこに取っ手がある訳ですから、いじってみたくなる訳です。
これはただ単純に上にスライドして、閉じるだけ。
そして扉の方。これも【Game changer】たる由縁の#2【完全個室】で『天井までの壁』と並び、その一役を担う訳です。新ファーストクラスでは手動になったのがちょっと残念。だからでしょうか、前述したロック機能が追加されたのは??
扉、サービス・ウィンドウを開けた状態が・・・、
共に閉めるとこのような眺めになります。ドアのルーバーや、サービス・ウィンドウの模様穴から、中は伺えるようになっていますね。
そして冷蔵機能がない事は見聞きしていましたが、念の為にミニバー、開けてみます。
随分と炭酸系が多いようですが・・・。
以上、①、②、③と分割したシート編でした。残るはあの機能・・・【Game changer】たる由縁の筆頭にあげられているアレだけなのですが、後ほど単独章でご紹介します・・・。
機内散策
デンドロビウムに見送られ、席を立ちます。目的はWCでの歯磨きですが、デジイチも携帯します。
夜の星空のような演出も踏襲されていますが、きっとライトはLED化されているのだと思います。旧型比でより夜空感が増しているように感じられます。そんな中、奥が明るいのに気付き、引き寄せられて行きます・・・。
ギャレーでした。R1ドアのジャンプシートには男性チーフ改め、チーフおじさんがいて、とりあえずギャレー撮影&ネットへのアップの許可をもらいます。
チーフおじさん、暇だったのでしょうか?、撮影を終えてお礼を言う私を斜向かいのジャンプシートに腰掛けるように促してくれます。
航空ブロガーである事はYさんとEさんに明かしていましたので、話しが伝わっていたのでしょう、L1ドア入って直ぐの壁にあるデザインについて教えてくれました。
「これは(私の右斜め前のそのデザインを指さして)、Ghafの木です。G・H・A・Fで、UAEの国樹なのですよ。」と教えてくれました。この話しがきっかけで「ドコのエアラインが好きか?」、「ドコのファーストクラスに乗ったか?」など会話が弾みます。さすがにチーフだけあって、マニア心をくすぐり、乗せるのがとてもお上手。
5分ほど話しができたでしょうか?、会話が途絶えたタイミングで「歯を磨きにいくので、ベッドをお願いします。」とチーフおじさんにお願いしてジャンプシートを立ちます。
L1ドアに近い方のWC。こちらの方がもう一方より広いですが、ごくごく標準的な77WサイズのWCとなっております。ミラーに映るは、ついさっき教えてもらったばかりのGhaf tree。
コックピットクルーだけでなく、ファーストクラス担当以外のキャビンクルーも使っているのを見かけた、大人気の広い方のWCです。
そしてこちらがコックピットのドアに近く狭い方。こちらもごくごく標準的な77W仕様になっていました。そして壁面にはやっぱりGhaf tree・・・。
チーフおじさんに教えてもらった『1E』前のGhaf tree。
その際、私は向かって右側のジャンプシートに腰を下ろす事になった訳です。
おじさんチーフが鎮座していたのはコチラのジャンプシート。
例によって、オーバーヘッド・ビンのない開放的な天井を見ながら自席に戻ります。
ベッドポジション
席に戻るとチーフおじさんがベッドを仕上げてくれていました。しかしながら、おじさん・・・、枕コレ違うでしょ!?「うんもう、適当だな・・・。」とは思いましたが、先程シート背後頭上のキャビネットを開けて、そこに枕が収納してあるのを覚えていましたので、自ら引き出す羽目に。
