A380が運航する『世界最短』の国際線
史上最安値のoneworld世界一周航空券(RTW)をファーストクラス4大陸で発券でき、マプト発券であった為、モザンビーク共和国の首都:マプトまで向かうなどの旅程:Phase 1になります。ポジショニングはエミレーツ航空で、ドバイに到着しました。
『エミレーツ航空の和食』と『コックピットへの招待』機内食1回目エミレーツ航空でRTWの発券地:モザンビーク・マプトに向かうフライトの<後編>です。上空あがったところで機内サービスの開始となりました。ウェルカムドリンクでは炭酸水をお願いしましたが、いよいよ定番のドンペリを頂く事にします。 エミレーツ航空 77Wファーストクラス『プライベートスイート』 ドリンクサービス担当のMさんの「こちらの方が写り映えがしますかね?」というご提案があり、ボトルをグラスに並べて置いてもらう事に。 エミレーツ航空 77Wファー... EK:エミレーツ航空【B773ERファーストクラス】EK319:東京/成田(NRT)-ドバイ(DXB... - マイルでファーストクラス全制覇を夢見て-【凄腕マイラー】と呼ばれたい!- |
ボーディング
通常であれば、このままマプトを目指して次のフライトでヨハネスブルグに向かうところなのですが、JALマイルを最大限に利用する為に、卑しくもドーハ往復を旅程に入れ込んでいたので、ひと先ずドーハに向かいます。
乗り継ぎ時間は3時間。当然ながら、エミレーツ航空が誇るファーストクラスラウンジでドーハ行きのフライトを待つ事にします。今回のPhase 1ではここを3回利用させてもらう事になり、その内2回はラウンジ泊と、長時間滞在でこのラウンジを満喫できますので、この日は特にあくせくする事もなく、ネットで時間を潰していました。
そして搭乗時刻となったところで、ラウンジ内の搭乗ゲートに向かう事にします。
シップチェンジもなく、予定通りドーハ行きの機材:A380が駐機していました。
驚く事にエミレーツ航空は、羽田-伊丹の約280マイルよりも短い、ドバイ-ドーハ:229マイルの短距離にA380を飛ばしていたのでした。発券時は77Lだったのですが、約1ヵ月後に『フラッグシップのA380をドーハに飛ばす』とのプレスリリースがあり、元々予約していた、このEK841便がそれに該当、約1年ぶりにA380に搭乗する事になりました。
このドバイ-ドーハ:229マイルは、エミレーツ航空だけでなく、世界中のA380が運航する中での『世界最短』の国際線だったらしく、約1年前に当時エミレーツ航空A380の最長路線である【EK215:ロサンゼルス-ドバイ】にも搭乗していましたので、最長と最短のダブル搭乗、の記念みたいで1人で浮かれていたのでした。。。
憧れのエミレーツ航空ファーストクラス『プライベートスイート』マイル数・諸費用エミレーツ航空A380ファーストクラス『プライベートスイート』 エミレーツ航空ファーストクラス『プライベートスイート』それを可能な限り長時間、経験したいが為にルーティングした訳ですが、発券はJALマイル:155,000マイルで行いました。エミレーツ航空は燃油サーチャージが課されない航空会社なので、諸費用は14,230円という破格の値段で済みました。発券はホームページからはできませんので、電話で行う事になります。しかしながら、発券手数料を徴... 【発券内容】エミレーツ航空A380最長路線をファーストクラス『プライベートスイー... - マイルでファーストクラス全制覇を夢見て-【凄腕マイラー】と呼ばれたい!- |
しかしながら、残念な事にこの路線は今年6月のカタールと中東諸国との断交と共に、現在は休止?消滅?している路線になります。うる覚えですが、エミレーツ航空だけでもワイドボディ機で1日10往復ほどの便があったと思います。その乗客は今、一体どこに流れていってしまっているのでしょう・・・。
ラウンジ内の搭乗ゲートは既にオープンしていましたので、GHさんに搭乗券をスキャンしてもらい早速ヒコーキに向かいます。
ゲートを抜けると、PBBが連結するフロアまで専用のエレベーターで降下します。ここコンコースAは、エミレーツ航空が大量に保有するA380の専用コンコースとなっていますので、ファーストクラス・ビジネスクラスの乗客は、A380のアッパーデッキに直結しているPBBのフロアまで降下する事になります。(”Zone B”については私は知りませんです・・・。)
エレベーターを降り、アッパーデッキに直結しているPBBを進みます。目の前には少し開けたスペースがあり、ここで通路が左に折れて、ヒコーキに向かう事になります。ドバイ国際空港のPBBは結構長いので、搭乗する高揚感が次第に高まっていくのを感じます・・・!
