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JALの国際線主力路線をファーストクラスで
史上最安値のoneworld世界一周航空券(RTW)をファーストクラス4大陸(AONE4)で発券できました。
RTWの北米方面4区間を攻略していく”Phase 3″の最初のフライトとなります。
JALはニューヨーク/JFKへはダブルデイリーを組むほど、北米での最重要路線。そんな主力路線を 77Wとは言え、ファーストクラスで渡航できる訳なので、この上ない喜びです。RTWチケット内のHND→BKKで予行演習は済んでおり、3回あったJALのファーストクラスでは、いよいよ本命のフライトとなります。
ボーディング
羽田からのニューヨーク/JFK線が開設となったおかげで、地方都市在住の自分も午前の便に乗れるようになりました。以前なら成田に前泊しないといけなかったので・・・。しかしながら朝の着陸機過剰に巻き込まれ、羽田に着いた時は対象者として呼ばれる始末・・・。
地元空港で発券してもらったカッコ悪い搭乗券を、白い横長のカッコ良い搭乗券に代えてもらいに無駄にチェックインカウンターに寄ってたりしたら、益々時間がなくなり、搭乗予定時刻の12分前にゲート着。ファーストクラスラウンジで充分に一息つく時間すらありませんでした・・・。しかしながら搭乗時刻が5分遅くなったので・・・
搭乗機を撮影しにゲートを離れます。更にトイレすら我慢していたのでココを5分ほど離れると・・・
既に列ができていました・・・。ファーストクラス/ワンワールド・エメラルドの方も既に10名以上。さすがJFK線というところでしょうか。
こうなると、いつものように『真っ先に搭乗して誰も居ないキャビンを撮影』するなんて無理なので、気ままに搭乗機などを撮影しながらPBBを進みます。
そして緊張するL1ドアのシップサイドに到達。お迎えのCAさんがいないので気楽に撮影できます。
いつもならCAさんの目の前で恥ずかしい思いを押し殺して撮影するL1ドアの頭上にあるプレートも、心の余裕があったので、少しはマシに撮影出来ました。が、肝心のMSNが・・・。
そしてJAL機材では多く見掛ける、L1ドアを入ったところにあるShip No.のプレートの方も撮影して、自席に向かうのでした。
自席は2K。いつもの太陽の位置を考慮すると2Aの方が自分的には好ましいのですが、先に事前座席指定済みでしたのでコチラへ。
私が自席の撮影をしている事に触発されたのか?、お隣の方も意を決したようで、キャビンの撮影をされていました。撮影したいお気持ち、よく分かりますよ!お仲間大歓迎です!
この時は【AAソウル発券JALファースト】祭(?)があり、多く人がJAL太平洋線のファーストクラス往復に30万円台で搭乗できる機会があったので、「そんな感じなのかな?」と見受けられました。しかしながら前回と違い、今回はお声掛けするのは止めておきました。ちなみに私もこの祭に乗っかりましたが、東京でストップオーバーを入れていたので日程を変更できず(知り合いの韓国人に頼んで、韓国のAAにも電話掛けたのにダメでした!)、RTWの絡みで調整がつかなかった為、泣く泣く払い戻ししました・・・。旅程は以下のように、多くの人が詰めかけるだろうJFK線は回避し、LAX線とORD線でマイアミまで切っていたのでした。。。ここからヒコーキ撮影の聖地:『セント・マーチン』まで別チケットを切って、切り込むつもりだったのですがね・・・。
キャビンの撮影もできないので、大人しく席につきます。
そして機内Wi-Fiのカードをチェックしていたりすると、直ぐにプッシュバックとなりました。シート周りの撮影ができないほど、速やかに搭乗が終わったという事だと思います。JFK線、素晴らしいです・・・!
