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世界最強の国内線ファーストクラス
史上最安値のoneworld世界一周航空券(RTW)をファーストクラス4大陸(AONE4)で発券できました。
RTWの北米方面4区間を攻略していく”Phase 3″です。
今回のフライトは「いつか乗りたい!」と憧れていた、アメリカン航空の大陸横断路線の国内線ファーストクラス”Flagship® First Transcontinental“になります。2クラスの米国内ファーストクラスとは大いに異なり、この国内線ファーストクラスは【A321T】という3クラスの専用機材でのみ設置されています。
予約時、これまたJALのコードシェア便で押さえようと画策していたところ、AA便では取れてもJL便では取れないという制限がありました。それに加え、JAL:JFK線の羽田への移管もあり、”Flagship® First Transcontinental”ありきのPhase3は、日程調整にかなり苦労をしました・・・。しかしながら、個人的に世界最強の国内線専用機材と考えていた【A321T】への搭乗は、それらの苦労が全て報わる思い出深い搭乗となりました。
ボーディング
出発が22時過ぎだったので、搭乗機の撮影は叶わず。しかしながら、うっすらとA320シリーズの顔である事が分かります。
優先搭乗の方々に続いて、いつものように真っ先に搭乗します。
かなり早足でPBBを抜けましたので、前に追いついてしまう始末。それほど憧れのキャビンを一刻も早く拝みたかった訳です。。。
A321なのにPBBは1本しか付いておらず、しかもドアの運用はL1というのが残念に感じましたが、笑顔で出迎えてくれたISMさんから許可を得て、ファーストクラス・キャビンの撮影を始めます。
自席はキャビン最後方の5A。1枚だけ写真を撮って、直ぐに後ろに向かいます。
と言いますのも、自席の後方にはビジネスクラス・キャビンがあり、こちらもまだ誰も搭乗していないところを撮影したかった為。。。
ビジネスクラスとは言え、単通路機である事を考えると、BAのロンドンシティ発のトランス・アトランティックVer.のA318や、カタール航空のLHR専用のA319と同様、これも非常に良いコンフィグだと思います。
しかしながら、AA【321T】のビジネスクラスとこれらの単通路機はフルフラットにはなるけど、ダイレクト通路アクセスではありません・・・。
ましてやJALの国内線ファーストクラス、ANAのプレミアムクラスは、フルフラットにすらなりません。そう考えると【A321T】:ファーストクラスではフルフラットにもなり、全席ダイレクト通路アクセスと最強の仕様・・・。国際線用機材が国内線に入るとかは除いて、純然たる国内線専用機材としては世界中でこのアメリカン航空【A321T】が世界最強だと個人的には思っています。
シート
自席に戻り、撮影を続けます。
シート自体はよくあるシーラスタイプで、国際線仕様で言うとビジネスクラスのものです。
国際線ファーストクラスのように、シートの横幅が広い訳ではありません。
シート周りをチェックします。まず座って左手。諸端子、エアーノズル、シートコントローラーに、IFEのコントローラー(タッチパネル)。
その奥にアメニティキットとペットボトルの水が、予め装備してあります。
占有する窓は2つ。
サイドテーブル。
サイドテーブルの下からテーブルをスライドして引っ張り出します。
更にその下に収納がありますが、やや容量が不足なように感じられました。
ロゴ入りのノイズキャンセリング・ヘッドフォン。
次に正面です。タッチパネルのモニターは離着陸時には収納しておかないといけないタイプ。
モニター下のオットマン。意外に大きいと感じられました。
モニター右にはコート、ジャケットなど用のフック。
その下にシートポケットがありました。
安全のしおり。『A321T』の文字をどことなく特別に感じます。。。
そして最後に通路側となる右手です。このアームレストは必要に応じて上げ下げできます。取材の為に上げ下げして遊んでいると、恥ずかしながら「離着陸時は下げておくように」とFAさんから注意されてしまいました・・・。
通路側にあるシートのプレート。
シートの撮影を一通り終えたところで、ウェルカムドリンクが出てきたのですが・・・
ドアが開いたままのコックピットに、何やらメカニックらしい人が乗り込んで行きました。ディレイの予感が漂いましたので・・・
先程紹介しました左手にあるシートコントローラーを操作して・・・
フルフラットにしたシートを撮影して、ディレイの余分な時間を過ごしておりました。
結局40分ほどのディレイでサンフランシスコを出発。翌朝7時のニューヨーク/JFK到着予定でしたが、私は14時前の便への乗り継ぎでしたので、特に問題はなかったです。
機内食
せっかく良いシートに乗っているので、寝る事無く搭乗を満喫したいところなのですが、レッド・アイ=フライトで他の人たちもやがて寝静まる事となり、単通路機では面白い機内散策も望めませんので、私も周りに従う事にしました。先ずはお腹を満たすべく、機内食メニューを眺めます。
機内食が出るまでは、シャンパンとナッツで。
ベジタリアンではないですが、炭水化物を求めてピラフにしてみました。が、とりわけ美味しいという訳ではなく。それでもお腹は満たされました。左上:”Tossed Caprese”、メイン:”Quinoa and Barley Pilaf”、デザート:”Haagen-Dazs Ice Cream”。
食事を終えると1/4、下手をすると1/3のところまで来ていましたので、周りに倣ってここで就寝する事に。
ニューヨーク到着
6時間弱の飛行時間で、4時間近くは眠れたようです。特に起こしてほしいとかリクエストしていなかったら、起こされたのがJFK上空で、外はすっかりと明るくなっていました。
そして朝食を頂く間もなく、JFKに到着。本当にあったいう間の北米大陸横断となったのでした。
搭乗を終えて・・・
所詮はビジネスクラスのシートと言ってしまえば、それまでなのですが・・・、国内線専用機材で①フルフラットになる②全席ダイレクト通路アクセス、という仕様はとても素晴らしいと感じられました。しかも単通路機でです。あとアメリカにはJet Blueのミントクラスが同じ単通路機でありますが、全席がダイレクト通路アクセスではない事を考慮すると、やはり【A321T】に軍配があがるように思えます。
今回はJALのコードシェア便にこだわったので、西海岸から東海岸への時差のきついレッド・アイ=フライトになってしまいましたが、もし次があるようなら、その際は東から西への昼間の便でシートを堪能したいと思います。