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突然、JALのバンコク線に”ファーストクラス”・・・!
史上最安値のoneworld世界一周航空券(RTW)をファーストクラス4大陸(AONE4)で発券できました。
RTWのアジア4区間を消費するのがメインの旅程となる”Phase 2″です。
ワンワールド7社のファーストクラスを制覇するのが目的の『世界一周航空券(RTW)』、1社目のカタール航空、2社目のブリティッシュ・エアウェイズ、3社目のカンタス航空、4社目のマレーシア航空、そして前回5社目のキャセイ・パシフィック航空に続く、6社目のファーストクラスとなります。また全16区間中9区間目のフライトです。
この区間、当初はジャカルタ線だったのですが、何故か突然それ(とシドニー線)を廃止して、[期間限定]でバンコクにファーストクラス機材である77Wを回すという出来事が起こりました。特にアラスカ航空のマイルで発券されたマイラーの人たちの阿鼻叫喚をネットで目にしていたのですが、自分も見事にその渦に追いやられてしまった格好になりましたね・・・。
リリースがあって直ぐにJALに連絡したのですが、特典での空席があるのに、予約クラスAである自分がフライトを押さえられないという事態に遭遇・・・。結局一日待たされる間に狙っていた2K(と帰りは2A)が無くなってしまった、という事に。。。
更には4月にジャカルタ線で組んでいたのに、バンコク線投入時期の3月に繰り上げないといけなくなり、そのせいで別切りの【JALのクアラルンプール発券】復路の日時を変更しないといけない、という羽目にも陥りました・・・。
結果的に座席は、往路は2Aでガマン(モロ太陽受ける側なので)、復路は2A・2Kの窓側が埋まってしまっていたので、1Kのブロックを解除してもらう事で落ち着きました・・・。そしてクアラルンプール発券は、予約クラスSなので変更手数料が生じる所でしたが、チケットは別だけどJAL起因と認定され、無料で日時を変更する事ができたのでした・・・。
[期間限定]ローラン・ペリエ ロゼの提供
搭乗を二週間後に控えていたある日、またJALの[期間限定]という文字をウェブサイトで見掛けたのでした。
それは、ファーストクラスラウンジのシャンパンが、[期間限定]でローラン・ペリエのロゼになりますと、との事。そして幸いな事に、その[期間]に自分の搭乗日が含まれています・・・!
更に幸いな事に、ロゼに変わるのではなく、いつもの方も提供しているというのです!
「飲み比べなんてできるんじゃないかな~」なんて妄想しながら、当日を迎えたのでした。当日といっても、搭乗日の前日です。前日には出国してしまい、RED Suiteに向かうのでした。
あまり他の利用者はロゼの[期間限定]を知らないようで、これ目当てに来た人を見かけたのは自分以外では一人だけでした。。。あまり周知されていない事に驚いています、と靴磨きのサービスの方と話していると、その方曰く「RED Suite自体が隠れ家的な存在ですから。」と。なるほど、分かるような分からないような・・・。
ともかく、バンコク線にファーストクラスが投入されたせいで、大分すったっもんださせられましたが、こうしてロゼだけでも一人で1本開けられ、RED Suite貸し切り状態という至福の時間を過ごせた訳ですから、「悪い事ばかりではなかったな?」とJALには感謝するのでした。。。
ボーディング
夜が明けて搭乗の当日。サテライトの方ラウンジで搭乗機を確認します。
11時発で、搭乗時刻は10時半。4年ぶりのJAL国際線ファーストクラスで、かつ2代目JAL SUITEは初めてだったので、キャビンまで撮影したいという思いから列の先頭に並びます。更には恥ずかしい気持ちを押し殺して、早足で左へと進んで行きます・・・。
そして目の前に広がったファーストクラスのキャビン。CPさんから許可を得てから撮影を開始します。
自席は2A。
初代(FRA線JL408便で搭乗時)と比較してみると、素材と色使いが重厚になった感想を受けます。
前の1Aより。
隣の1Dより。
そして漸く着座します。
シート
引き続き、シート周りの撮影を続けます。左手より、占有する窓は4つ。
ヘッドレスト傍の読書灯。
シートのコントローラー。手元の良い位置です。ベットポジションでも届きやすい。
ヘッドフォンとアメニティキット。
