2018年11月、ルフトハンザA380のファーストクラスに搭乗する為の旅。
目的を果たしデリーから帰国の途へ。ASマイルで発券したJALビジネスクラスでの帰国です。ブーメランは翌年1月のバンコク線で、25,000ASマイルという弩定番。諸費用は往復になるので、$42.5ドルでした。これでも充分に安いぐらいですが、今月遂に塞がれちゃいましたね・・・。
Ship No. JA870J
夜20時過ぎ発、翌朝8時前着という深夜便のフライト。
ファーストクラスでもないし、日系ですから、『他の乗客がいないキャビンを撮影する』というルーティンの必要はないのですが、思いの外エメラルドメンバーがL2ドアに吸い寄せられていったので、誰もいない気味のキャビンを撮影する事ができました。
ビジネスクラスのシートは【JAL SKY SUITE Ⅲ】のリバースヘリンボーンタイプ。しかしながら時刻表などでは【SS9Ⅱ】と表記されています。【JAL SKY SUITE (Ⅰ)】を搭載している『E71』というコンフィグで【SS9】というのもありますから、区別する為でしょう・・・。それにしてもJALのコンフィグはまた増えてきましたね。倒産する前はコンフィグが多岐に渡っていましたから、また資金の無駄遣いが始まっていないか?とついつい余計な心配をしてしまいます。。。
自席はコチラでしたので・・・、
前にはバシネット用のスペースがあり、更には・・・、
他席より足元が大幅に広くなっていました。これでしたら最前列を指定したくもなります。
上がってからのドリンクサービスではシャンパンを。
『シャルル・エドシック ブリュット』
ドリンクサービスが終わった頃、Aコン後方で「すみません!」という男性の声が響きました。察するにお隣さんに何かをこぼしてしまったようです。白服さんがすっ飛んで行って、被害を受けた乗客のシャツを抱え、前方カーテンの中へ消えていきました・・・。
そんな事態を目の当たりにして「この満席のAコンを二人で回すのか!?」と何故か私が危機感を覚えます・・・。元々Aコン満席のC客28名を白服さんを含め3名のクルーさん方で回すはず。しかしながら白服さんが事態の対応に専念する事になったので、残された2名で回す事態に迫られた訳です。
必然と、通路ごとに担当するエリアが決まったようで、こちらのA・D側はTさんのご担当。とは言え、さすがに国際線のCを担当するだけあって、何事もなかったように機内食のサーブを続けています。更にさすがだったのが、私のシャンパンが空いているのも見逃さず、追加ドリンクのオーダーを取ってくれます。
状況を察して、声を掛けるのを憚られている私にはとてもありがたい洞察力です。
と、両手で頭を抱えるというベタなポーズでTさんは恥ずかしがりながら前方カーテンに姿を消して行きました・・・。(さすがにテンパってるんだな・・・)と思った私ですが、実はこれが素である事に今はまだ気付く由もありません・・・。
食事は和食をお願いする事に。
食事を終えたところでトイレへ。順番待ちだったので通路で待ちぼうけしていると、Tさんがせっせとトレイをカートへ仕舞う片付けをされていました。このB789のギャレー、一般的な小部屋となっていて通路から隔てられているギャレーではなくて、通路に面しているギャレーですので、クルーさん方も使い勝手が悪そうです。。。それよりも何よりも、結局お二人でC客28名をやっつけてしまった訳なので、労いではないのですが、声を掛けさせてもらう事に。
そういってTさんはキャビンに戻っていきました。発言の3番目、心の声がついつい漏れてしまったのには気付いていないのか?・・・。それとも労いを嬉しく思って頂いての心からの声だったのか・・・? ともあれ、この辺りからTさんがタダ物でないという事を察し始めます。。。
トイレの後はペットボトルの水をもらって就寝。
3時間半ほどして目が覚め、朝食となります。『日本到着前の軽食~ご朝食として~【お弁当】』となっており、おにぎり2つに・・・、
フルーツ・おかず・味噌汁の陣立てです。
周りより先に朝食を終えると、Tさんが右側:G・Kを担当していたEさんと二人で席まで顔を出してくれました。
直前まで『おにぎり』を配っていた訳ですから、Tさんの気持ちも分かりますが、思いっ切り笑わせてもらいました。そこへ間髪入れずEさんが・・・、
どうやらEさんの方が年下のようでしたが、全くフォローになっていないけど良好な関係を垣間見る事ができて、とても微笑ましく感じます・・・。そしてようやくTさんがてんね・・、天真爛漫なタイプである事を理解したのです。
「この『整備士→ひこうき』がどうしてもできないんです!」という事でしたが、程無くして完成・・・。Tさんに「できました」と申告。
するとEさんと二人して来て「なんでできたの!?」風で私の席に留まり、紙ヒコーキを手に取っては、まじまじと眺める始末です・・・。
(いや、あなたたち、仕事・・・)とまた私が心配するほど自由なふるまいで、おおよそ『きっちり』『かっちり』したJALのCAさんイメージからは遠く思えます、特にTさん。。。
でもでも白服さん不在時にしっかりと仕事をこなした訳ですから、こういうギャップがあってもいいのかもしれないと感じながら、折り方を説明させてもらうのでした。
これ以前、白服さんから叱られるという事があったのですが、こうした特徴のあるクルーさんに担当してもらいますと、また次回のJALの搭乗が楽しみになります。来年にまたデリー線に搭乗する事になりますので、願わくばTさんとEさんにまた担当して頂きたいところですが・・・・、この搭乗から2年経過した事になるので、さすがにもう同じフライトチームではないのかもしれません。。。