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エミレーツB777-300ERの新『ファーストクラス』をJALマイルで攻略する!

エミレーツB777-300ERの新『ファーストクラス』に乗りたい!

ハードル高し!エミレーツB777-300ERの新『ファーストクラス』

世界の航空業界でシンガポール航空の新『スイート』と双璧を成すと言っても過言でない、エミレーツB777-300ER新『ファーストクラス』

エミレーツB777-300ER 新ファーストクラス

JALマイルでは発券できないのは周知の事実ですが、驚くべき事にエミレーツは自社FFPである『Skyward』にもこの新『ファーストクラス』をマイルで発券する事を容認せずブロックしています。(2019年4月16日現在:この頃より少しずつ記事を作成していました)

従いまして、これまで私はそれが新規投入される路線を予測しJALマイルで発券。後に機材変更が発生する事を見越して新『ファーストクラス』にありつく事を画策していました。ブリュッセル・ジュネーブという既存路線は、ダブルデイリーのところに先ず1機だけを先行投入。後にもう1機を追加投入するという法則に着目し(フランクフルト・スタンステッドは除く)、8機目の新造機はハンブルグに投入されると予測して、JALマイルで発券しておりました。すると予測通りハンブルグに投入されたものの、夏→冬スケの変更という憂き目に遭い、搭乗は叶わず・・・。

一方でTraicyが豪快に誤報をやらかした羽田線。

エミレーツ航空は、7月2日(東京/羽田発)より、東京/羽田~ドバイ線に新客室仕様のボーイング777-300ER型機を投入する。
エミレーツ航空、東京/羽田〜ドバイ線に新仕様のボーイング777-300ER型機 7月から... - トラベルメディア「Traicy(トライシー)」

多くのマイラーがこれに色めき立ち、JALマイルで発券したようですが、誤報につき空振り・・・、この誤報に振り回される結果に(残念ながら・恥ずかしながら、私もその一人ですが・・・)。

その次はと言いますと、誤報から数カ月経った頃です。エミレーツのキャビンクルーの方々、何名かと懇意にしているというマイラーさんから「やはり羽田に入る!」という情報がもたらされました! ここで一度3,100円を払って払い戻しした前述の羽田線を再発券。しかしながら発券以降、マイラーさんにも先方がかん口令を敷かれた模様との事で情報が急に入らなくなり・・・、そうしている内に香港発券でもサーチャージが徴収されるという事態が迫り、確定情報が得られない羽田線を再リリースし以下の旅程を発券してしまいました。

Itinerary第四弾

冬スケでA380のダブルデイリーとなったハンブルグに夏スケでB777-300ERが戻って来ると予測しての事です。

この間、新『ファーストクラス』を搭載したB777-300ER、最終の9号機がエミレーツにデリバリーされるも、BRU×2、GVA×2、STN、FRA、HND、VIEの8路線に固定、残り1機を固定せずに飛ばし、時には1日丸々お休みという運用を行っていました。そんな中でもハンブルグではA380をこのB777-300ERにシップチェンジして、上記8路線以外では比較的多く投入される事態が散見されていました。と言いましても1週間に多くて3、4回程度。博打を打って一か八かで、この旅程に掛けるほど高確率ではありません。

そうしている間にこの旅程の中の1便でダウングレードが発生、手数料無しで変更・払い戻しができるチャンスが訪れました。ビジネスとの差額のマイルを戻してもらって、思い切って賭けに出て、このまま決行という手もあります。JALから「どうしますか?」の催促が再三入る中、とにかく現状のままでと決定を行わないでいた頃に、世界的に有名な凄腕マイラーさんから朗報がもたらされる事になったのです。。。

 

JALマイルで攻略!?エミレーツB777-300ERの新『ファーストクラス』

その朗報とは搭乗日の2日ほど前になると新『ファーストクラス』が特典にも開放されるという事!

