エミレーツ航空A380の豪華なラウンジやシャワーなどの機内設備
エミレーツ航空A380ファーストクラス『プライベートスイート』搭乗記、1回目の機内食を終え、6時間ほど睡眠を取った後に機内散策に出掛けました。アッパーデッキのラウンジや、ファーストクラス専用のシャワー・スパなど雑誌やブログで目にしていたものを、自分の目でも拝んでみたいとの気持ちからです。
ファーストクラス専用『シャワー・スパ』
睡眠を取るまでの間、トイレには必然と行きたくなります。ファーストクラス専用のトイレはシャワールームを兼ねていまして(=『シャワー・スパ』)アッパーデッキの最前方、階段を挟んだ両側に2つありました。(左右のシャワー・スパの画像が入り混じってアップしてあります)ですので、シャワーを利用する際に初めてそれを目にするわけでなく、トイレに行くたびに、否が応でもシャワーが目に入るわけです。
先に雑誌やブログ等で様子を知らなければ、もはやココがトイレとは思えません。便座も巧みにベンチと化しています。。。
ベンチの上にはドバイの風景が描かれたクロスが貼られていました。ドバイに向かうフライトでしたので、到着して実際に目にするのが楽しみになります。
着替えも伸び伸びとできる広さです。このように木製のハンガーが備え付けてあるのも素晴らしいです。
奥から入口を眺めた様子です。分かりにくいのですが左の壁は鏡があり、グレーの扉が出入り口のドアになります。その隣がシャワールームになっています。
便座のフタの上に更にカバーがありますので、一見ベンチにしか見えない訳です。
便座に腰掛けると視線のやや上にモニターがあり、CM的なものやルートマップなどを目にする事ができました。
モニター下にはドライアーも設置されています。
ドライアーの下には女性用サニタリータオルや歯ブラシなど。
ベンチの上にもアメニティが置かれ、充実しています。とても使いこなせないほど豊富な種類と数です。。。
洗面台脇のタオルもキレイに積まれています。利用後は直ぐに確認に入るのだと思います、この未使用タオルが著しく少なくなったり、使用済みのタオルがたくさん溜まっているという事はありませんでした。エミレーツ航空では、CAさんとは別に、このシャワー・スパのセッティング専門のスタッフが乗務していますので、その方たちの仕事ぶりも素晴らしいのだと思います。
シャワーはまだ準備ができていないので、毎回後での利用を楽しみにしながら、シャワー・スパを後にするのでした。
そしていよいよ、到着の約3時間前、予約していたシャワー・スパの時間になりました!担当の女性FAさんに声を掛けられ、シャワースパへと向かいます。扉の前には、シャワー・スパ担当の女性CSA(キャビン・サービス・アテンダント)の方も出迎えてくれました。担当FAさんと共にシャワー・スパに入りハンドルや残量計など、一通り説明を受けました。
その後担当FAさんは外に出てドアを半分開けた状態で「分からない事があれば私に何なりと」と言ってくれたのですが、その180cmぐらいありそうな担当FAさんの脇から、150-160cmぐらいしかなさそうなCSAさんが顔を出し”Me too!”と言ってくれました。何だかとても微笑ましい光景で、今でもまぶたに焼き付いています。
と言うのもFAでもCSAでも上下関係がなく、アフリカ系の担当FAさんと白人のCSAさんのコンビネーションの良さが伝わり、多国籍なスタッフが乗務しているエミレーツ航空らしい特徴的なシーンだと感じたからです。
さてシャワーの方ですが、使用可能な状態になりますと、ゲージがグリーンでフルの状態でスタートします。
そして使用するにつれてゲージが下がっていく仕組みです。担当FAさんの話しでは5分ほど出しっ放しで利用できるとの事でしたが、その時間出しっぱなしなのは、充分な時間に感じました。そこでせっかくだからと、ギリギリまで使用させて頂きました。。。そうなるとゲージはイエローを通り過ぎて、レッドとなってしまうのです。