やがて離陸。太平洋に抜ける途中では、キレイに成田空港を眺める事ができました。
シート
BKK線でも思う存分シート周りを撮影していますが、それでも撮影してみるシート周り。
機内食1回目~和食
撮影も済み、機内食へとの流れになります。
先ずはクロスをセットして頂き・・・
おしぼりも頂きます。
例によってメニューに載ってないアミューズがサーブされます。
タルトとサーモンと牛肉のようです。
ワインリストを眺めて飲み物を選ぶ訳ですが・・・
JALの国際線ファーストクラスであれば、言わずものがな・・・
最初にお願いする”お飲み物”は決まっています。が今回もまた減りが顕著ですね・・・。
この日は6/8の搭乗率であったにも関わらず、相変わらず競争率が高いようです・・・。
しかも少ししか注いで頂けません。。。
そこで(お代わりの)回数で勝負しようと思い、チェーサーを依頼。
JALの国際線ファーストクラスで、サロンと双璧をなす”Queen of Blue”をお願いします。
が、こうして贅沢するよりも、チェーサーは水の方が実用的であると知るのでした・・・。
最初の機内食は、またまたCAさんのご厚意で和食・洋食の両方が頂けるという事になりましたので、最初は和食を頂く事にします。
『極和味彩々』
日の丸から『厚焼き玉子』『焼茄子のずんだ和え』『焼きとうもろこしの冷製茶碗蒸し』。
左から『石川小芋の黄身おぼろ絡め』『揚げ豆腐の鴨肉あんかけ』。
全部を少しずつ味見して感じました、「もったいないけど、これはサロンじゃない・・・!」と。そこで先程ワインリストを眺めていて気になっていたのが・・・、『ゴクジョー・モリイゾー』!
日頃からこよなく芋焼酎を愛飲する自分、この極上もんの森伊蔵にチェンジです。わざわざギャレーからボトルをお持ちしてくれた担当CAさんに感謝です!
ロックで頂きます。さすが極上もんらしく、普通のよりさらりと軽い・飲みやすいと感じました。香りまでも軽いので「芋と言っても、これは万人受けしそうな上品さだな・・・」と、かねて愛飲してる安物との歴然とした違いを感じざるを得ませんでした。。。
チェーサーでお願いした『Queen of Blue』が減ってないのは心苦しいです。「他の人に飲まれる前に!」と卑しくお願いした事を申し訳なく思うのでした・・・。このお茶も個性が際立ちますから、これだけの味を楽しむような飲み方の方が良いと勉強させて頂きました。
『お椀 蓮根餅と焼帆立の椀 青柚子の香りと共に』
『海鮮』
『毛蟹と蒸し鮑の冷製 すだちと黒酢のジュレがけ』
『燻したジャガ芋の冷製うに茶碗蒸し キャビアと共に』
「これまた『ゴクジョーモリイゾー』が進みそう・・・!」と思っていたところ、担当CAさんから「もう一方のシャンパンが合いますよ」とのお言葉が・・・。
(えっ、そんなシャンパンとシーフードだったら、口の中が大変な事になりそうな気がするのですが・・・)と思いましたが、如何せん、シャンパンに詳しい訳ではない私なので、ありがたく頂く事にしました。
確かに口の中がぐちゃぐちゃになったり、生臭く感じる事もなく、意外にいけるのに驚きました。ここで物は試しとサロンにしたところ、それはもう口の中がめちゃくちゃになったように感じました。とは言え、私はワインの専門家でも詳しかったりとかでもないので、あくまでも個人の感想です・・・。ともかくは担当CAさん、疑って申し訳ありませんでした・・・。
台の物『厚切り和牛フィレ肉すき焼き 賀茂茄子を添えた 夏仕立て』、飯物『炊きたてのご飯(ちりめん山椒)』、留め椀『バジルの味噌椀』、『香の物』
さすがに日本のキャリアだけあって、ふっくらとした炊き上がりで頂き甲斐があります。
甘味『六本木ぷりん』『龍吟名物 ピスタチオ仕立ての松風』『アメーラルビンズのコンポート 和三盆仕立て ハーブのアイスクリーム』
包材を解いた『六本木ぷりん』、BKK線でも感じましたが本当に美味しかったです!
