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タイ国際航空【B744『ロイヤルファーストクラス』】
2019年3月、タイ国際航空の【A380と『ジャンボ』のファーストクラス】を乗り比べる旅。
タイ国際航空、A380とB744のファーストクラスルート2019年3月、一度にタイ国際航空の【A380】と、『ジャンボ』こと【B744】のファーストクラスを両方搭乗する旅。当初は以下のようなルートでした。 当初のルート(GCMより)ところがANAからこんな不幸のメールが届いてしまうのです。 ANAからの"不幸のメール"「何が『ビジネス / OK』だよっ!、全然"OK"じゃねーよっ!!!」とフォロワーさんの真似して激怒してみたりしました。【ANAマイル&タイ国際航空フライト】では以前も機材変更で一方的にビジネスクラスに... タイ国際航空の【A380と『ジャンボ』のファーストクラス】を乗り比べる旅 - マイルでファーストクラス全制覇を夢見て-【凄腕マイラー】と呼ばれたい!- |
ボーディング
先攻でA380に搭乗し、いよいよ後攻、『ジャンボ』の番となりました。
言わずもがな搭乗機は『ジャンボ』ことB747-400、タイ国際航空のボーイングカスタマーコードは『D7』ですので、B747-4D7と表記されます。ジャンボは毎度乗る旅に「今回で最後かな・・・。」と覚悟するほどの絶滅危惧種・・・。
今回もルーティンに成功し、L1ドアから真っ先に搭乗します。そして出迎えてくれたクルーの方に撮影の許可を求めたところ、快く応じてくれたどころか・・・、
「ココよ!ココを撮るのよ!!」と、艦長席後方、Aコンを見渡すことができる絶好のポイントに案内されてしまいました。。。
他のファーストクラス乗客が未搭乗である事を確認して、今度は一気に前方へ。
艦長席前方のカウンター。
そして自席【1A】のチェックです。
ヒコーキに搭乗する際、【1A(1K)】の席が持てはやされる事が多いのですが、A380や77Wといった大型機はおろか、そのほとんどの機材が【1A(1K)】の真価を発揮できていないように感じます。
その真価が最大限に発揮できるのは『ジャンボ』しかないというのが自論です。と言うのは、それは丸みを帯びたAコンの先端に設置されているという特徴から、他の乗客はもちろん、クルーさん方でさえ【1A(1K)】の前に存在する事はなく(例外としてクルーさんが最前方のクローゼットを開閉して作業する事はありますね・・・)、正に特等席という優等感を味わえるからです。
他の乗客がトイレに行くのに横を通ったり、クルーさん方がサービスで横を通ったりという事がないですからね、『ジャンボ』の【1A(1K)】では。
【1A(1K)】は本当にヒコーキの先端である事が分かる光景。コックピットよりも前に位置していますので、タキシングの際にカーブするのを見ていると大きくラインをやり過ごすのが分かります。そのやり過ごし方が豪快なので、本当にマニア的にとても楽しく、そして見応えがあります。
そんな貴重な『ジャンボ』の1列目なのに、お隣の【1K】は空席でした・・・!
ですので、フルフラットになった様子をば、1枚だけ撮影・・・。
着席します。
シート
着座すると早速サービスが開始されました。
シャンパンとスイーツとおしぼり。前便同様、おしぼりはちゃんと『THAI』のコーポレートロゴが見えるようになっています。私にとっては非常に好印象!
