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情報少なし!中国国際航空ファーストクラス
史上最安値のoneworld世界一周航空券(RTW)をファーストクラス4大陸(AONE4)で発券できました。
RTWの北米方面4区間を攻略していく”Phase 3″です。
RTWを一時中断して日本に帰国するべく、アシアナ航空のA380ファーストクラスでロサンゼルスに降り立ちました。例によってココでも乗り継ぎでなければならず、チェックインはICNで済ませていて、このフライトの搭乗券ももらっています。
荷物はICNで預け、LAXではスルーして、PEKでピックアップという、少し不安な手配をしています。しかしながら、乗り継ぎ時間は9時間もあるから置き去りにはされないだろうし、何より帰路につき荷物の重要度も低下しているので、まあ何かあっても大丈夫だろう!とラウンジを満喫したところまでが前回のエントリーでした。Phase3でここまで3回、太平洋を横断して来ましたが、いよいよ最後の横断になります。。。
とは言え、1週間で太平洋を横断するのが実に4回目というツケが確実に回って来ており、疲労困憊だったのか?、写真の出来はピントや露出どころか、もはや水平さえも出ていない酷いものでした・・・。
ボーディング
出発時刻は深夜1時40分。北京到着は早朝5時20分という西行きの夜行便。搭乗機は77W。
例によって真っ先にファーストクラスのキャビンに飛び込みます。
許可をもらって、CA:77Wのファーストクラスキャビンを撮影。1-2-1と77Wでは標準的なファーストクラスのコンフィギュレーションとなっております。
自席は2・・・「L」になるのですね?、「K」ではなく・・・。占有する窓は4つで、如何にも77Wらしい半個室のシートです。
シート
シートも77Wではごくごく標準的なファーストクラスのものですが、カバーが掛けてあるのは驚きです!でも、その継ぎ目をヘッドレストで隠していない事に、更に驚かされます・・・。
この前と、更にもうひとつ前のフライトで、世界最大という32インチのモニターに見慣れていましたので、小さく感じてしまいますが、ANAやJALのと変わらないような気がします。テーブルはJALのと同じように手前にスライドしてくるタイプ。
シート周りを見ていきます。モニターの脇にシートポケット。
更にその通路側は専用のクローゼットになっていますが・・・、
ファーストクラスが100均のようなプラスチックハンガーではいけないと思います・・・。
モニター下のオットマンもごくごく標準。
視線をモニターの右に移します。「アメニティ、何もそんな遠くに置かなくても・・・。」
パネル部分は少しくぼんでいて、物が落ちにくいようになっています。
その手前のシートのコントローラー:細かく操作する用。
その下、シート右下脇にはフタ付きの収納で、中にはIFEのコントローラーとAC電源。更には諸端子。
IFEのコントローラー。シンプルで日系の国内線のみたいですね。
反対のシート脇には、一発シートポジション用のボタンとちょっとした収納が。
大分使い込んでいるのが・・・。
「ノイズキャンセリング機能はないよね・・・?」クラスJのようなヘッドフォン。
リラクシングウェア。
アメニティキット。
CAの金ロゴ入りスリッパ。
プッシュバック前におしぼりをもらえるのは嬉しいです。さあ出発となります。
ワインリスト・機内食メニュー
プッシュバックから、上空に上がってシートベルト着用サインが消えるまでは、ワインリストと機内食メニューを時間を掛けて眺めます。
赤ワイン①
赤ワイン②・白ワイン①
白ワイン②
白ワイン③・シャンパン
右:中国製ワイン。『張裕ワイン』は10年以上前、中国・煙台の取引先でお土産に頂いた事がありますが、『長城』は初めて知りました・・・。
その他酒類。
中国茶①
中国茶②
紅茶、コーヒー①。
コーヒー②、ソフトドリンク。
続いて機内食メニュー。深夜1時過ぎ発の為、軽食。
菓子、デザート、スナック類。
曜日毎のスペシャルメニュー。(絶対に曜日を間違えて搭載しそう・・・。)
そして、ランチでもディナーでもどっちでも、的な。。。
機内食1回目
LAX深夜1時40分発、PEK早朝5時20分着、飛行時間12時間40分のずっと真っ暗な中の夜行便。やはり西行きは時差ボケ解消的には都合がいいですね。ゆっくり機内サービスを堪能しても、充分な睡眠時間が確保できます。ので先ずはシャンパンから頂きます。
この日のファーストクラスの乗客は自分も含め4名。他の方はお休みになっていて、食事をするのは自分のみ。撮影にフラッシュは使えません。
そのフラッシュの使えない中、読書灯をどうにか駆使して・・・みたく撮影に四苦八苦していますと、担当FAのWさんに「(他の人への)気遣い、ありがとうございます。」と、まるで日本人みたいな事を言ってもらい、驚きました。自分が担当する乗客が2名だけとは言え、このWさんにはとても丁寧に接して頂け、何かと色々気付いてもらってと、正にファーストクラスのアテンダントの鏡のような方だと感じました。EKやBA、QRではコールボタンを押す事が1、2回ですがあったのですが、この時は1回もなかったですね・・・。
