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04トハンザ【A380ファーストクラス】
2018年11月、ルフトハンザ:A380ファーストクラスに乗る為の旅。ANAマイルで発券した場合、通常2週間前にならないとルフトハンザのファーストクラスは落ちてこない、と言われていましたが、2018年4月頃に2週間前にならなくても、もっと先の日程でファーストクラスを予約できるという時期がありました。私もご多分に漏れず、今回のA380と2019年3月のB748のファーストクラスを発券しておりました。A380は就航先が様々あったものの、フランクフルト発ではめる事ができたのは、何とデリー行きのみ・・・。という事で、オンラインでビザを取得しまして、無駄にインドに向かう事になりました。まあデリーからはASブーメランが使えるし、3カ月後にバンコクに行く用事があったから、デリー線でもまた善しという事になりました・・・。
ルフトハンザが誇る【ファーストクラスターミナル】はB748の時に回すとして、今回は【ファーストクラスラウンジ】の方を満喫して、いよいよ搭乗する運びとなります。
ルフトハンザ ファーストクラスリムジンサービス
ラウンジからは専用車で搭乗機へ。
利用者は5名。インド系のご夫婦一組に、白人男性2名と私。後ろにキツキツで乗るよりは、雰囲気的に私一人あふれている感があったので、ドライバーさんにOKをもらってすかさず助手席に乗り込みます。
狙い通りの眺めを獲得!
エアーカナダのA350・・・、
タイ国際航空のA380、と空港の滑走路ツアーみたく、ヒコーキをかなり身近に眺める事ができます。マニアにはたまりません。。。
ルフトハンザのA380が見えてきました。
ドライバーさんに「あれですか?」と尋ねたところその通りだったようで、すかさずシップナンバーを記録、『D-AIMM』。
偶然にも【Delhi】号。ヒコーキの神様に感謝したくなります。
なかなかヒコーキをグランドレベルで眺める機会はないので、A380の大型機材ぶりが身に沁みます。そして単純にそのデカさに興奮してしまう有様のマニアです。。。
ボーディング
PBB内のエレベーターで上階へ。
エレベーターがガラス張りなのもマニアには嬉しいところです。
降りてからは躊躇うことなくアッパーデッキに連結されているPBBを進みます。
ドライバーさんが先導してくれています。F客と言えど、他社特典の身である私としましては、身分をわきまえつつ殿を務めております・・・。
そして漸くのシップサイド。いよいよ、この旅の目的であるルフトハンザのA380に搭乗します!
UL1ドアから入り、手前の通路を左に折れたところ直ぐにあるサイン。ファーストクラスへの期待が膨らみます・・・!
そしてやっと対面する事のできた、ルフトハンザA380ファーストクラス!
オープンタイプのシート。
自席は相変わらずキャビン後方でコチラになります。
ルフトハンザA380のファーストクラスは、アッパーデッキ最前方に1-2-1のコンフィグで2列、計8席。このフライトは8席全てが埋まっていました。
キャビン前方のサイン、こういったものがまた搭乗できた感激を高めてくれます。
すると突然、機長さん(袖が4本より推測)が登場! F客8名に対してスピーチが始まりました!! 今まで一人一人に機長さんが話しかける事態に遭遇はしても、このようなスピーチなんて事はなかったので、驚かされましたね・・・!
シート
機長さんのスピーチが終わったところでシート周りをチェックしていきます。
ルフトハンザは真紅のバラなのですね。葉っぱのトゲトゲは稲妻のようです。
モニターはあまり大きくはありません。しかしながら日本語の選択も可能。そう言えば、以前は成田に乗り入れていましたよね、A380。
その位置だとモニターに掛かってしまうかと思うのですが・・・、きっと直ぐに担当クルーさんが預かってくれるのでしょう。
とても秀逸だと感じるのがこのオットマン!
手元のコントローラーで手前にスライドしてくれるのです!
中は言わずものがな収納です。
昨今のファーストクラスシートと比較しますと、シャープとか煌びやかとは程遠い、それどころかむしろ無骨と感じられるシート。「これがルフトハンザの媚びない姿勢か!?」など思いながらの座り心地は抜群・・・!
ヘッドポジションでは通路側のスクリーンを上げて、プライバシーを確保できる仕組み。
シート左手は収納力抜群。
シートの窓側最前方にはテーブルが収納され・・・、
その手前にドリンク等のトレイ。テーブルの開閉に関与しない固定式でよろしいです。
その下にシートポケット。
更に手前に来て、左アームレスト内にIFEのコントローラー。
左アームレスト下に諸端子など。特に電源が手元に近く、これは個人的に大好きな仕様。
そして右アームレスト内のシートのコントローラー。
そうしている間にウェルカムサービスが始まりましたので・・・、
シート周りの撮影をひと休み。
LHでもちゃんとおしぼりが出ますね。
続いてアメニティなどの提供。
シート周りの撮影を再開。シートポケット内の安全のしおり。
占有する窓は3つで・・・、
ブラインドはA380でよく見かける電動仕様で・・・、
それぞれが独立して作動させる事が可能です。
シート周りの撮影を終えました。そしてヒコーキもいよいよデリーに向かいます!