【ゼロ・グラビリティ】ポジションと比較して、特筆すべき事のないベッドポジションではありますが・・・、このブランケットが、ものすごく、肌触りが良くて、軽くて、温かいです! 後の事になるのですが、復路の関空線で担当して頂いたFAさんから、このブランケットは新ファーストクラスだけの専用で、シートの刷新に合わせて導入されたものだという事を聞きました。その際に「通りで・・・!」このブランケットの秀逸さの理由が分かったような気がしました。
そして就寝。【Game changer】たる由縁の1つである【完全個室】である訳ですが、お隣も前も居ないので閉める必要はないと判断。逆に開けっぱなしで寝る事に。贅沢な事この上なしです。
このような極上空間で寝れないはずはありません。上海手前で就寝し、目覚めるとムンバイ上空まできていました。約6時間の熟睡。
残念ながら到着まであと2時間半・・・。
目覚めのドリンクはYさんチョイスで、バナナと梨とパイナップルのスムージー。
そして、しっかりと好みを把握して頂いた、氷有り・レモン無しの炭酸水。
元々、到着の2時間前には起こして頂き、朝食をお願いしていましたので、これで起床する事にします。
機内食2回目
電動ブライドを開けてみると、夜が明けようとしています。
程なくして朝食の温めが完了したようです。朝食の時間となりました。
朝食(和風)『懐石膳』
そう、エミレーツの日本線ファーストクラスには、ちゃんと急須と湯呑みのセットが常備されているのです。
御飯、味噌汁。残念ながら日系ほどのふっくら炊き上がりをエミレーツに求めてはいけません・・・。そして味噌汁もこだわりの具材がたっぷりとか、深い味わいの出汁とかでは無いです・・・。
でもこの【台の物】のヒラメは味がちゃんと滲みてて、美味しく頂けました。
上:季節のフルーツ、下:しめじとしし唐を添えた木綿豆腐の銀餡掛け
上:サーモンのポン酢ジュレがけ、胡瓜と大根を添えて。下:メニュー未記載ですが・・・、『冷やしそばに山菜を添えて』というところでしょうか?ワサビが効き過ぎてむせましたよ・・・。
煎茶
湯呑みのフタには、エミレーツのコーポレートロゴ・・・。
朝食を終える頃には、すっかり陽が昇っていました。
到着までもうわずかです・・・。
バーチャル・ウィンドウ
やがて窓から真っ青な空を拝めるように。
直にアラビア半島に差し掛かり、陸地が臨めそうです・・・!
何故に陸地を待ちわびていたかと言いますと、こういうものを渡されていました。
双眼鏡です!これも新ファーストクラスの紹介で目にしていたので、とても楽しみにしていたのですが・・・、
残念ながら雲に阻まれ、陸地が臨めず・・・。
しかし、空席のお隣『2F』が【Game changer】たる由縁の#1″バーチャル・ウィンドウ”を装備しています!
この新ファーストクラスでは、コンフィグが1-1-1なので、真ん中の席の『1E』と『2F』には本来、窓が有るはずがないのですが・・・、
船外カメラで撮影した映像を、この”バーチャル・ウィンドウ(仮想窓)“に高精細デジタル技術で景色を投影するというもの、だそうです・・・。何やら窓の部分は構造的も弱く、それでいて重量が重くなるらしいので、今はファーストクラスのみですが、いずれは全クラスに導入して機体の軽減化を図り、燃料の節約に努めるというのがエミレーツの狙いのようです。
この”バーチャル・ウィンドウ”、窓側席の取り合いになる事なく、とても画期的な装備である事は分かりました! しかしながら、地上の景色が雲に遮られていては如何なる新技術でもどうしようもない事が判明・・・。「こんな大事な時に限って、運が悪いのか?、日頃の行いが悪いのか?、全く・・・。」と、直前開放で運を使い果たした感がある私です。。。
ふとの足元に目をやると、自分の席よりもキレイに星が散りばめられている事を発見・・・。やっぱり運を使い果たした感があります、最初から『2F』に座っておけば・・・。
更にドバイに近づいたところで、ヒコーキは高度を下げ、雲の下に出ます・・・!
