ファーストクラスとビジネスクラスで世界『二』周

ファーストクラスとビジネスクラスで世界を二周する

始めからからそう考えていた訳ではありません。結果的にそうなった訳なのです。また1枚のチケットではないので”RTW”とは呼べないかもしれませんが、後のRTWに繋がる旅となりました。

季刊『航空旅行』vol.17

憧れのエミレーツ航空ファーストクラス

事の始まりは、雑誌やブログで頻繁に紹介され、当時、世界一のファーストクラスと言っても過言ではない「エミレーツ航空のファーストクラスに乗りたい！」という想いからでした。

エミレーツ航空A380ファーストクラス『プライベートスイート』

幸いにもＪＡＬのマイルを15万マイルほど所持していましたので、それで『プライベートスイート』に搭乗する決意をしたのでした。

折角こんなに凄いファーストクラスに搭乗するのですから、お手軽に搭乗できると話題になっていた香港－バンコクなどの以遠権ではなく、当時、エミレーツ航空のA380最長路線であるドバイ－ロサンゼルス線でできるだけ長時間『プライベートスイート』を満喫せねば損だ！、と考えるようになりました。

EK215便：ドバイ→ロサンゼルスと、EK216便：ロサンゼルス→ドバイでは、EK215便の方がわずかに飛行時間が長いので、これをまずメインとしました。

もちろん、EK215便とEK216便の往復でも良かったのですが、アメリカ発を考慮した場合に、1日4便の発着があるニューヨーク・JFKから飛び立った方が、当時1日1便しかないロサンゼルスより、ラウンジが豪華そうだ！という思い付きから、ニューヨーク→ドバイを組み合わせる事にしました。

JFK→DXB→LAX

後は、往路：東京→ニューヨーク、オープンジョーで復路：ロサンゼルス→東京、というチケットを別で切れば、東京発、アメリカ経由、ドバイ行きの往復、という旅程が成立します。。。

TYO→JFK→DXB→LAX→TYO

ニューヨーク→ドバイ→ロサンゼルス、は総飛行距離は15,177マイル。JALの特典として、エミレーツ航空のファーストクラスでは155,000マイルが必要となります。しかしながら、155,000マイルを消費するのであれば総飛行距離が20,000マイルまで同じマイル数で可能なのです。

JALホームページより

「あと5,000マイル飛んでも、同じ155,000マイル取られるなら・・・」と当然卑しい考えが浮かんできます。。。そこでドバイを経由地として、区間や都市数、ストップオーバーなどを考慮して更に遠くまで飛ぶルートを探した結果・・・

JFK→DXB→MLE→CMB→DXB→LAX

マレ・コロンボまで足を延ばしても総飛行距離は19,589マイルで、20,000マイル以内に収まりました。ですので、このルートを採用する事にしました。

そうなると今度は、コロンボを目的地として往復するのがもったいなくなりました。それはコロンボが、以前ほどの爆発力は無いにしても、海外発券の聖地として大注目を浴びていた時代があったことを思い出したからです・・・！そこでコロンボから日本まで跳ぶルートを探すようになりました。

これで世界一周を往復するルーティングが完成しました。（＝世界「二」周）

TYO→JFK→DXB→MLE→CMB→PVG→FUK→PVG→CMB→DXB→LAX→TYO

エミレーツ航空のファーストクラスに乗りたい！、から始まった想いは、どうせならエミレーツ航空A380最長路線に乗らなきゃ損！、と思うようになり、もっと遠くまでエミレーツ航空に乗っていたい！、と欲に変わったことでこのようなルーティングを思い付くに至りました。

実際には3つのチケットを組み合わせた訳ですから（正確には4つなのですが・・・）、運賃や空席を見ながらなの順次発券となりました。次回エントリーからは個別の発券内容についてご紹介してまいります。

“Great Circle Mapper”について

余談ですが、このようにルーティングされる際には”Great Circle Mapper”を利用されている方が多いと思いますが、JALで発券する際には、JALの「距離制特典区間マイル計算機」を利用することをオススメします。と言いますのも、GCMとJAL、距離に違いがあったりするからです。

Great Circle Mapperより

JALホームページより

このJFK→DXB→LAXの場合では、GCMの距離数の方が長いので問題ないのですが、私は以前、反対にGCMの方が短い場合があり、総飛行距離20,000マイルを19,998マイルまで攻めましたら、JALの電話窓口で総飛行距離20,011マイルとマイル数がオーバーしていた、苦い経験がございます・・・。何かしらのご参考にして頂けましたら幸いです。。。