目次
『B747-8』ファーストクラス全制覇の第一弾
史上最安値のoneworld世界一周航空券(RTW)をファーストクラス4大陸(AONE4)で発券できました。
RTW本体の攻略が絡まない旅程の”Phase 4″です。
ようやく『B747-8』に搭乗します!
最新ジャンボ『B747-8』
なかなかこの最新ジャンボ『B747-8』には搭乗する機会がなく、毎回降機する度に「今回最後かな・・・?」と思いながら『-400』のジャンボの搭乗を繰り返していました。しかしながら今回、初めて見たシアトル・ペインフィールドのBOEING工場ツアーから6年経ってようやく、ようやく、この最新ジャンボに搭乗する機会を得ました! この2か月前、マイラーには不人気の中国国際航空の77W(ファーストクラス)に搭乗したのも、この『B747-8』に搭乗する為の布石だったという訳です。
『B747-8』の旅客型を保有するキャリアは世界でたったの3社。残りはルフトハンザ航空と大韓航空です。人によって違いはあると思いますが、私的には一番難易度が低かったのが、この中国国際航空でした。中難度のルフトハンザ航空もANAマイルで発券済み。今年5月~6月に掛けて、通常であれば搭乗2週間前にならないとブロックが外れないファーストクラスが開放されていた、あの時期に押さえました・・・。そして大韓航空が一番ハードルが高いと感じているところです・・・。しかしながらA380とセットでJFK-ICN-SYDとかでいつか搭乗したいという野望を抱いております。
さて、今回搭乗する中国国際航空の『B747-8』ファーストクラスですが、他の2社とはちょっと違ったコンフィグをしています。ジャンボのあの先端の独特の空間に配置されるのがファーストクラスの醍醐味である訳ですが、同社では何と、そこはビジネスクラスに明け渡し?、ファーストクラスは次のコンパートメント:Bコンの後部に設置されているのです。
「そ、そこの位置だと(機体幅的に)77Wと同じ・・・。」と、このシートマップを見た時には愕然としたのですが、とは言えやはり初搭乗の最新ジャンボ『B747-8』、搭乗日が近づいてくると次第に期待でワクワクするようになりました。なお後での話しですが、米朝会談の北朝鮮のキム・ジョンウンがシンガポールを訪れた際、中国政府から借りたジャンボでさえ『-400』の方でした・・・。
ボーディング
ラウンジから搭乗口にやって来て、まずはシップチェンジがない事に安心しました!Ship No.は【B-2480】。これは中国・李克強首相が北海道を訪れた際に乗ってきた機材です。
向かうは、ジユウ・ジン・シャン・・・で、サンフランシスコ。
PEKの優先レーンの運用はエコノミークラス以外は一括り・・・。
ファーストクラスキャビン
それでもファーストクラスの乗客の中では真っ先にL1ドアに飛び込む事ができました。待ち構えていた柔道選手のような屈強な男性ISMに撮影の許可をもらって、いつも通りにファーストクラスキャビンの撮影を開始します。
自席の3A。ファーストクラスは1-2-1のコンフィグで3列:全12席となります。
基本的には、この2カ月前に搭乗した77Wと同じプロダクトで色違いのようです。
他の乗客がまだ来ないのでL側通路で撮影した後・・・
R側通路に移動して撮影を続けさせてもらいます。
真ん中のペアシート。
ビジネスクラスキャビン
前述のシートマップの通り、ファーストクラスキャビンが設置されているBコンの前方にビジネスクラスキャビンがあります。
コンフィグは2-2-2の2列。フルフラットにはなるのでしょうが(推測)ダイレクト通路アクセスではないのは残念で、これまた77Wと同じです。
そして何気に、ジャンボの醍醐味であるAコンを覗いてみます。
当然ですがBコン前方のシートと同じで、ダイレクト通路アクセスでない窓側席・・・。
先端の2窓分の無駄なスペース・・・、何となくもったいなさを感じます。。。
Aコンは2-2のコンフィグで3列、計12席の空間です。空いている真ん中のスペースが実にもったいなく感じますが、反面贅沢なのかもしれません・・・。後ほどアッパーデッキのビジネスクラスキャビンも覗いて来るのですが、中国国際航空:B747-8のビジネスクラスであれば、空いている真ん中のスペース分、このAコンが一番快適だと思われます。
シート
自席に戻って来ました。ファーストクラスの個室化が進むのはとても良い事だとは思いますが、シートの写真は撮りづらくなります。
シートナンバー。
オーバーヘッドビンはB787のものと同じ物ではないでしょうか?上下、どちらを引いてもロックを解除できるタイプ。
今回はシートカバーの継ぎ目が、しっかりヘッドレストで隠されていて・・・印象よいです!
