エミレーツ航空A380のコックピットへの招待-Emirates Airline A380 Cockpit
このヘボい写真が事の始まりでした・・・。
これがきっかけとなりまして、
・初めてのエミレーツ航空の搭乗で
・それが旅客機最大のA380で
・しかも(当時)世界最高峰のファーストクラス『プライベートスイート』で
更にコックピットまで入れる事になったのです・・・!もう生涯、忘れられないNo.1のフライトとなりました。。。
ドバイ到着、約1時間前
2回目の機内食も終え、歯磨きついでに再び機内散策に出ます。しかしながらビジネスクラスのあるアッパーデッキ2つ目のコンパートメントは、まだカートが動いていましたので、更に後方にあるビジネスクラス用の機内ラウンジまで足を延ばすのは止めにしました。そこで、ついでに空席だったスタッガードのビジネスクラスのシートだけ撮影。
自席に戻り、A380のデカいGP7200エンジンや、翼端のウイングチップなどを眺めて過ごしていました。
ふと視線を前方の斜め下に落とすと、何やら飛んでいます・・・!それが冒頭のピントが全然合っていない、ヘボい写真にあるヒコーキです。
全く持って見苦しいぐらいにピントは合っていませんが・・・、それがエミレーツ航空のヒコーキである事は分かります。そして辛うじて、搭乗機であるA380と同じである事も分かります。そこに担当FAさんが登場、画像を見せたところ「すごい!、そのカメラ貸して~、みんなで見てくるから~」と直ぐ後方にあるギャレーにマイ・カメラを持って戻っていきました。
きっとカメラの液晶画面だったので、ここまでピントが合ってない事は分かりにくかったのだと思います。。。それでもそれが自分の会社の、しかも搭乗機と同じである事を私と同じように感激されたのだと思います。
しばらくして、その担当FAさんがカメラを返しに来てくれたのですが、その後ろからキャプテンさんが登場。「今のはマンチェスターからの同型機です。飛行機好きなんですね?もしよかったら到着後にコックピットへどうですか?」と招待を頂く事になりました・・・!これにはもうただただ驚くばかりです。
ついさっきの機内散策で「(コックピット)なんて入れる訳無いよな・・・」と、外からドアだけを眺めていたコックピットに入れる事になった訳ですから!
キャプテンさん曰く、「到着して計器のチェックなどが終わったら中に入る事ができます。そのタイミングでFAさんが呼びに来ますので席で待っていて下さい」、との事でした。そして機長さんは前方のカーテンの奥に姿を消していきました。
それからはもうソワソワしっぱなしで、逸る気持ちを抑えるべく、降下し始めて景色が眺められるようになった外ばかりを眺めていました。。。
ドバイ国際空港到着
そしてニューヨークを発って約12時間、ドバイ国際空港に到着しました。窓からはエミレーツ航空のヒコーキがたくさん見られるのもヒコーキマニアとしては大感激です。
A380専用コンコースへのスポットインの直前、並ぶA380の垂直尾翼でドバイに着いたことを実感できます。
やがて乗客の降機が始まりましたが、指示を受けたとおり自席で待機。5分もしない内に、インフライト・サービス・マネージャーの方が「話しは私が引き継いでいます」とコックピットまでアテンドしてくれる事に。後に続いて階段を降りて行きます。
そしてISMさんに促されるまま、コックピット内部へ!すると、キャプテンさん3名と、コーパイさん1名が私を迎えてくれました。私を招待してくれたキャプテンさんは、操縦席ではなく、コーパイ席の後ろの予備のシートに座っていて、一際歓迎してくれました。機長席のキャプテンさんが皆さんを紹介してくれて、それぞれの方と握手。しかしながら、緊張と感動でとても名前まで覚えていられません・・・。
そんな中、写真を撮ってもいいか尋ねると、何と快諾してくれました!それどころか「コーパイ席へどうぞ」と、座るようにも促してくれました・・・!コックピットに入れてもらえただけでも感激なのに、ましてや座れるなんて!!これまでの人生で経験した事のない高揚感を感じていました。。。
右前方にはエアバス旅客機の特徴のサイドスティック。
コーパイ席前方のモニター類。
コーパイ席からの眺め。
頭上の計器類。
そして一番テンションの上がる『スラストレバー』!、4発機は華があります!
こうして画像をアップできるのも、これまた機長席のキャプテンさんが快諾してくれたおかげです。
一通り撮影が済んだところで、今後の私の旅程が伝わっていたようで、この方から「じゃあ君の操縦でコロンボまで行こう!」との発言があり、私に自分のキャップを被せてくれて、コックピットの中が大爆笑となりました。
3ヶ月前にB737のコックピットにも入れてもらえた話しをすると
・操縦桿のあるボーイング機と、ないエアバス機
・元々はボーイング機のパイロットだったが、数ヶ月の訓練を経て移管
などの話しをしてくれました。
英語が堪能でない私ですが、こうしたヒコーキマニアの話は日常会話よりこなせている感があり、非常に楽しい時間を過ごさせてもらいました。最後に、12時間のロングフライトで疲れているところなのに感謝しています、とお礼を伝え、コックピットを後にする事に。すると皆さん一人ひとり、また握手をしてくれて「またエミレーツのヒコーキで!」と見送ってもらいました。
わずか5分ほどの時間でしたが、それよりももっと長く感じた夢のような時間でした。。。コックピットを出ると、ISMさんが待っていてくれて、また自席までアテンド、そして置いていた荷物を取り、担当してくれたFAさんにもお礼を言って降機しました。
ニューヨークからドバイまではロングホールのフライトで12時間以上『プライベートスイート』に滞在していましたが、本当にあっという間でした。こんな素晴らしい体験をさせてくれたイルカのようなA380にお礼をしてコンコースAを後にするのでした。。。
この後はUAEに入国。JALマイルでの特典ではショーファー・ドライブは使えなくなっているので(念の為、直接カウンターに行ってみましたが、やはりダメでした)エコノミークラス専用の無料シャトルバスで、アブダビ観光に向かったのでした。(ココにもA380が・・・)