Emirates has a spectacular new first class product, though historically there's no way to redeem miles for it. Here's the trick for snagging an award seat.
How To Redeem Miles For Emirates' New First Class - One Mile at a Time - One Mile at a Time

(凄腕マイラーさんはハンブルグ:EK59/60便を挙げられていますが、記載の無い『ウィーン:EK125/126便』の方がエミレーツも正式にプレスリリースしており、投入頻度も圧倒的にこちらの方が多いです)

もしそれが本当であるのならば・・・、ハンブルグ線という中距離路線ではなく、羽田線という長距離路線の方で是非この新『ファーストクラス』を満喫したいところです! しかしながらここで疑問、本当にJALでもこの直前開放が適用されるのか?という事です。 凄腕マイラーさんもJALでの発券を挙げられていますが、実際に開放にありつく事ができるのか?確認はされていないように見受けられます。

そうなりますと自分で確認するしかありません。ど・う・し・て・も、JALマイルでエミレーツの新『ファーストクラス』に乗りたい訳ですので!! 先ずはその日から毎日ExpertFlyerをチェック、直前開放が本当に行われるか?確認を始めました。するとある日、本当に直前開放されている情報を実際に目にする事ができました!!!

エミレーツB777-300ER 新『ファーストクラス』

そこで、この情報をもって直ぐにJALに確認。空席は出て来た訳ですから、まず(新規)発券ができるかどうか? しかしながらこの時、出発時刻まで24時間を切っていた為、新規の発券は不可。次にもし予め予約を持っていたら前倒しに変更できるのか?という事を尋ねました。すると物理的に航空券の書き直しを行うので、変更できるかできないかは『ケースバイケース』という回答が得られました。しかしながら、これがもし24時間前であれば変更は可能という事!! という事からJALマイルでも直前開放にありつけるという事がこれで判明した訳です!!!

ちなみに、この4月23日のEK313便:羽田→ドバイで、ファーストクラスの予約クラス状況はと言いますと【F4・A1】、このZ:Yesが出るまで毎日ExpertFlyerをチェックしていて分かった事は、6席あるエミレーツB777-300ERの新『ファーストクラス』ですが、予約クラス・Fでさえ4席が上限であるという事です(ExpertFlyer上では)。これが今後、大事な目安となっていく訳です。

エミレーツB777-300ER 新『ファーストクラス』

そして次に、如何に予約をしておいて、如何に前倒すか?という事が懸念材料となりました。そもそもエミレーツは羽田線にファーストクラスを開放していない訳ですから、ファーストクラスで予約する事自体が敵いません。そこで考えられるのは・・・、成田線・関空線を利用する事! 特に関空線は、成田線と同じくA380が路線に投入されているにも関わらず圧倒的にファーストクラスが特典で取りやすいのです。よしんば直前開放で羽田線の新『ファーストクラス』にありつけたとしても、ドバイに行ったきりではシャレになりませんので、帰国便も必ず確定しておきたいところ。ですので帰国は関空線を押さえて発券する事としました。

往路は直前開放されそうな羽田線でビジネスクラスかエコノミークラスを予約しておけばいい訳です。復路を関空線のファーストクラスで押さえておけば、必然的にそのチケットは予約クラスがZとなり、新『ファーストクラス』のファーストクラスが直前開放された際には、ビジネスクラス・エコノミークラスからファーストクラスへの変更が可能になります。あと成田線で予約していても羽田/成田のマルチエアポートが適用されるので、直前開放後に羽田線に変更する手もあります。但し、航空券が書き換えになりますので、手数料5,400円が発生します。しかしながら、この金額で直前開放にありつけるのであれば安いものです!

