アームレスト強奪を仕掛けられました・・・
ヒコーキの肘置きは誰の物?
飛行機のアームレスト、つまりは『肘置き』。時に心理戦や駆け引きの対象となりますよね?相手がトイレなどに立った際にさりげなく占領するとか、相手がドリンクをもらう時に身を乗り出した際にさりげなく占領するとか、などヒコーキに搭乗した際に嫌な思いをされた方も多いのではないでしょうか?
【飛行機+アームレスト】で検索するとそうでもなかったのですが、【飛行機+肘置き】で検索するといろいろと出てきますね。。。やはり皆さん、思うところがあるのでしょう。
私はと言いますと、自分は座高が高く、腰を痛めないように直角に座るようにしていますので、「肘置きの背もたれに近い側を使わせてもらえれば・・・」と相手に心の中で願いながら、着席後のお互いポジションの決まりきらない中でモソモソして獲得に努めています。そして何より、これって『早いもん勝ち』的な要素もあると思うのですが・・・。
今回のソウル/金浦から済州への韓国国内線のフライトでは、その肘置きの強奪を仕掛けられるという事がおきたのでした・・・。
シート
平日朝7時発の便だったので、乗客もそんなには多くないだろうとたかをくくっていたところ、手荷物検査が大混雑していました。。。搭乗便までの時間が迫っているのか?、航空会社の地上職員にワープさせてもらう人も出まくっている状態。子どもを多く見かけたので、韓国の休日にあたってしまったのではないかというぐらいの混みようでした・・・。
そんな状態なのでヒコーキも遅れまくりです。自分が6時半頃にゲートの下見に行くと前の便がまだ出てなくて、ファイナルコールの様相・・・。搭乗機のディレイは確実です・・・。
前の便が15分遅れて出発、搭乗機がスポットインしたのは出発予定時刻から5分過ぎた7時5分の事でした。
機材は【B737-8BK】
Ship No.は【HL8260】。昨日のHL8261より1番だけ前のようです。
そしてL1ドアのところにあるプレート、ブレブレな画像ですが一番右に『VH-VOB』と。
これまたやっぱりで、ヴァージン・オーストラリア(旧ヴァージン・ブルー)のお下がりでした。LCCというのは、やはりなかなか新造機は導入できなかったのかもですね・・・。
スポットインは出発予定時刻から5分遅れましたが、それからが以外に早かったです。わずか10分ほどで搭乗となり、自席に辿り着いたのが7時15分でした。今回も1列目の窓側『2』Fになります。LCCなので、いつも通り早く乗り込んでキャビンを撮影したい、という事はないのですが、今回はLCCなので前述の通り隣席の方に先んじて、肘置きも含めた絶好のポジションを先に取るべく早めに搭乗したのでした。
前回のエントリーでアップした通り、D-F側の最前列は足元が狭いので、チェジュ航空でアップチャージを支払って最前列を確保するのでしたら、A-C側の方がお勧めです。
この時はまだ、私の隣と、そのまた隣は空席でしたので、左側の肘置きは、前側をちゃんと空けつつ、自分的ベストポジションである背もたれに近い後ろ側の肘置きを悠々と確保できたのでした。しかしながらドアクローズの直前、荷物をたくさん抱えたカップル?夫婦?が慌しく搭乗して来ました。この方々、最後に乗ってきたせいでたくさんの荷物をオーバーヘッドビンに収納できずに右往左往していましたが、「このまま空席だったらラッキー・・・。」との私の願いも虚しく、やがては空いてた隣の2席に腰を降ろしてきたのでした。
やがてヒコーキはプッシュバック、やや滑走路の混雑に巻き込まれましたが、7時30分過ぎに金浦空港を離陸したのでした。
肘置きの『実効支配』を許すな!
ヒコーキの上昇中、仁川国際空港を上空から望む事ができました。
昨日、福岡から仁川に到着してタキシングの際に目にした、建設中の第2ターミナル。
オープンが楽しみです・・・!
