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ANA 77W(B777-381ER)古い方のファーストクラス
2019年3月、タイ国際航空の【A380と『ジャンボ』のファーストクラス】を乗り比べる旅。
ボーディング
欧州まではANAのロンドン線で乗り込みます。今は新ファーストクラス【The Suite】を搭載する機材が投入されていますが、この時はまだ古い方のファーストクラスを搭載した機材。
機材:B777-381ER、Ship No. JA792A
搭乗時、L1ドアのシリアルナンバープレート。
そして大分見慣れてきた古い方のファーストクラス。
特典航空券なので、身分をわきまえて2列目で。2Kとなります。
するとこの日のファーストクラスの乗客はたったの2名のみとの事・・・。ビジネスクラスやエコノミークラスまでもガラガラだというのです。搭乗時にご挨拶に来て頂いたチーフさん曰く「非常に珍しい事です・・・」と。私もそう思います。。。
しかも前の1Kの方はシートベルトサイン消灯後からずっとお休みで、本当にずっと休んでいて着陸前にクルーさんに起こされるほど。お陰でファーストクラスが実質貸し切り状態となってしまい、久々にフライト中ずっとクルーさん方から厳しいマークに遭う羽目に。。。「向こう側の通路を歩いてるけど、こちらの様子を伺ってるな・・・」と感じられたりしました。。。
この3月からコチラのアメニティに変更になっていました。
担当して下さったクルーさんから枕カバーも変わったと聞いたのですが、これはちょっとピンと来なかったですね・・・。
そんなお話しを聞いたものですから、「こんなトコにも(花)飾るようになったのかな?」と思って撮影したところです。
歌舞伎のセーフティデモを見たのもこの時が初めてでした。
機内食1回目
上がってからの”KRUG”は1杯だけ頂きます。
日本発なのに機内食メニューの方に記載されるようになったアミューズ。
KRUGはやはり自分には辛いと思ったので、もう1本へ。
こちらでも辛く、相変わらずシャンパンに選ばれない自分が残念に思えます。
1回目の食事は和食。
ですので日本酒を頂く事に。
お酒も詳しくはありませんが、口当たりがよく、シャンパンより飲みやすくあります。
先附と前菜。
煮物椀、だそうです。
向附 昆布締めの鯛と帆立貝柱でした。
主菜、広島産の神戸牛だそうです・・・。神戸牛って名乗ってもいいのですね。。。
そしてご飯と味噌汁。
あんみつで〆となりました。
こちらは担当クルーさんからのお心遣い。前述の通り、前の席の方はずっとお休みでしたら、クルーさんも時間を持て余していたのでしょうね。。。
今度こそ1回目の食事の〆となったのでした。
ベッドポジション
いつの間にか日本海を越え、シベリアに入っていた模様です。
食事を終えたら、あとは休むのみ。
ガラガラの機内ですから、ベッドはお隣の2Gを使わせて頂くことに。「向こう側(左側の通路)に作りましょうか?」なんて冗談?を言われてしまうほど・・・。
機内散策
ベッドをお願いしている間、機内散策へ。右主翼のShip No.。相変わらず77Wのレイクド・ウイングチップには目を見張るものがあります。
ビジネスクラス専用の機内ラウンジ。前述の通り、ビジネスクラスもガラガラな訳なので、陳列が寂しくはありますがこれで充分なのでしょう。
そしてコチラがファーストクラス専用の機内ラウンジ。ちなみにチョコを食い散らかしたのは私ではありません・・・。
この後自席に戻り就寝したのでした。
機内食2回目
6時間以上就寝できました。起床してしばらくたった後の2回目の食事。クルーさんの計らいで軽食ではなく、1回目のフルの洋食を頂ける事に。
アペタイザー:愛美寿真鯛のマリネとボタン海老のタルタル
宮崎キャビア1983
ガーデンサラダ
コーンスープ
メイン:ラパンとオマール海老のバロティーヌ
3種のアイス ジュレソース掛け
ANAスペシャルティコーヒーセレクション/ホットコーヒー
ただ6時間寝ていただけなのに、完食させて頂きました・・・。
ロンドン到着
食後、到着までのしばらくの時間、チーフさんとお話しさせて頂く機会がありました。時おりしもA380のホノルル就航を2ヶ月後に控えた時期でしたので、それはもうトレーニングが大変だったそうです。あと「このレベルでファーストクラスを担当させるの?!」と身内に懸念があるとの事でした・・・。A380の3機だけではなく、ANAは77Wを積極的に導入し、新規路線でファーストクラスを投入して来たわけですから、さぞかしCAさんのレベルアップも急務だったのでしょうね・・・。
そしてヒースロー名物の上空旋回からの着陸ルート。ロンドン市街地上空をパスしますから、天気に恵まれた日の眺めは最高です。
ロンドン到着後はミュンヘンにBAで向かうべく、ターミナル5へ移動するのでした。
搭乗を終えて・・・
機内ガラガラというのは航空会社にとっては好まざる状況でしょうが、乗客にしてみればゆっくりと過ごすことができますのでありがたい限りです。チーフさんがおっしゃったようにANAでは稀なことかと思いますが、それに運良く遭遇できましたので今回もヒコーキの神様に感謝するばかりです。それにしても最近はビジネスクラスもダイレクト通路アクセスが一般的になっていて、ファーストクラスのようなソロシートですから、空いてるからといって以前みたいに隣も占有して寛ぐ、という事も無くなりました。ですので機内ガラガラで受ける恩恵が一番大きいのは、エコノミースリーパーが可能になるエコノミークラスなのかもしれませんね。