モニターは標準的な物で、テーブルはJAL SUITEのように手前にスライドするタイプ。
腰掛けての目線。
77Wと同じプロダクトではありますがシート周りチェック。モニター右手にはシートポケット。
取手は専用のクローゼット。
相変わらずプラスチックハンガーではダメだと思います・・・。
シート右手の読書灯。
シート右下にはちょっとした収納があり、そこにはヘッドフォン。
内側には一発でシートポジションが決まるボタン。(ココでも何故か消耗度合いが激しい・・・中国国際航空。。。)
視線を正面に戻します。フットレストにはヘッドポジション時のマットが鎮座していました。ANAのカーディガンやリラクシングウェアと同じで、離陸時に滑り落ちましたけど。。。
オットマン下の収納スペース。
リラクシングウェア。
アメニティキット。
中国国際航空の金ロゴ入りスリッパ。
テーブル、手前にスライドしてみました。
視線を左に。グラスなどを置く、縁が少し高くなって滑り落ちないように工夫されているパネル部分。
微調整用のシートコントローラー。
その下にも収納があります。
手元に近い位置にあるAC電源は、個人的に大好きです。
IFEのコントローラーは中央に収納されています。後ろの部分にはヘッドフォンなどの諸端子。
IFEのコントローラー。
ここまでシート周りを撮影していても他の乗客の方々が搭乗してくる気配がありません・・・。ですので、ちょっとフルフラットにしたベッドポジションの撮影をお隣のシートをお借りして。。。
やっぱりJAL SUITEに似ていますね。
こうして真横から撮ってみると、微妙に水平でない事が判明しました・・・。
ようやく自分の2つ前の1Aに他の方が搭乗されてきたので、これ以降は大人しくする事にします。
ウェルカムドリンクでシャンパンを頂いて・・・、
ナッツも出てきました。
担当のFAさんが機内食メニューとワインリストを持って来てくれました。とてもお綺麗な女性だったのですが、唇にヘルペス?のような裂けた傷があり、とても痛そうで・・・。それでもフライト中、ずっと笑顔で接して頂けましたので、強いプロ意識が感じられたのでした・・・!
メニューを眺めている内にプッシュバックとなりました。この日のファーストクラスの乗客はたったの2名というフラッグ・キャリアの中国国際航空、更にはフラッグ・シップの『B747-8』ファーストクラスです。。。
機内散策1回目
上空でシートベルトサインが消え、いきなりプチ機内散策に出たようです。周回遅れ(=1年前)なので覚えていないのですが、おそらくトイレのついでだと思います・・・。ジャンボの象徴とも言うべき、アッパーデッキへの階段。『-400』と比べて曲線を帯び、スタイリッシュになっています。
この階段上の吹き抜けも見事!(A380でも前方階段の吹き抜けは見事!)
ファーストクラスキャビンの直ぐ後ろには専用の機内ラウンジ。この時はまだ何もセットされてはいませんでした。
(おそらく)R2ドアのところから覗いたのだと思われます。この『B747-8』といい、B787といい、エンジンカウルがギザギザなのが特徴的ですね。翼端は77Wと同じような、わずかに後退角でせり上がっているので、『-400』のウイング・レットと異なり、レイクド・ウイングチップになるのだと思います。
機内食1回目
まずは1回目の機内食を堪能させて頂く事にします。再びシャンパン(Champagne LOMBART Brut Rererence)とナッツがサーブされました。
再度おしぼりも頂き、クロスをセットしてもらいます。
“AMUSE BOUCHE” (左上)Marinated Scallops with Salmon roe /(右上)Lobster with Cranberry /(下)Beef Pastrami
“ASSORTED BREAD ROLLS SERVED WITH BUTTER”
セットしてもらったカトラリーにお箸がまざっているのが素敵です。。。
“APPETIZER” Prawns with Tails
“SOUP” Chinese Clear Chicken Soup with Lotus Root and Shashen
“SALAD” Mediterranean Salad
“CHINESE MAIL COURSE” Sauteed Butterfly Prawns served with Steamed Rice and Seasonal Vegetables この中華主菜はタレが抜群に美味しかったのですが、ご飯のよそい方が少しだけ残念。。。細かいですが、その左にぴよっと飛び出る部分が・・・。
あまりにもエビのタレが濃くて美味しいので、ここに来てビールをもらう始末です。。。
食後は脂肪の分解を願いプーアル茶。
と思ったら、コースはまだ終わってませんでした・・・。”SEASONAL FRESH FRUITS”
更にチーズを勧められたのですが、アイスクリームを希望すると2つ出てきました・・・。”MOVIE SNACK” Ice Cream と、ここまで頂けばもう大満足です。。。
全14席で乗客はたったの2名というこの日のファーストクラス。担当の方以外に、もう一人女性FAさんがいて2名体勢だったのですが、相当時間を持て余していたのだと思います、私へも、もう一人の乗客の方へも、FAさんお二人で都度接客にあたって、しばらく会話を楽しんでお二人してギャレーに戻る、という感じでした。よく話して・よく笑うという優しい印象を受け、改めて中国キャリアのFAさんを見直したのでした・・・。
機内散策2回目
1回目の機内食を終え、5時間ほど休んでいたようです。西海岸行きなので、これだけ眠れれば及第点。それに今回はサンフランシスコに1泊だけですし。。。という事で、二度寝する必要はないと感じ、機内散策2回目です。ファーストクラス用機内ラウンジはシンプルにセットアップされていました。2名しかいない乗客に今回は必要ないかもですが、先にFAさん方にブログ用に写真を撮っている旨話していたので、ご厚意を頂いたと気持ちが嬉しくなります。
Aコンのビジネスクラスキャビンも再度覗いてみました。こちらも専用の機内ラウンジがセットアップされています。
更にアッパーデッキへ。『B747-8』のは初めてで「長い!」という印象を受けました。それもそのはず、『-400』より延長されているとの事ですので。
メインデッキの方に降りていくにつれて、両裾が広がっているのも『-400』との違いですね。
右主翼。Ship No.を収めながら、これまた長い主翼だとの印象。
機内食2回目
しばらくは自席で寛いでいましたが、この辺りまで来たところで2回目の機内食を頂く事にします。
“CHINESE BREAKFAST”なるものをオーダーして待機。
最近は到着前の食事ではアルコールを頂かなくなりました。。。
今回もお箸がまざっていて気分が上がります・・・!