たしかこの辺りからです、隣席男性の右腕が、肘置き後方に置いた私の左腕に頻繁に接触するようになりました。こういう場合、最初の内は「(意図的ではなく)ちょっと当たっただけだろう」と性善説に則って思ったりするのですが、やけに接触頻度が高いように感じました。
季節は夏です。お互いに半袖で、腕は素肌むき出しです。接触してて、あまり気持ちの良いものではありません。女性のパートナーを連れているぐらいなので、相手ももちろん自分と素肌が接触して、良い気分のはずがありません。そこである仮説が成り立ちます「接触が嫌で、俺が腕を肘置きから退かした瞬間に、占領してくるのでは?」と。
私も狭い機内で、初めて会うような人とトラブルにはなりたくないです。故に肘置きの前側は空けておいた訳です。それなのに後から慌しく搭乗して来ていて、15分も先に搭乗しキープしていた私の肘置きの場所を、断りもなく(言葉を掛けてくることなく:の意)、姑息な方法で奪い取ろうとしている考えが、気色悪い素肌の接触を通して、伺えます。
「面倒な事になった・・・」と感じたのですが、まだ済州までは30分以上あったので、私もこのポジションを譲る気持ちはありません。いや先に一言あるのなら考えなくもないのですが、その声掛けが一切ないままに、次第に相手は接触どころか、明らかに力で押し込んで来ていたので、「そっちがその気なら・・・!」と売られた喧嘩で直ぐに降参するほど、私はまだ年は取っていないつもり、徹底抗戦する事にしました。
年は同じぐらい、悔しいかな体格は相手が一回り大きかったです。ですので押し込んで来るパワーもなかなか強烈・・・! 私は体を左に倒して「ぐぅーっ」と左肘に体重を乗せ、相手の姑息な方法に屈しないように自分の場所を死守します。「だから前は空けてんだろうが!」と私は心の中で思うも、相手はどうしても私がキープした場所:肘置きの後ろ側を占領、いやここまで来たら強奪したかったようです。押し付けてくる力が一向に弱まる気配がありません。
「ホント、何で『後から来て、先に座っていたあなたに申し訳ないのですが、(肘置きの場所)少し譲ってくれませんか?』とか声掛けて来ないのかな?無理やり(人のもんを)取ろうとするのかな。」とか思い続けたのでしたが、もうこうなったら「和を以て貴しとなす」とか「国際親善」という言葉より、「大和魂」とか「実効支配を許すな」とかいうフレーズが浮かんできて、自分自身を鼓舞してしまうのでした。。。
すると終に相手から言葉が発せられる事になったのですが、それは明らかにソフトにお願いしてくるとは真逆の、声を荒げてキレて何かわめいている、という感じの発言でした。「先に交渉もせず、力ずくが通らなかったら、今度は恫喝かい、ホントに面倒な相手だな・・・」とは思ったのですが、何言ってるか分からない言葉でしたので、「ほわっちゅーせい?」と首を斜めに傾け、国際社会で色々と揶揄されて来た日本人の武器(?)のスマイルで返す事にしました。
ここで通路側に座っていた相手の女性パートナーが一連の出来事を察したようで、近付いてきたFAさんを左手で制し、右手で相手左側の肘置きを軽く「ポンポン」と叩いて、「コッチ側があるじゃないの!」と諭してくれたのでした。「場を一気に取り仕切れる、こんな素晴らしい女性が、何でこんなパートナーと・・・?」と不躾な事を感じてしまいましたが、この女性のおかげでひとまず事態は終結するのでした。。。
「あー疲れた」と思い窓の外を見ると、目に入ったウイングレットに「仲良くしなさいよ」とウインクしながら言われているような気がするのでした・・・。
済州到着
せっかく初めての済州だというのに、その道中でいささか嫌な思いをしました。私も意固地だったり、自分の価値観が強すぎたのかもしれない、相手からの声掛けを待たずに自分から声を掛けておけばまた違ったのでは、などと反省しましたが、その後相手から声を掛けられる事もなかったので、そのまま降機し、チャーターしていた済州島一周のドライバーさんと合流したのでした。
その昔はアメリカに出張する事がたまにあり、その後は中国へ。最近は一人旅でホテル代を安くするためにAirbnbを活用するなど、海外への旅では外国人との交流は欠かせません。その交流はもちろん「仲良く」あった方が良いに決まっています。大好きなヒコーキ搭乗中なのに、仲良く交流できなかった今回のような『肘置き』の問題は、一体どうしたら解決するのでしょう・・・。もし良い方法・良い物をご存知の方がいたら、どうかご教授ください・・・。(「ファーストクラスかビジネスクラスだけに乗ってたら、そんな事ないよ」は無しでお願いします。)