Lufthansa “Delights to Go” @ Munich Airport
2019年3月、タイ国際航空の【A380と『ジャンボ』のファーストクラス】を乗り比べる旅。
ミュンヘンからフランクフルトへのフライト前、【お持ち帰り自由】なラウンジがあるとの情報を得ましたので寄ることにします。
『ラウンジ』と言えば「ソファーなどに腰掛け、食事やドリンクを楽しみながら、ゆっくりと搭乗を待つもの」というのが一般的なイメージかと思います。しかしながら、先月ミュンヘン国際航空で遭遇したルフトハンザが提供するサービス【Delights to Go】では、こういったラウンジの概念を覆す、全くもって新しい『ラウンジ』の形があるという事を認識できたのでした。
と言いますのもこのサービス、コンセプトが「搭乗まであまり時間がなくて、ラウンジに立ち寄れない乗客の為の軽食サービス」というもの。ラウンジの主目的が『無料の食事』である事は、日本もドイツ・欧州も同じだと感じたのですが・・・、利用対象者は、ルフトハンザのグループの航空会社(LH・LX・OS)のステータスホルダーと、並びにそのファーストクラス・ビジネスクラスの乗客、となっております。
今回私は、LH便のなんちゃって(欧州内)ビジネスクラスでフランクフルトまで飛びますので、めでたく利用対象者となった次第です。
アクセス
今のところ(2019年3月現在)、ミュンヘン国際空港のルフトハンザが使用するターミナル2のみでの提供のようです。
19番ゲートを目指して歩けば直ぐに遭遇する事ができました。
Delights to Go
初めてだと答えると、受付の女性がサポートしてくれました。2回目以降はサポート不要だと感じるぐらい、実にシンプルなサービスとなっています。こちらをご覧頂ければそのサポートが不要になるよう解説させて頂きます。
中に入るとこのような大型のタッチパネルのモニターが2台。どちらでも同じで、言語は左下の”English”で切り替えが可能です。
このモニターの右下にスキャナーがありますので、搭乗券のバーコードをかざします。
メニューは『クラシック』『バランス』『ローカル』の3種類。これが朝・昼・夜でそれぞれメニューが変わるようです。
私が利用したのは朝7時過ぎで朝のメニュー。『クラシック』を選択。
数秒の後、下の取り出し口から『グルメボックス』なるものが出てきます。
ちゃんと朝メニューで『クラシック』という事が分かります。右上に空いた穴には・・・
フタ付きのコップごと、コーヒー・紅茶の温かい飲み物や・・・、
ソフトドリンクなどの冷たい飲み物をセットする事ができます。
更には、そのままでは取り回しが悪いだろうと紙袋まで用意されています。
『グルメボックス』~軽食の詰め合わせの内容。『クラシック』のメイン軽食はサンドウィッチ、更にはミネラルウォーター(スティル)・スナック・フルーツが入っていました。今回私が試みたように、この中のカウンターで立食で頂く事も可能です。
そして最後は『グルメボックス』が入った紙袋を携えて、ここを去るのみ、ゲートに向かう訳です。
時間にしてものの2~3分で完結します。確かにこれであれば時間のない乗客には重宝しそうです。あとは機内でゆっくりと頂けばいい訳ですから。しかしながら思いました、「ファーストクラスとビジネスクラスなら、機内食出るよね?」と・・・。 確かにこの後、ミュンヘンからフランクフルトまでのものの1時間という超短距離フライトでも一応ビジネスクラスでありましたから、機内食はありましたね。。。
ですのでこの“Delights to Go”というサービスは、ステータスホルダーが機内食の出ないエコノミークラスに搭乗する際に、最もその真価を発揮するような気がしますし、これまでの『ラウンジ』とここまでは同じです・・・。 しかしながら紙袋に仕舞ってしまえば、1人で数個の『グルメボックス』を持っていく事も可能なので(もしかしたらスキャンで制限が掛かるのかもしれませんが、そこまではその際に考えが及ばす・・・)、ここからが今までの『ラウンジ』の概念とは全く違う訳です。。。
「食事・ドリンクを『堂々と』テイクアウト(to go)できるラウンジ」、一般的にラウンジで提供されている食事・ドリンクを持ち出す事はマナー違反でありますので、それを逆手に取ったという面でもルフトハンザのこの”Delight to Go”というサービス、正しくラウンジの新しい形と言えるのではないでしょうか・・・? もしドイツ・欧州にも修行なる概念が存在するのであれば、後々荒らされてしまう懸念も一方で感じたりした私です・・・。 詳しくは以下のサイトをご確認ください。