機内食
新塗装というところまで、実機を忠実に反映しているので、ヒコーキマニアとしてはルートマップを眺めるのも楽しくなってきます。
上空に達するとクルーさん方の動きを察しまして・・・、
テーブルを引き出すところまでは自分でセットします。
ここらは担当のクルーさんにお任せします。
ちなみに担当のクルーさんは日本大好きという初老の方。こんな路線に日本人が搭乗しているのに驚かれてしまいましたが、「A380が成田から撤退したから、大好きな日本へのフライトがなくなったわ!」とすごく残念そうでした・・・。
ウェルカムサービス時と同様でシャンパンは・・・、
ローランペリエのグラン・シエクル。
パンは無難そうなのだけ頂きます。
そしてキャビアの時間。担当のクルーさんがせっせと盛りつけてくれたのは・・・、
今までのどのエアラインよりも多く、食べ応えのある量・・・!
“Caviar with the traditional Garnishes”
更に前菜の”Halibut, curried Apple Mash, Walnut Pesto, Celery Salad”
そしてメイン。「ステーキ!」とか「ロブスター!」とかはなく、鶏肉とかシーバスとかで、残念ながら長距離路線でないデリー線は厚遇されていない感。。。残る選択肢はふたつで、そのふたつとも”Curry”の文字が・・・。一方はインド風で、これから行くからわざわざ機内で食さなくとも・・・と回避。大好きな”Mutton”と”Lamb”の単語が含まれる方のカレーを選んでみたら、こうなりました。
Indian Basmati Coconut Rice
Savory Lamb Stew with Chili, creamy Ragout of Carrot and Kenya Beans.
Andhara roasted Mutton
Yellow Lentil Ragout with curry Leaves and Chili
見た目ほど悪いものではありませんでしたが、メインとしては物足りなくもありました。
そんな私を見透かしたのか?ベテランの担当クルーさんからデザート攻勢が始まります。まず、Dessert “Hazelnut Chocolate Kulfi” Indian Hazelnut Chocolate Ice cream with Fresh fruits.
そしてメニューを把握しきれていない私にまたアイス・・・。”Virgin Colada” Caramelized Pineapple, Chocolate Ice Cream
更に「チーズ(プレート)は?」の問いに満腹でお断りしたところ、代わりにチョコレートを勧められる事に。。。F客8名で満席だというのに、細かい心遣いが嬉しいので、頑張ってティラミスのだけを頂いておきました。
食後はWi-Fiでネットの時間。
機内散策
例によってベッドをお願いしている間に機内散策へと赴きます。こちらは前方階段と正対する壁面。だいたいどのキャリアもこうしてコーポレートロゴを掲げていると事が多いですね。マニアとしてはこういうのでテンション上がります。そしてルフトハンザ・A380ファーストクラスもオーバーヘッドビンがありません。
アッパーデッキ最前方、前方階段の両脇はWCとなっています。2つのWCはシンメトリー。
これまた例によって、引き出しや取っ手があれば、開けずにはいられない性分。。。
ルフトハンザ・A380ファーストクラス専用WCの最も驚くべきところは、その広さでも、アメニティの豊富さでもなく、何と男性用のが別であるところ! そして欧州仕様なので高さが高い!! 180センチほどある私でも高いと感じるので(海外あるあるですね)、1回試しで利用するだけに留めておきました。。。
メインデッキへの前方階段。今回は降りる事はせず。
そしてオーバーヘッドビンがない代わりに、準備されている1人ずつのロッカー。左側通路4名のF客で言うと、1A分のみ席の前方にあり、のこり3席の分は私の2Aの席の後方に3つ並んで設置されています。
女性なら入れるほどのスペース。ハンガーもファーストクラスに相応しい木製のもの。
搭乗時、左前方(ファーストクラスキャビン)ばかり気にしていて、UL1ドアのところに①コーポレートロゴ、②シップナンバーのプレート、があるのをすっかり見逃していました。
ファーストクラスキャビン周り程度に納めておく機内散策でした。
ベッドポジション
個室タイプではないですが、4時間弱休む事ができました。
デリー到着
8時間弱のフライトでしたので、さすがに2回目の機内食まではいけず、あっという間にデリーに到着です。
他の7名の方々はUL1ドア方向に集っていましたが、自分だけは一人、ファーストクラスキャビンに残って、「専用車での送迎、ヒコーキ間近に見れて良かったなー!」とか「キャプテンのスピーチがウケてる訳が俺には分からなかったな・・・」とか、更には「キャビア大盛だったなー!」などと暫し搭乗の余韻に浸ってから、後ろ髪を引かれる思いでひとり、後から降機するのでした。
搭乗を終えて・・・
ここ数年来「どうやって搭乗しよう・・・。」とずっと考えていたルフトハンザのファーストクラスでありましたが、今回は思いがけない幸運に恵まれ、搭乗する事ができました。本当にヒコーキの神様に感謝するばかりです。そして特典搭乗のハードルが高い分だけ、搭乗の期待値も高まるというもの。その期待を裏切らない、ルフトハンザのA380ファーストクラスはさすがでした。コアなファンがいるのも納得です。この約5カ月後、今度はB748のファーストクラスで羽田線という長距離線に搭乗する事になっていましたから、更なる大型機材への搭乗へ期待にするのでした。