そして「漸く地上の景色が眺められる!」と思ったのですが・・・、無情にもここで、今からって時にシートベルトサイン点灯。。。やっぱり直前開放で・・・。
仕方なく自席に固定されたまま、お隣の”バーチャル・ウィンドウ”に映る景色を眺める事になります。それにしても見事なまでに地上の景色が投影されています! 3つの窓の景色は連続して、本当に連なっているように見えるのは見事なものです。
しかしながら、真ん中の窓だけはどうしてか?光が反射していて、全てがキレイに映されているいる訳ではありません。これは自席から差し込む光の影響だと考えられますので、設備の不良ではないようです。
RWY30からの進入になるので、ヒコーキ左手にはドバイのダウンタウンが広がるようになりました。
やがて高層ビル群も姿を現し・・・、ブルジュ・ハリファがそびえ立っているのも確認できます。
そしてランウェイエンドの高速道路が目に入り、いよいよ着陸である事を悟ります。カメラは真横ではなく、やや下方に向けらているようで、このように地上までの距離が近くなると、より鮮明に景色が映し出されるようになってきました。
思った通り、滑走路が眼下に現れます。
自分の方はと言うとA380ばかりの駐機場。これでRWY30「L」への着陸だと分かります。
“バーチャル・ウィンドウ”の方にも駐機するエミレーツの翼が多く見られるようになり・・・、
離陸待機するエミレーツ機の脇を通過。
A380専用のコンコースA・・・、
ターミナル3と繋がるコンコースBと見えてきたところで・・・、
着陸となってしまいました。「あぁ~あ、着いちゃったよ・・・」と、毎回この瞬間は無念であります。
ドバイ到着
私と同じくこの新ファーストクラスに搭乗された、とある凄腕マイラーさんから「沖止めで、ファーストクラス専用のバスも良かった!」と聞いていましたので、それを期待していたのですが、どうやらコンコースに着きそうです。「それにしても、管制塔がこの位置に見えるコンコースって!?」・・・、
とモニターを確認すると、最果てのコンコースCでした・・・。復路の関空線はA380なので、おそらくコンコースA発で、コンコースCとは真反対です。まあ、乗り継ぎ時間は20時間もあるので、いいのですが。。。
やがてスポットイン。こうしてエミレーツの垂直尾翼が並ぶの目にしますと、「帰って来た・・・」と感じます。。
到着時の”バーチャル・ウィンドウ”でも、やはりカメラが水平方法ではなく、やや下方を投影している事が分かります。
そして降機の刻・・・。10時間以上のフライトが本当にあっという間でした・・・。名残惜しさ、この上もありません・・・。
お隣の『2F』にもお世話になりました。
後ろ髪を引かれる思いですが、L1ドアに向かいます・・・。
こちら側の陣地で空席だった『1K』も少しだけ撮影させてもらったので感謝しております。
せっかくのファーストクラスシートが、最後は2名の枕置き場になっているのが申し訳限り・・・。そしてYさんがスポットインすると同時に、ビジネスクラスキャビンとを区切るカーテンをいち早く閉めてくれていますので、ゆっくりと降機する事ができます。
そんなYさんを始めとして、Eさん、チーフおじさんともお別れです。とても良くして下さった事に感謝を伝え、本当に、本当に残念な気持ちで新ファーストクラスを後にしたのでした・・・。
さてこの後は、正に「帰って来た」に相応しく、エミレーツの誇るファーストクラスラウンジをハシゴして、関空線までの20時間をラウンジで過ごすのでした。
搭乗を終えて・・・
「エミレーツめ、なんてファーストクラスを作ったんだ!」ともうただただ驚愕するばかりです! それは【Game Changer】の名に恥じないもので、ここに来て他社のファーストクラスの性能を大きく引き離すものであると感じました。これがもしA380に搭載された暁には「天空のシャワー」と改修が始まっている機内ラウンジという二大アクティビティーが追加される訳ですから、これはもう本当に他社の追随を許さないものになるのではないでしょうか!? と言いましても、B777-300ERの内径とA380アッパーデッキの内径の差が大きいので、本当に実現されるかは分かりませんが、大いに期待したいしてみたくなりました。
そしてやはりエミレーツが素晴らしいのは機材というハード面だけではなく、(今回は機内食を除き)ソフト面も圧倒的に素晴らしいという事です!(個人の感想と好みです)ソフト面の大部分を占めるのがキャビンクルーの存在である訳ですが、今回は『如何にも”超フレンドリーEKクルー”の代表のようなEさん』、『優しい気遣いと気付きが嬉しいYさん』、そして『マニアにとても優しかったチーフおじさん(ちょいテキトーさを露呈しましたが)』、こういった個性あふれるクルーの存在が新ファーストクラスというハード面に華を添え、本当に素晴らしいフライトを演出して頂きました。細かい事を毎日チェックしたお勤めや、何回も発券しては払い戻す、そしてまたルーティングするといった苦労が充分に報われたような気がします。ですので、いずれまた搭乗してみたいと思っています。