この2ヶ月後、今度はB747-8のCAファーストクラスに乗る事になるのですが、この時のFAさん方も良くて、思いっきり中国系のキャリアを見直しました・・・。やはりOZといい、CAといい、ファーストクラスを担当されるような方々のメンタリティ、ホスピタリティは日系に近いように感じます・・・。機内での喫煙疑惑を抱えて搭乗しましたが、いつの間にか忘れてしまうほどでした。。。
軽食の”COLD DISH”~Grilled Scallops on Mesclun with Salad With Dressing
同じく軽食の”CHINESE MAIN COURSE”~Snow Cabbage with Chicken Noodle Soup
〆にはどんな時でも美味しいハーゲンダッツ、とコレはコーヒーではなく、食後の脂肪をいくらかでも分解して欲しいとの願いを込めたプーアル茶です。。。
ベッドポジション
食後はWさんに察して頂け、すみやかにベッドにしてもらいました。
これまた77Wらしい、ごくごく標準的な長方形のベットになっています。
機内散策
DFW→SFO→JFK→ICN→LAXと、ここまで乗り継ぎのみでフライトを繋いできていて疲労も貯まっています・・・。また都合のよい夜行便だった事もあり、1回も目が覚めずに7時間ほど眠る事ができたようです。。。
このPhase3は、上記のLAXの後、このフライトでPEKに到着、4時間後に別切りでHNDに戻るという、Phase1の約16.5Kマイルを超える、約24.5Kマイルという自己記録となる最長不倒の旅程。(『最長不倒』とは凄腕RTWerさんの真似で、乗り継ぎのみでフライトを重ねる旅程の呼び名です。例え24時間以内の乗り継ぎでもホテルに泊まれば最長不倒は途切れる(但しラウンジの仮眠室はホテルでないので途切れない)事になるという定義:【飛行機に乗るために旅をする】我々の専用用語みたいなもの)
この時点でのこり3時間、起きて機内散策する事にします。ファーストクラス用WCもごくごく標準。
L1ドアとR1ドアの間には、ファーストクラス用のラウンジ・・・、というより単なるドリンクの置き場と化しています。そしてクロスに赤いのこぼしてそのまま。。。
ビジネスクラスの方にもお邪魔してみました。こちらは2-2-2のコンフィグ。窓側の席は、通路側の席の人を跨がないといけない旧仕様ですね・・・。
夏に豪快に北寄りに飛行しますので白夜に近く、Ship No.が写せる程度には明るくなっていました。
席に戻るとプーアル茶が置いてありました!Wさんに「減肥(ジエン・フェイ:ダイエットの意)」と先程冗談で言ったのを覚えていてくれたのか?、それともプーアル茶好きを見抜かれてしまったのか?、どちらにしても、このさりげなさをとても心地よく感じます。。。今回も良いFAさんに担当してもらえた事をヒコーキの神様にただただ感謝するばかりです。。。
機内食2回目
機内散策を終えたところで、到着前の機内食を頂く事にします。”CANAPE”~Shrimp Wrapped with Prosciutto and Assorted Cold Canapes
“CHINESE APPETIZER”
BBQ Pork
Vegetarian Roll(「お稲荷さんだ!」)
BBQ Eel(「まさかのウナギ!?」)
“BREAD ROLLS”and”SOUP”
“ASSORTED BREAD ROLLS SERVED WITH BUTTER”
“Soup”~Minestrone soup
“CHINESE MAIN COURSE”~Chicken with Chili Sauce/Seafood with XO Sauce served with Steamed Rice and assorted Vegetables(ご飯は日系やアシアナほどではなく、少しパサパサ気味。でも東南アジアのよりは美味しいとの個人的な感。)
メニュー初見時、チキンかシーフードか、どちらかを選ぶと思ったのですが、まさかの!、一皿で一緒になって出てきましたよ。。。う~ん、中国っぽいです。とは言え、XO醤の方はご飯によく合いますね!
北京到着
ロサンゼルスから東京やソウルであれば、太平洋を直線に近く横断してくるのですが、北京は大きく北回りでアラスカ→ベーリング海峡→オホーツク海を経て、中国大陸に至ります。
そしてやがて北京到着。77Wがまさかの沖止めで、大好きなエンジン【GE90-115B】を眺めながら、L2ドアから降機します。
そしてバスでターミナルへ。途中、ワイドボディ機の尾翼が並ぶのを目にしますが・・・、CAのフェニックスではイマイチもえません。。。DXBでEKの尾翼が並ぶと気分も半端なく高揚するのですがね。。。
この後ICNで預け、LAXでスルーした荷物に無事に再会。Phase3の締め括りとして、JALで羽田を目指し帰国するのでした。
搭乗を終えて・・・
世界的にフラッグシップを張っている77W。中国国際航空のファーストクラスも『ハード』はそれに充分に見合ったものだと感じました。ただ、シートカバーにボロがでたり、ハンガーがプラスチックだったり、機内ラウンジがカオスだったり、と『ソフト』の面でまだまだだと感じざるを得ません・・・。せっかくFAさんの接客は【ざっくばらんな欧米系】より【おもてなし高めの東南アジア系】に近いのですから、ちょっともったいないなと感じた中国国際航空のファーストクラスでした。