少し開けたスペースで、イルカのようなA380の前方部分を撮影。
そしてスペースの先端の方に進み、機体後方に記されている”Ship No.”を確認します。機材は【A380-861】、Ship No.は【A6-EOB】。
そしてPBB、最後の直線を進みます。あの金ぴかキャビンはもう直ぐそこです・・・!
シート
約1年ぶりにエミレーツ航空、A380のファーストクラスのキャビンに搭乗します。キャビンに入って先ず1枚。
そして他の乗客がまだ搭乗していなかったので、R側通路を進み撮影を続けさせてもらいます。
そして今度はL側の通路に回って撮影します。
まだ、他のファーストクラスの乗客が来ないので、真ん中のペア席も。。。
A380のファーストクラス『プライベートスイート』は3回目の搭乗になりますが、搭乗する度にこのエミレーツのロゴでテンションが上がります・・・!
そして、このロゴの裏にある通路を戻って、R側通路に戻ります。途中、幅の広い階段も1枚。
そして自席に落ち着く事にします。今回は4Kになります。初めてエミレーツ航空のファーストクラスに搭乗した際と同じ座席になります。
朝の西に向かうフライトでしたので、順光になるようにK側を事前座席指定していたのでした。
A380の『プライベートスイート』での占有している窓は2箇所。
そして漸く着座します。
タブレットが薄くて四角い方なので、マイナーチェンジ後の座席でした。今までA380ではマイナーチェンジ前の座席に遭遇した事がないので、77W・77Lとは違い、A380は全てマイナーチェンジされているのかもしれません。。。
ここで担当のFAさんが挨拶に来てくれたので、ウェルカムドリンクは炭酸水をお願いする事にしました。するとFAさんからハイ・テンションで「ファーストクラスはあなただけだから、どの席でもいいわよ~!」的な発言が・・・!まさかのA380ファーストクラス貸切となったのでした・・・。
過去に2回、DXB-MLE、MLE-CMBでエミレーツ航空のファーストクラス貸切=乗客は自分だけ、という事があったのですが、その時は2回とも77Wだったので全8席。しかしながら今回はA380でしたので、全14席になります。。。本当に驚きだったのですが、「こんな機会、2度と無い・・・!」と思い、また席を立ち、キャビンの撮影を再開したのでした。。。
機内食
撮り貯めのつもりでキャビンの写真を撮り倒して、再び席につきました。着座するのを待ち構えていたかのように、エミレーツ航空ファーストクラス、離陸前の名物であるデーツとアラビックコーヒーのサービスがありました。
バティールのデーツも、乗客が私だけでしたので普段のように箱で出されることはなく、1つだけを持ってきてくれたのでした・・・。
ふと外を見ると、カンタス航空のA380が駐機しています。この時のPhase 1では、4日後にドバイ発・ロンドン/ヒースロー行きのQF9便、正にこの便に搭乗する事になっていましたので、「待ってろよ!」とささやかに呟くのでした・・・。
やがて搭乗機はプッシュバック、タキシーウェイを進みます。先程のカンタス航空のが1つだけ混ざっていますが・・・、A380専用ターミナルにエミレーツ航空の尾翼が並ぶ、圧巻の光景です。
この日はRW12方面から離陸で、離陸直後には右手にドバイの高層ビル群を眺める事ができましたが、ヌケが悪かったようです・・・。
そして右に180度旋回。ペルシャ湾へ抜けていく上昇ルートでした。
朝7時45発のフライトで、飛行時間も1時間ほどですから、機内食の選択の余地はないようです。
この後、ドーハの市内観光を控えていましたので、朝からのアルコールは止めて、ドリンクはマンゴージュースにする事に。
ファーストクラスとは言え、ワンプレートのシンプルなものでした。
食後は窓から、大好きなこのロゴが描かれたGP7200エンジンを眺めながら過ごすのでした。
ドーハ到着