“Pickles”
Marinated Celery and Boiled Peanut
Salted Duck Egg
Selected Chinese Pickles
“Hot Entree” (左)E-Fu Noodles in Braised Beef Soup / (右) Fried Chinese Croissant
Fried Chinese Croissant
E-Fu Noodles in Braised Beef Soup 『E-Fu Noodles』=『伊府麺』。こうした麺料理に外れはないですね!麺の食感は日本人には物足りないかもしれませんが、よくダシが出ているスープが絶品です!!
食事をしながら頂くのは、やはりアルコールではなく炭酸水。
サンフランシスコ到着後、ダウンタウンを散策できるだけの活力を補給できました。
機内食メニュー・ワインリスト
到着が近付き、機内食メニューとワインリスト(&ドリンクメニュー)の撮影が済んでいない事に気付きました・・・。もはや周回遅れでは意味が無い訳ですが、英語が堪能でない自分にとって、凄腕マイラーの方がブログに機内食メニューやワインリストをアップして下さっているのはとても有り難く、それを良い意味で真似させてもらおうと思い、できるだけ撮影&アップするように心掛けるようになりました。
1回目機内食のメニュー①
1回目機内食のメニュー②
1回目機内食のメニュー③
軽食 & 2回目機内食のメニュー:中華
2回目機内食のメニュー:洋食
赤ワイン①
赤ワイン② & 白ワイン①
白ワイン②
白ワイン③ & シャンパン
右:中国製ワイン
その他酒類
中国茶①
中国茶②
サンフランシスコ到着
SFOへの進入はサンフランシスコを見下ろしながらになります。
ゴールデンゲートブリッジ。
ダウンタウン。
この後しばらくして無事にサンフランシスコ国際空港に着陸。しかし降機後キオスクに向かうも上手くできず・・・。案内の方に「日本のパスポート」と案内されたのもダメ・・・。仕方なく列に並びましたが、その入国審査で「セカンダーリー」と言われてしまいました・・・。そう、初めての『別室送り』です。
幸いにも怖い担当者でなく、優しい方に当たり小一時間程度で何事も無く解放されました・・・。日本に居住している日本人が、前の旅程でニューヨークから出て何故か直ぐにソウルからロサンゼルスに戻ってきた事(Phase3後半戦の最長不倒の部分)、北京に2ヶ月滞在して日本に帰国せずアメリカに戻って来た事(別切りチケットの存在を説明不足)、サンフランシスコ1泊なのに何故かダウンタウンでなく近郊のバークレーに泊まる事(ホテルが安いからです)、などが怪しい理由との事でした。。。
日本語スタッフを呼ばれる事無く、しどろもどろの英語ながら何とか乗り切れた事、あと仕事のホームページを空港Wi-Fiで繋いで身分を証明できた事、が小一時間程度で解放された要因とも、この優しい担当者教えてもらいました。しかしながら私的には「優しいあなたに当たった事が要因だよ!」と感じざるを得ませんでした。。。
搭乗を終えて・・・
2回目の中国国際航空ファーストクラス、1回目では機内スタッフの喫煙疑惑を抱えての搭乗でしたが、日本人のようなFAさんの心遣いに驚かされて、いつしか疑惑を忘れてしまうほど。そして今回、乗客が少なかったとは言え、中東系キャリアのようなフレンドリーさで、少しだけ人懐っこさも感じられる方々に担当してもらった事で、大いに中国キァリアを見直しました!いずれは中国東方航空77Wと中国南方航空A380のファーストクラスにも搭乗してみたいと思っていますので、その時を楽しみにしてまたマイルを貯めたいと思います。