問題は『直前開放されそうな羽田線』をどうやって予測するか?という事です。これは前述した4月23日の予約クラスが大いに参考になりました。AがFを上回る事、また同数にならない事もずっと見続けていましたので、理想であれば【F4・A3】の日が理想である訳です。実際にその日は存在し、それは5月28日でした。しかしながらこの日は、復路:関空線のファーストクラスに空きがなく、成田線もダメ、で非常に大きなチャンスではありましたが泣く泣く却下。。。

エミレーツB777-300ER 新『ファーストクラス』

【F4・A3】の場合のシートマップがコチラ。

エミレーツB777-300ER 新『ファーストクラス』

次に確率が高そうだと選んだのが、【F4・A2】の5月13日。まず直前開放チャレンジ1回目としては、中東への旅行客が減少するラマダン時期に狙いを定めていましたので、復路に空きがあるのを確認して、この日程で発券する事を決心しました。

エミレーツB777-300ER 新『ファーストクラス』

バカみたいに高騰した燃油代も一時的に下がっていましたので、ラマダン同様、時期にも恵まれていたと思います。JALマイルでは発券できないとされていたエミレーツB777-300ERの新『ファーストクラス』を狙う発券・・・、JALマイルで135,000マイル諸費用は15,530円でありました。後は直前開放されるのを願うのみです!

エミレーツB777-300ER 新『ファーストクラス』用Itinerary

 

直前開放なる! エミレーツB777-300ERの新『ファーストクラス』

これまでExpertFlyerをチェックしまくっていて、直前開放はEK313便の場合では、搭乗日の2日前の日本時間正午頃に行われるが分かっていました。ですので、5月11日の正午が正に勝負の刻・・・!! この日は朝からそわそわ。相変わらず予約状況は【F4・A2】のままで来ていて、これは直前開放されるパターン! これまで観察して来た結果、【F3・A0】でも直前開放されていました。しかしながら【F2・A0】以下では行われずというのもパターンとして分かっていましたので、【F4・A2】で直前開放されない訳がないのです!

エミレーツB777-300ER 新『ファーストクラス』

しかし11時頃に予約状況をチェックした時でした、いきなり【F4・A3】という前述した理想の予約状況に変わっているのを目にしたのです・・・!

エミレーツB777-300ER 新『ファーストクラス』

「もうこれで(直前開放)しない訳がない!」と思う一方で、「返って怖いわ・・・。」との感情も。と言いますのも他社特典の乗客1名だけなら、エミレーツにファーストクラス機材を予定通り回してもらえないような気がしたのです・・・。そこで小心者の私、折り返しでEK313便となる、前日のドバイ→羽田:EK312便を直ぐにチェック。

エミレーツB777-300ER 新『ファーストクラス』

Aが0なので、最低でもFで2席売れています。Fなんか買うのは、エミレーツの上客で「きっと新『ファーストクラス』と分かって購入・座席指定しているはずだから、エミレーツもそうそう旧ファーストクラス機材には代えられないだろう・・・」と判断。もの凄く自分勝手な理屈で、機材変更はない!と断を下します。。。

エミレーツB777-300ER 新『ファーストクラス』

人気の1Aが空いている事を疑問に思いつつ、正午を待つ事としました。

そして訪れた正午の刻、仕事の合間を縫ってExpertFlyerをチェック。正午過ぎ直ぐはダメでしたが、15時過ぎになって、それまで「Z:No」だった表示が・・・、

エミレーツB777-300ER 新『ファーストクラス』

『Z:Yes』へ!! 直前開放、ここに降臨!!!

エミレーツB777-300ER 新『ファーストクラス』

やや興奮気味に直ぐにJALへ電話、変更手数料:5,400円の支払いに同意して、ついにはエミレーツB777-300ERの新『ファーストクラス』を確保する事ができました!(加筆:Zの開放を確認できた後、JALのホームページ上での変更が可能という事が判明しました。実際に変更を行った友人曰く「変更手数料の5,400円は徴収されなかった」との事。ですので変更は電話でない方がおトクにできますね!) しかし、これで終わりではありません。JALでは座席指定ができませんので、興奮収まらないままエミレーツの予約管理の方でログイン。しかし情報が直ぐには更新されないので、エラー表示・・・。仕方なしにエミレーツに電話する事で、新『ファーストクラス』の座席を指定する事ができました。ここまで来てようやく実感が湧き、そして興奮も収まってきて、ひとまず安堵するのでした・・・。