ほぼスケジュール通り、ドーハのハマド国際空港に到着。後のスケジュールがあるので、かねてよりは早めに降機しようとファーストクラスのキャビンを出た所=アッパーデッキの一番前のRドアの所に出ると、驚く事がありました。
なんとそこには、日本人女性のFAさんが立っていたのです。すると目が合い、とっさに口から日本語が出たのでした・・・。
お互いに「何故、日本人がココに?」的な沈黙があった後でFAさんが・・・
と、成田線での会話の内容を説明したのでした。
こういう気恥ずかしい時に限ってドアがなかなか開かないものでして、数回の沈黙を挟みながらも、何回か言葉を交わし、この時間をやり過ごしたのでした。
それにしても、前のフライトで良くしてくれた日本人FAさんたちが言った事は本当だったのだと、この便のFAさんとの会話で実感できたました。しかしながら更に驚く事に、この折り返しとなるドーハ→ドバイの便でも3度日本人FAさんと遭遇する事になるのでした・・・。
漸くドアが開き、ここで始めてFAさんに自己紹介してから降機となりました。
ここからはドーハ滞在10時間ほどで、市内観光をしようと思っていたのですが、カタール航空が提供している無料の『ドーハ市内観光』に申し込んでみる事にしました。乗り継ぎ時間など、いくつかの条件がありましたが、私は全てその条件を満たしていました。乗り継ぎがカタール航空でなく、エミレーツ航空である、という事を除いては・・・。
乗り継ぎがカタール航空でなければ参加できない、という事は、あまりも基本的な条件過ぎて、ウェブサイトの条件には記載されていません・・・、「ダメ元」と考えて申し込んでみるつもりでドーハに降り立ったのでした。。。ですので、イミグレーションでなく、トランジットのセキュリティーに向かいます。
乗り継ぎのチケットはありますので、当然セキュリティはパス。そしてトランジットエリア内のツアーデスクに到達しました。
ツアーの開始時間:11時のを狙っていました。ドバイに戻る便は18時10分の出発ですので、充分に間に合います・・・!
ツアーに空きもあり、無事に申し込みOKとなりました。そこで最後に搭乗券の確認、という事でそれを手渡したところ・・・、「エミレーツじゃないか!?」と驚かれ、断られてしまうのでした・・・。
しかしながら、ダメ元で臨んでいた私としましては想定内の反応です。「1人だからお願い!」と懇願してみる事にしました・・・、が、やはりダメでした。仕方ありませんし、この受付の方が悪い訳ではありません。直ぐに卑しいことを思い付いては、ダメ元で実践して、あわよくばを狙う私がいけなかったのです・・・。
仕方ないので、ドーハ市内観光は自力でしないといけなくなった訳ですが、既にトランジットエリアに入ってしまっています。事前に調べていましたが、シンガポール国際空港やクアラルンプール国際空港、スキポール国際空港(アムステルダム)と異なり、ドーハ:ハマド国際空港は一度トランジットエリアに入ってしまうと、入国のイミグレーションには行けない構造になっています。
そこで受付の方に「今から入国のイミグレーション行きたいんだけど?」と尋ねると、「トランジットのセキュリティ通って来たでしょ?あそこを戻れば?」との、何とも驚愕の回答が・・・!ま、まあそれが確かにシンプルなのですが、そうは簡単に行かない気がすると思い、来た道を戻る事にしました。
セキュリティに到達すると、職員は一般の流れとは反対方向から来た私に怪訝そうな目を向けましたが、「シティツアー断られた。イミグレーション行きたい。」と言うと、顔を横にスライドし、顎で「行っていいよ。」みたくOKしてくれました。。。
「ホント、簡単に行くものなのね・・・。」と驚きましたが、この後のイミグレーションで入国ビザに3,000円ほどをクレジットカードで支払い(近々、日本は免除されるとか?)、無事に入国。荷物の一時預かりもなく、また9時間前だからとドバイに戻る便のチェックインも断られて、バックパックを持ったまま、ドーハの市内観光に向かうのでした。