今回はバラをあしらったホワイトチョコ。
チョコをボリボリかじりながら、シート周りの撮影を始めますモニターはさすがに小さい。
やっぱりオットマン下にマットレス?を置きたがるタイ国際航空・・・。
シートを囲う壁、前方は専用クローゼットになっています。ハンガーは木製で大変よろしいと思います。しかもちゃんとコーポレートロゴ入りで。
視線を窓側に。シートポケットとヘッドフォンケースを兼ねているようです。AC電源が席から遠いのが残念です。
サイドテーブル兼テーブルカバー。これも上のをどかさないとテーブルが展開できないパターンなので、AC電源の位置に引き続き、あまり得意でない仕様・・・。
このタブレット、ちょっと重いけど、採用当時は最先端だったのと思います・・・。
シート脇にIFEのコントローラー。USBポートがここにあるのであれば、AC電源もこちらに持って来てくれれば使いさすそうなのですが・・・。
シート自体は文句ありません。ちなみに折り目は私が付けたもの。。。
安全のしおり。『ジャンボ』という事だけで嬉しく感じるマニアです。
こうしてシート周りをチェックしてみると、さすがに2世代前のファーストクラスとの感が否めませんが、それでも『ジャンボ』という優位線がありますから(個人の感想です)、ワクワクしながら離陸を待つのでした。
機内食
上空に達し、ドリンクサービスからスタート。担当のおじさんのご協力に感謝。
グラスのコーポレートロゴだけでなく、コースターの向きにまで、ちゃんと配慮してくれる、アジアンホスピタリティをとても心地良く感じます。
そして、とある凄腕マイラーさんが絶賛されていた、キノコ?マッシュルーム?の揚げ物。おっしゃるように食感が良く、とても美味しく頂けます。
チェイサーのお水とミックスナッツも添えられて・・・、
始めのドリンクサービスが一揃いした感じです。
しばらくして機内食へ。
カトラリー、スパイスなどをセットして頂いてから・・・
アペタイザーからスタート。洋食「フォアグラテリーヌ ミヤンカム 牡蠣」
メイン:洋食「パエリア ホタテ 海老 ムール貝の炙り焼き チョリソー」
食後ワゴンは回ってきましたが、チーズはあまり得意ではないので・・・
フルーツだけを見繕ってもらう事に。
デザート「抹茶パンナコッタとティラミス、ピンクマカロン、タイミルクティアイスクリーム ココナッツゼリー添え」。このタルトのようなパンナコッタ、大好物です!
デザート後にはコーヒーと・・・、
ペットボトル水を頂いて機内食終了です。
機内散策
以前はマットレス搭載されていなくて、ベッドメイクをお願いしたら困惑された事があった成田-バンコク線でしたが、このバンコク-羽田線には前述の通りオットマン下にマットレスらしきものが認識できましたので、ベッドメイクをお願いして機内散策に出かけます・・・! まずファーストクラスがある先端のAコンの直ぐ後ろ、Bコン。このアブレストは・・・、左半分が客室で、右半分がギャレーのパターンのBコンだと分かります。
そのBコンの直ぐ後ろにあるアッパーデッキへの階段・・・!
上がるのにこれほどワクワクする階段は、世界中見渡しても早々あるものではございません(単なるマニアの感想です)。
上がり切って直ぐに振り向くとこのような感じ。実際は「何しに上がってきたの?」という痛い視線のクルーさんに、ちゃんと撮影の許可を頂いてからの撮影、という順序になっております。。。
『ジャンボ』アッパーデッキのコンフィグは、多くのキャリアがビジネスクラスで2-2のコンフィグになっていますね。ルフトハンザ『ジャンボ』の1-1となるファーストクラスにも乗ってみたかったのです・・・。
クルーさんに御礼を言って、そそくさと降りていきます。
下りたところの右手のR2ドアから外を覗いて、『ジャンボ』の特徴的な2つぶら下がったエンジンとウイングレット・・・、
そして右主翼端のシップナンバーをチェック。
最後にAコンの後ろからBコン右側のギャレーを撮影させてもらって機内散策は終了。
ベッドポジション
自席に戻りますと、何と空席のお隣【1K】にベッドがセットされています!
これには大いに感激しました。『ジャンボ』の特等席、【1A】と【1K】の両方を一人で占有させてもらった訳なのですから・・・!
羽田到着
さりとて秦日間の中距離フライトですので、あっという間に日本列島上空へ・・・。
起床後はコーヒーだけ頂き、無事羽田到着となりました。
後ろ髪を引かれる思いで降機します。そして毎度の事ではありますが「これで『ジャンボ』最後かもしれない。」と覚悟して後にするのでした・・・。
搭乗を終えて・・・
前便で搭乗したタイ国際航空のA380ファーストクラスは一世代前のものに感じられましたが、今回搭乗した同社のB744ファーストクラスは実際に経験してみて、二世代前のものと言っても過言ではないと感じられました。『ジャンボ』が投入されて30年以上が経ち、退役も近付いている訳ですから、最新のファーストクラスプロダクツを、わざわざ資金を投入してまで、もはや古参の『ジャンボ』には搭載しない、という事で理解もできます。
しかしながら90年代から2000年代に掛けて、世界の航空需要が高まる中で『ジャンボ』はどの機材よりも花形で、私のようなマニアには憧れの的でした。ですのでシートは古いものにはなってしまっても、やはり「『ジャンボ』に乗れる!・乗っている!」というワクワク感と充実感は、他の機材ではなかなか得難いものだと思っています。故に世界的に退役が進むこの流れは非常に残念な事だと思っています・・・。今のところ搭乗する予定も予約も野望もありませんので、これが最後の『ジャンボ』になってしまうのかもしれません。