上空10,000メートルでのシャワー~『天空のシャワー』とはよく言ったものです。エミレーツ航空のA380に搭乗したい!と思った訳の一つは、この天空のシャワーにもあったので、達成感と満足感は半端でないものがありました!感激の気持ちを、ドアの外で待機していたCSAさんに伝え、自席に戻るのでした。
そして席に戻ると、フルーツがサーブされていました。
今まで3回ほど利用しましたが、毎回このフルーツをサーブしてもらっていますので、どうやらこれまでがシャワー・スパ一連のサービスのようです。
ファーストクラス用機内ラウンジ
アッパーデッキ最前方の真ん中、2つのシャワー・スパに挟まれた場所にはメインデッキに通じる、幅の広いストレート階段が備え付けられています。メインデッキ側にはアッパーデッキには上がれないように赤いロープで仕切りがしてありました。その先にはコックピットがあります。
その階段の背後に、ファーストクラス用の機内ラウンジがありました。
未開封のドンペリも置いてあります。ミレジメは自席で頂いているものと同じで”2005″でした。
このドンペリが、エミレーツ航空ファーストクラスで提供されているアルコールの代名詞のようになっていますが、実はもっと遥かに高級なものがココにある事を、後日凄腕マイラーさんの記事で知るのでした・・・!
驚いたのは、置かれていたのが急須と湯呑だったという事です。。。
更に到着間近になると、急須や湯呑み、キャンドル、玉砂利なども引かれて、アンスリウムだけになっていました。
よく見てみると、カーブになっている壁面には水が流れています。こういった仕掛けができるA380というヒコーキは本当に素晴らしいヒコーキだと感じるのでした。
ビジネスクラス用機内ラウンジ
アッパーデッキの3つ目のコンパートメント、最後尾にはビジネスクラス用の機内ラウンジ。半円形のバーカウンターには軽食がセットされ、バックバーにはたくさんのアルコールやグラスが陳列してありました。このバックバーには、エミレーツ航空のどんな思い入れが反映してるのか?何て考えたりしながら写真を撮っていました。。。
半円形のバーカウンター先端部の背後には大きなモニターがあり、その前にも軽食がセットされていました。
このような1/4ラウンドのソファーがバーカウンターの左右にあり、こちらは左側になります。(ピントが合っていませんが・・・)右側には二人の方が座って談笑していました。
カウンターの中にはバーテンダー役のFAさんが張り付いていました。(撮影はOKだったのですが、ウェブにアップOKかは聞きそびれましたので。。。)
この後は最後尾にある螺旋階段でメインデッキへと進みます。
メインデッキ
螺旋階段をメインデッキから見上げた様子。ゴールドは鳴りを潜めていますが、ゴージャス感は伝わってくる壁面です。
当時、エミレーツ航空A380のコンフィギュレーションは2種類で、12時間以上のロング・ホールに投入される、クルーレストのある方の機材でした。メインデッキ後方にこのような大壁がありますので、その中がクルーレストとなります。もしセキュリティの問題がないようでしたら、いつか取材をしてみたいものです。。。今回はそんな事を思いながら、このロゴの奥の空間に思いを馳せていました。
そして4つあるメインデッキのコンパートメントを一気に前に進み、最前方の階段まで戻って来ました。見上げますと、ファーストクラス用の機内ラウンジが目に入ります。
そしてこの背後には3段ほどの階段を上がったところにトイレがあります。更にその奥には・・・、コックピットです!
この3ヶ月ほど前に、生まれて初めてヒコーキのコックピットに入れてもらえるという感激の体験をしていた訳ですが、この史上最大の旅客機のコックピットにも当然興味があります!
しかしながら、大多数の人がそうであるように、この時の自分も
・興味はあるけど・・・
・入ってはみたいけど・・・
そんな事が叶うはずもないと思っていました。そんな気持ちでこの時はコックピットを眺めて、写真を撮っていた訳ですが、まさかこの後、この中に招待してもらえるとは・・・!、想像すらしていませんでした。
次回のエントリーは、その<コックピット編>になります。