ファーストクラス、全8席貸し切り・・・!
エミレーツ航空のファーストクラスを満喫する旅、ニューヨーク-ドバイに引き続き、第2区間目はドバイーマレのフライトです。
シート
機材は【B777-31HER】、Ship No.は【A6-EGZ】。
A380と同じようにモニターにShip No.が表示されていました。
今回もすんなりと1番目に搭乗でき、キャビンの撮影もできました。が、ココで度肝抜かれるほど驚く事がありました・・・。シップチェンジです。2-2-2のコンフィギュレーションのファーストクラスだと思っていたのですが、『プライベートスイート』の機材になっていたのです・・・!
シップチェンジとは大概悪い方になり、落胆してしまう場合が多いと思うのですがこの良い方へは、本当に驚きました。
77Wの場合は『プライベートスイート』は、1-2-1のコンフィギュレーション×2列で全8席になります。
A380と比べて天井が低いようですが、同じようにファーストクラスエリアの前方にあり、どこからでも目に付く場所に掲げてある、このロゴが堪りません・・・。
同じくAコンにある、直ぐ後ろのビジネスクラスの方も、少しだけ撮影。
A380のスタッガードのビジネスクラスは、通路フルアクセスでフルフラットの非常に良いシートらしいのですが、(当時)77Wはアングルドフラットでフルアクセスでない点が、シートとしては他社より劣っていたところでした。
ここでようやく自席につきます。2Aになります。
A380のファーストクラス最後列の4Aでは、占有する窓は2つでしたが、77Wの最後列の2Aでは3つでした。心なしか広く感じられます。
プレミアムキャビンでは最前列の「1A」とか「1K」とか人気のようですが、私の場合は憧れているマイラーさんが、最前列で壁を眺めているより最後列で全体を眺めている方が、プレミアムキャビンをより実感できるとの事でしたので、それ以来、真似をさせてもらうようになりました。。。
着座すると早速、担当FAさんからウェルカムドリンクのサービスがありました。
ウェルカムドリンクを頂きながら、シート周りを確認します。幸いにも、この77Wの『プライベートスイート』でもタブレットが薄型で、IFEのリモコンもタッチパネル式の、マイナーチェンジ後のシートでした。
モニターも雑誌やブログで目にするものより、大型になっています。
ミニバーの手前にボタンが2つあるのも、マイナーチェンジ後の見極めポイントです。
モニター下のカウンターに埋め込まれているミラーには持ち帰り可能なアメニティなどがあります。
また反対のカウンター下にはトレイがあり、レターキットが収納されています。配布されたマレ/イブラヒム・ナシル国際空港の入国検査書類と、その優先レーンのカードなどが載ってますが・・・。このレターキットもお持ち帰りが可能です。お土産でとても喜んでもらえました。
一通り、シート周りの確認が済んだ頃、今度はアラビック・コーヒーのサービスが。本来であれば、反対側の通路を担当されるCAさんからでした・・・。
薄味でジンジャーの効いた、日本ではなかなか飲む機会のコーヒーですが、飲み慣れてくると、とても美味しく感じるようになってきました。(現在、EKはF8回・C1回、搭乗できております・・・。)
こうしている間にヒコーキはプッシュバック。マレに向けて出発するのでした・・・が、ここでサプライズ!
何と!、ファーストクラスの乗客は私だけで、「ドコに座ってもいいですよ!」とインフライト・サービス・マネージャーさんから、驚きの提案がありました。よもやの、ファーストクラス貸し切り、です・・・!
とは言え、シンガポール航空のスイートのようにダブルベッドになる訳ではないので、到着まで自席で大人しく過ごそうと思っていたのですが・・・、途中でIFEが不調に。前の1Aに移動して過ごすことになりました。
上空にあがり、サービスが始まると少しだけ眠りたかったので寝酒を頂こうと、赤ワインを推薦してもらいました。ついには、ISMさんまでサービスをして頂く事に・・・。
1杯だけ頂いて、ベッドをセットしてもらい横になる事にしました。照明は休む私に合わせてくれて、落として頂けました。どういう仕組みなのが分かりませんが、天井は星空のようになっていました。オーバーヘッド・ビンが無いことを活かした効果なのかもしれません。
機内散策
少しだけ眠れたようで、目を覚ますとヒコーキはインド洋に出ようとしていました。寝ている間にまた赤ワインが注がれていました。。。
窓の外も明るくなっていましたので、トイレついでにカメラを持って機内散策に。ファーストクラス用ラウンジとしてセットされる、Aコン最前部のキャビネットは乗客が私だけだからなのか?、それとも
マレまでのわずか4時間10分というミドルレンジだからなのか?セットアップさせず、離着陸時の状態そのままでした。しかしながら、このロゴは相変わらず私のテンションを上げてくれます・・・!
