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大韓航空:B744のファーストクラス
『ファーストクラス開放』を狙え!
前々回のエントリーでご説明した通り、インチキまがいと分かっていながら何かと自分に理由付けして、ファーストクラスをお得に経験してきた搭乗になります。
国際線長距離路線の花形機材だったB747-400、通称ジャンボ。近年は世界的に退役が進み、搭乗する度に「これが最後かな。。。」と覚悟してしまうほど搭乗の機会がめっきり減ってしまったヒコーキです・・・。
前回のジャンボの搭乗はこちら。
大韓航空ジャンボ:B747-400のビジネスクラス激安マイルでのアムステルダム・リスボン、クアラルンプールの弾丸旅行。KLMオランダ航空で成田まで帰って来ましたが、入国はしません。そのままソウルへと乗り継ぎ、次のチケットの為に釜山へと向かわなければなりません。 大韓航空 東京・成田-ソウル・仁川KLMと大韓航空は、共に第1ターミナルの北ウイングなので日本に入国する事無く、乗り継ぎが可能です。日本人なのに、日本で乗り継いで国際線でまた出て行く訳ですから、セキュリティーの職員の方々には、やや変な目で見られてしま... KE:大韓航空【B744ビジネスクラス】東京/成田(NRT)-ソウル/仁川(ICN) - マイルでファーストクラス全制覇を夢見て-【凄腕マイラー】と呼ばれたい!- |
しかしながら大韓航空では、何故かこのジャンボが韓国国内線のソウル/金浦~済州という超短距離路線に投入されていたのでした。
しかもこのジャンボ、ファーストクラス・ビジネスクラス・エコノミークラス、と3クラスの機材でありながら、販売はビジネスクラス(大韓航空では『プレステージクラス』)・普通席の2種類のみです。そうなるとヒコーキマニアの自分は推測します・・・、「ファーストクラスの座席が『プレステージクラス』購入者に開放されるのではないか?」と。
プレステージクラスのチケットは【普通運賃(C):160,100ウォン】のみ、15,100円ほどでした。わずか1時間ほどのフライトに約15,000円は、自分的チケット購入の目安:1時間あたり5,000円を遥かに超過しています・・・。しかしながら今回は、ファーストクラス自体がこの旅の目的となりますので、目安は目安で置いといて、この金額で購入する事にしました。
そして座席指定。これは思っていた通りファーストクラスがあるAコンの全10席が見事にブロックされ、選択できず。そこでひとまずプレステージクラスのシートを選択しておき、搭乗日当日に空港カウンターで座席変更をお願いする作戦としました。こういう場合は早めに空港に行かなければ・・・と作戦をより蜜に計画したのでした。
搭乗日当日の座席変更
そして当日。早めに空港に乗り込んで座席変更に臨みます。しかし問題が1つだけありました。それは大韓航空のB744にはコンフィギュレーション(以下コンフィグ)が2つあるという事です。
1つは新しい方(といっても3世代前ですが)のファーストクラス【コスモスリーパー】を搭載したコンフィグ。
そしてもう1つは、より古い【スリーパー】を搭載したコンフィグです。
狙うは新しい方のコンフィグです。作戦として、前日からフライトレーダー24をチェックしていました。ジャンボはソウル/金浦~済州線に張り付いていて1日3往復しています。それが2機。新旧、それぞれ1機ずつで、30分間隔の運用で続けて飛んできます。確立は1/2です。
もちろん当日も作戦を継続、新コンフィグが一往復目でちゃんと出て、搭乗予定の二往復目もシップチェンジにならなそうな事を サービスでレイト・チェックアウトにしてもらったホテルの部屋から確認していたのでした。
空港へはタクシーで向かいます。そして直ぐにチェックインカウンターへ。一往復目は先に新コンフィグ、後が旧コンフィグである事は確認できていました。予約していた便は二往復目の先の便ですので、新コンフィグのはず・・・! 金浦でトラブルが発生してシップチェンジしていなければ・・・。いざとなったら普通運賃ですので払い戻しし、買い直す覚悟もして臨みました。
予めスマホに落としていたシートマップをGHさんに見せます。そしてジャンボでの(私的)特等席、先端の『1A』をお願いしてみました。
すると機材は問題なく新コンフィグでした・・・!。しかしながら1Aは不可と。どうやら搭乗日当日でも尚、ブロックのようです・・・。GHさんは搭乗してからFAさんに聞いてみるように勧めてきます。そこでチェックイン直前にブロックが外れないか聞いたところ・・・、「3Jは?」との提案が・・・!
『3J』もファーストクラスです・・・!、もちろんOKを出し、何とか狙い通りにファーストクラス開放を射止めたのでした・・・!