ここまで頂いて1回目の機内食は終了です。食後は機内食の方に記載のあるコーヒーも良いかとは思ったのですが・・・
東に向かう便なので、例によってできるだけ睡眠を取りたいので、ドリンクメニューを眺めて・・・
紅茶にしてみました。一番有名そうな”マルコポーロ”で。
この後は就寝中用のペットボトル水が配られ、ベッドメイクを
つまようじのパッケージは未だに『サンアーク』・・・、コストカットですな。。。でも元々JAS派だった私は、統合の象徴だった『サンアーク』の方が好きなのですけどね。
【JAL SUITE】ベッドポジション
歯磨きを終え自席に戻りました。
さすがで素早くベッドが出来上がっていました。
JAL SUITE用の特別仕様というエアウィーヴのマットレスですが、私は硬い方です。
しかしながら、ブランケットは未だサンアーク仕様のようです。。。
さすがファーストクラス、お陰様で5時間ほど熟睡できました。
機内食2回目~洋食
ただ寝ていただけなのにお腹は減るものでして・・・、2回目の機内食をお願いする事にします。
2回目は洋食です。両方を頂ける事を担当CAさんに感謝します。
カラトリー・調味料などと共にアミューズも運ばれてきました。既にサロンもなく、到着前という事で、飲み物は炭酸水にしてあります。
『北海道毛ガニとアボガド、フルーツトマトのカクテル』 超肉食の私には対極過ぎる上品過ぎる一品でした・・・。
アペタイザーは『キャビア 卵黄のクリームをあしらい サクサクの最中で』
キャビアも舌にまったりとくる濃厚さ、そしてお隣のサワークリームも濃厚さでは負けておらず、アルコールを自重している自分を恨めしく思うほどです。。。
4種類のパン全てを頂きましてからの・・・、
メインとなります。『和牛のフィレ肉 賀茂ナスを添え あっさりとしたみぞれソースで』(本当はシーフードの『鮑』が良かったのですが、売り切れでした・・・)
そしてデザート。『ルビーに輝く”ピーチメルバ”』 輝いているのは金粉、ですね・・・。
そして締めでまた『マルコポーロ』を頂いて、2回目の機内食もごちそうさまとさせて頂きました。
機内散策
腹ごなしです。まずトイレを兼ね前方へ、ファーストクラス専用の機内ラウンジ。ラウンジとしての実用性は全くありませんが、優雅にコーディネートしてあります。
このフレームには手作り手芸感が・・・。賛否が分かれそうな気がします。。。
続いて機体後方へ。ビジネスクラス専用の機内ラウンジは実用性も兼ねていますね。
これこそお手本のようなセットアップです。あの時乗務されていた方々には是非とも見習って頂きたく・・・。
そして最後に、いつものように右主翼の大好きな77Wの”レイクド ウイング・チップ”とShip No.を撮影して、自席に戻りのでした。
機内食3回目~アラカルトメニュー
機内散策でお腹もこなせましたし、到着が近いので3回目の食事をする事に。
アラカルトメニューを眺めます。フミコさん監修の献立も気になりますが・・・
シンプルに『シュリンプサンド』だけにしておきました。
エビ、少なめでした。もし次回があるなら「エビ、トリプルで」とオーダーしようと思います。
そして本当に最後で、お土産のマカロンを頂き、機内食終了です。
そして、ニューヨーク/ジョン・F・ケネディ国際空港に無事に到着。到着後は同じファーストクラスの乗客で、とあるお二人の印象的な光景を目にするのでした・・・。
お一人目は、Fタグばかりで中々出てこない自分のバックパックを回転台で待っている時です。前に座っていた中年女性、荷物が真っ先に出てきて「あ~、あの人、スゴイな・・・。」と羨ましく思っていたところ、申告のレーンを守らずに職員に叱責されています。しかも全く聞き取れないようで、「(日本語で)えー、なんで~!?、どうしてー!?、どうすればいいの~!?」と大声で狼狽。「見ているこっちもイタイよ・・・。」という雰囲気が、Fタグを待つビジネスマンのおじさん達の間に漂っていました・・・。
そしてもうお一人、反対側に座っていた中年男性。Tシャツ・短パン・ビーサンで搭乗されていて、「これはこれで凄いな・・・」と搭乗中に感じていたのですが、申告を終えドアが開くと、待ち構えていたスーツ姿がばっちり決まった屈強な黒人の執事(?)にキャリーをさっと手渡し、ゆうゆうと手ぶらで前を歩き出しました・・・。ファーストクラスでのドレスコードについては、ネットで話題になる事もありますが、「きっとこの方がそんな議論を見掛けたら『ふっ・・・』と一瞥して終わっちゃうんだろうな、本当のセレブにとっては・・・。」と感じるのでした。
自分も含め、ファーストクラスの乗客は、ビジネスクラスやエコノミークラスの乗客より本当に振り幅広く多様で面白いなと、感じながらAAのT8に向かったのでした。
搭乗を終えて・・・
JAL、JFK行きのファーストクラス・・・、おそらくLHR行きと合わせて、ツートップとも言うべきJALの最重要路線ではないのか?と勝手に思い込んでいる私です。そんな長距離重要路線をファーストクラスで搭乗できたのは感激の極みです。この3ヶ月後、今度はANAのJFK線への搭乗が待っていますので、はたしてどちらが自分好みなのか?有り難すぎる悩みどころとなりそうです。元々JAS派だっただけでJALへの搭乗が多かった私ですが、ANA、JAL、特にどっちが好きとか、どっち派とかいう事はないので。。。