Aコン後部とBコンのビジネスクラスエリアは照明が落ちていたので、撮影は控え、更に後ろのエコノミークラスのエリアに向かいます。こちらは明るくなっていたので、空席だったバルクヘッド座席を確認。
アームレストが可動しないバルクヘッドは敬遠され、多くの人たちがそれより後ろの4席並びを使って、エコノミースリーパーをしていました。バルクヘッドでも、あまり足元が広くないのは意外です。エミレーツ航空は、エコノミークラスが3-4-3のコンフィギュレーションで詰め込みと評されるので、シートピッチも仕方ないのかもしれません。
この後は、大好きな77WのGE90-115Bエンジンとレイクド・ウイング・チップを撮影して、自席に戻りました。
やっぱり、このロゴでテンションがあがります・・・!
機内食
席に戻ったところ到着まであと1時間強でしたので、朝食をお願いしました。”Breakfast Fruit~fresh cut seasonal fruits”
“Juice~orange juice or lime and mint drink”とある中でオレンジジュースを選択。もの凄く濃くて美味しかったです。
そしてメインの”Scrambled Eggs with Truffles~served with chicken sausages,crushed potatoes with chives,baked beans and grilled tomato”
更にメインをもう一品。”Tamarind Chicken Curry~served with a red rice and coconut milk cake with mung beansand a sweet and spicy onion relish”
ここまで頂ければ、さすがに満足でした・・・。
マレ到着
機内食を頂いている内にヒコーキ次第に高度を下げていき、段々とキレイな景色(環礁?)が目に飛び込んでくるようになってきました。
やがてリゾート島も見えてきました・・・!
そしてマレ/イブラヒム・ナシル国際空港のある島:フルレ島と陸続きで、今日から2泊する、隣のフルマーレ島上空をパス。
一度フルレ島の南のインド洋に出てからターン。一転北上して、南から滑走路に進入します。その途中でも、たくさんの環礁やリゾート島を眺める事ができました。
疾走するボートに乗ると、とても心地良さそうです。
これを見たくてA側に座席指定した狙い通り、首都の島:マレ島が見えてきました。
島北側のメインストリート
そして到着です。1人の乗客に、ISMさん含め3名のFAさんに手厚くサービスをして頂き、本当にありがたい限りで、お礼を言い、降機しました。
マレ国際空港はPBBはなく、沖止め。ヒコーキマニアとしては大歓迎です。ましてや77Wのような大型機の沖止めは迫力があります。
一応、ファーストクラスのサービスだったのでしょうか、女性の方がターミナルビルまで私をアテンドしてくれました。徒歩で向かいます。
振り返ってみても、やはり77W、大きいです。しかし私の後ろ、他の乗客は誰も付いて来ません・・・。なぜだったのでしょうか・・・。
ターミナルビルにも最初に到着。他のフライトとは重なっていなかったので、ファストレーンを利用せずに、すんなりと入国審査を済ませる事ができました。
この後ターミナルビルに荷物を預け、ハネムーンに来ていた後輩(男)と合流。マレ島を3~4時間ほど散策してきました。観光地ではなかったです。。。その後は空港まで、後輩の宿泊するリゾート島のボートで送ってもらい、荷物をピックアップ、Airbnbで予約したフルマーレ島に一人向かうのでした。
ファーストクラス自体、なかなか搭乗できるものではありませんが、ミドルレンジとは言え、そのファーストクラスの乗客が自分一人で貸切状態になるなんて、先ず考えられません・・・。FAさんの立場から考えると、乗客が一人しかいないというのは負担が少なくて、仕事的には楽なのかもしれませんが、私にとっては手抜きどころから、とても手厚いサービスをしてもらえたという感想です。先のフライトでもコックピットに招待してもらえるなど、貴重な経験をしていました。こういった貴重な事が立て続けにおこり、ますますエミレーツ航空のファンになっていく私でありました。