しかしながら、まだ油断は禁物です。それはシップチェンジなく、ちゃんと新『ファーストクラス』搭載機で、EK313便を折り返しとする、前日の12日ドバイ→羽田のEK312便が飛んで来るのか!?という事。12日のEK312便がドバイを発つのが現地の時間で朝8時過ぎ。この時、滑走路が工事中のドバイ国際空港ですから、FR24で反映されるのは、日本時間では12日の13時過ぎと推測。新『ファーストクラス』を確保してからのこの24時間は、ただただシップチェンジがない事を祈るのみでした・・・。

そして迎えた12日、13時過ぎになってFR24でEK312便のシップナンバーが【A6-EQL】であると確認。当然、新『ファーストクラス』搭載機全9機のシップナンバーは頭に入っていますから、この表示を見た瞬間、思わず「っしゃぁっ!」とガッツポーズ!!! そして本当に、本当に心から安堵する事ができ、地元空港に向け車を走らせるのでした。。。

フライトレーダー24より

自家用車を運転しながら地元空港に向かう道中、これまでの経緯が思い出されました・・・。全くもってルーティングや発券には、陳腐な言葉ですが・・・ハラハラ・ドキドキが満ち溢れています。だからこそ止められないのでしょう、マイラーは・・・。有償購入できる資金力があればいいのでしょうが、私も一介の小市民なので、そんなのはとても無理です。仮にこの旅程を購入するとしましたら、最低でも136万円ほど掛かるようで、とても購入できたものではありません。

“ITA Martix Airfare Search”より

しかしながらマイルがあれば・・・、そして憧れている凄腕マイラーさんが口にされていたように、広く『情報』を集め、『手間』を惜しまず、こつこつと『継続』していれば、ハラハラ・ドキドキしながらも、ゲーム要素の強いマイルでの空旅を制する事ができるのだと再認識できたのでした。

そして羽田に到着して、日付けが変わる頃の13日0時前、ようやく憧れの、憧れの、新『ファーストクラス』と対面!! これまでの苦労やお勤めが報われた感動の・興奮の瞬間になったのでした。

エミレーツB777-300ER 新『ファーストクラス』

それにしても、我ながらチャレンジ1回目でよくぞ攻略できたと思っています。。。今回攻略がならなければ、渡航客が減少する真夏・灼熱の時期で2回目をチャレンジするつもりでした・・・。ヒコーキの神様が微笑んでくれた事に感謝しつつ、自分「も」エミレーツとは縁があるのだと思わざるを得ませんでした。尚、こちらの搭乗記につきましては次回エントリーにて、例によって写真多く、例のごとく長い記事でお送りさせて頂く予定となっております。。。

 

とある『凄腕マイラー』さんの場合

私が画策しているのと同時期、とある凄腕マイラーさんもJALマイルで・直前開放で、この新『ファーストクラス』搭乗を狙って、そして搭乗できた方がいらっしゃいます。でもその凄腕マイラーさんは、なんと私がチキンで回避したドバイ→羽田にヤマを張るという業師! もう正に凄腕マイラー!! その方のツイートで事態を知り、本当に同時期に、全然打ち合わせとか情報共有もなく、同じような野望を推し進めていた事にとても驚きました! ツイートを拝見後には実際にやり取りをさせて頂き、私の直前開放前までには凄腕マイラーさんの発券までの経緯を教えて頂いてはおりましたが、この度その模様がブログにアップされましたので、是非ご確認ください! 私たち同様、JALマイルで・直前開放で、新『ファーストクラス』に乗りたい!という方にはとても参考になると思います。

エミレーツ航空新型ファーストクラスに乗りたくて・・・ 世界で一番初めにファーストクラスに扉付きのプライベートスイートを導入し、名実ともにファーストクラスのプロダクトをリードしてきたエミレーツ航空。その「プライベートスイート」はもうこれ以上のプロダクトは有り得ないのでは、とも思えるほどの「完成系」と思っております。 しかし最近ではEKに対抗するように、エティハド航空がファーストアパートメントと呼ばれるシートを導入しました。エミレーツのファーストのシートアブレストが1-2-1であるのに対し、エティハドは1-...
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