搭乗してから判明したのですが、1Aがブロックだったのは、どうやら座席がリクライニングしないという故障によるようでした。
PRIORITY PASSでアシアナ航空のラウンジも利用できましたので、両方のラウンジをチェックして、結局は大韓航空の方で搭乗まで待機する事に。すると搭乗機がやってくるのが見えました。
しかしながら、この時点でディレイしています。。。乗客が多過ぎるのです。これはディレイも納得、済州空港はこんな有様・・・。若者・子どもが多く、やはり韓国の休日だったのかもしれません・・・。
シート
ファーストクラスが並ぶAコンを撮影する為、ディレイを承知で早めにラウンジを出て、ゲートに向かいます。先頭に並ぶためです。
機材は【B747-4B5】
Ship No.は【HL7472】
ファーストクラス開放に引き続き、ゲートの1番前に並ぶのも確保できました。
そして40分遅れで漸く搭乗開始となり、真っ先にAコンに飛び込みます。
そして先端に進み、まだ乗客のいないAコンを前から望みます。
以前、撮影だけさせてもらった事はありましたが、実際に座るのは初めてになります。
窓4.5個を占有しています。
せっかくなのでフルフラットにもしてみます。
隣の3Dと3F。
シート周り。既に小さく感じるモニターが正面、木目調のサイドテーブル。
オットマン兼同行者用のシート。下は靴入れになっていました。
サイドテーブル下のAC電源とUSBポート。良い位置にあると思いました。
シートコントローラーとIFEコントローラー。少し時代がかったように感じられます。
IFEコントローラーの下には、ちょっとした収納があります。これも便利そうです。
サイドテーブルを引き上げると、大型テーブルが収納されていました。
メインテーブル、引き出してみるとそこまで大型ではないようでした。
こうして撮影している間に、他の乗客の人たちもやってきました。この特別な座席に驚いている人もいれば、当然のように腰掛けている人もいました。反応が様々で面白かったです。そしてやがてヒコーキはプッシュバック、離陸に向けタキシングとなりました。ジャンボのAコンに乗っていると、ターンする際にはセンターラインを豪快にはみ出していくのが特徴です。
予定出発時刻16時だったヒコーキは、漸く17時25分になって離陸したのでした。
ランウェイ・チェンジしたようです。さっきまで着陸の様子を眺める事ができたホテルが、離陸直後に眼下に。ロケットマイルでブリティッシュ・エアウェイズのFFP:エグゼクティブ・クラブの口座をアクティブにする為に、このホテル『オーシャンスイート済州ホテル』に宿泊したのでした。(最近は同じくマイルを稼げるホテル予約サイトでも『Kaligo』を利用するようになりました。)
機内散策
いくらファーストクラスの座席に座ったからといっても、所詮は韓国国内線なので機内サービスはドリンクサービスのみです。『プレステージクラス』の分だけお菓子も付きましてが、サービスはあっという間に終了したので、早々に機内散策に出掛けます。まずは収集しているShip No.のプレートから。
案内に階段がある、ジャンボらしいサインです。
ジャンボの特徴、アッパーデッキへの階段。当然上がってみます。
アッパーデッキには2-2×6列で、24席のプレステージクラスが設置されていました。
そして来た道を戻って行きます。
最後にジャンボらしい眺めを撮影して自席に戻るのでした。
この後はシートをフルフラットにして寛いで過ごすのでした。
ソウル到着
済州からソウルは、羽田-伊丹より少しだけ長いのですが、ほぼ直線で飛ぶので飛行時間は45分ほどしかありませんでした。そうして金浦空港にあっという間に到着したのでした。
ファーストクラスと言えば、機内サービスや機内食、アメニティなどがあって「初めて国際線『ファーストクラス』を堪能できた」となるのかもしれませんが、ファーストクラスの代名詞はやはりヒコーキの座席とはとても思えないシートにあると思います。ですので今回はファーストクラスのシートにただ座るだけでしたが、その代名詞を充分に満喫する事ができました!
思い起こせば、JALの国際線ファーストクラスに搭乗するまでの道のりもそうでした。ファーストクラスのシートに憧れ、【成田-伊丹】と【成田-セントレア】の国内線クラスJでシートだけを経験し、【東京/成田-ソウル/仁川】に2クラス運用で入っていたところをビジネスクラスで開放してもらうなどしてステップアップして、漸く(マイルで)国際線ファーストクラスに辿り着いた経緯がありました。
ですので大韓航空でも、このようにしてファーストクラスのシートだけ経験する事から始め、やがてはA380の【コスモスイート】、B748と77Wの【コスモスイート2.0】を全制覇していきたいと思っています・・・!