木目調のカウンターカバーを開けると、収納力の高いストレージ。JALのウェブサイトに依ると左側にはアタッシュケースも入るほどです。私にとってはデジイチ入れるのに抜群。IFEのコントローラーはタブレット仕様の物が別のところにあるので、2つはいらないような気もしますが、もう片面の機内電話用でしょうか。
ここでウェルカムドリンクを頂きました。まだサロンではなく、ドゥラモットだったかな・・・。
更に前にあるのがタブレットです。主流のタッチパネルで、これまた使いやすい位置にあります。その先にシートポケット。またその手前には縁があって、トレイのようになっています。見切れてしまっていますが、メガネや筆記用具を置いておくのに最適だと思います。
視線を正面に移します。
無造作にスリッパが立ててある手前の”OPEN”を押してみると・・・
AC電源が一番遠い位置に。これが個人的にJAL SUITEで一番のダメなところです。
Wi-Fiクーポン眺めている内に離陸となりました。
サロン
タキシング中・上昇中はメニューを眺めます。
JALの国際線ファーストクラスとくれば、最初にオーダーするのは決まっています。
既に減りが顕著なのが気になりますが・・・
CPさんには快くボトルの撮影に応じて頂けました。最近、撮影後は【『感謝』の意思表示】と【「お顔は写していませんよ」の証明】として、撮った写真をさりげなく見てもらうようにしています。「おかげ様でとても良い写真が撮れました!」の御礼を添えて。
4年ぶりのサロン。前回はミレジメが1999年のものだったのですが、それと比べて後味ちょっと甘いのかな?と感じました。と言っても私はワインに詳しい訳ではなく、また飲み比べた訳でもないですし、更に4年前の味覚もはっきり覚えてる訳でもありませんので、あくまでも個人の感想なだけです。。。
メニューに載ってないアミューズが出され、サロンと共に頂きます。
ついでにこちらも提供されました・・・。
機内食(1回目)
日本の航空会社で日本発なので、(1回目の)機内食は是非和食をお願いしたいところ。ですが着陸前(の2回目)でも大丈夫という事で、最初は洋食をオーダーします。その代わり(?)この時大いに話題になっていたメインのオマールブルーは既に無くなっていました・・・。のでメインは比内地鶏、そしてアペタイザー:キャビア、となりました。
この辺りから本格的に機内食のスタートです。
クロス・カラトリー・調味料などをセットして頂いてから・・・
メニューに載ってる方のアミューズが出てきました。『アミューズ・ブーシュ~スコットランド産スモークサーモンのグラブラックス』。
続いて『アペターザー~キャビア 卵黄のクリームをあしらい サクサクの最中で』。キャビアも卵黄のクリームも濃厚で、お酒が進むやつなので・・・、
ちょっとだけウォッカをお願いして、味わいます。
そしてメイン、『比内地鶏 温かいポトフ仕立て きりたんぽ風』。比内地鶏にきりたんぽ、共に秋田県の名産ですね!そしてお肉はとてもジューシーでした。量が少ないのが少し残念なくらいです。
最後にデザート、『奈良県産イチゴ「古都華」 ルバーブと春らしいヴァショランに仕立てて』
そして食後の寛ぎの時には、JAL国際線ファーストクラスでサロンと双璧を成す、このお茶。
中国茶の岩茶のような味わいがあると感じています。と今、調べたら青茶でした。。。通りで、大好きな中国茶『大紅袍(ダーホンパオ)』に似てるような気がした訳ですね・・・。
色合いもとてもきれいで、岩茶の『大紅袍(ダーホンパオ)』のもっと澄んだ色に思えます。
合わせて頂いたのがこのセット。
パッケージから高級感漂う、『ジャン ポール・エヴァン』のチョコレート。
JALオリジナルなので、前回はお土産で喜ばれました。ので今回も持ち帰ります
機内散策
ペットボトルのお水も頂いた事ですので、少し休憩すべくベッドメイクをお願いします。その間は大抵、歯磨きと機内散策に向かいます。前方のトイレ使用のついでに、シップナンバーのプレートを確認。
その右手にある、ファーストクラス用の機内ラウンジ。さすがに中距離路線では、その実力を発揮していないように見受けられます・・・。
一気にAコン、Bコンを進んで、BコンとCコンの境にあるビジネスクラスラウンジへ。
77Wが、W73・W82のコンフィグの時は、壁面はミラーの透かしのような感じ立ったのが、こういう風に改装された訳ですね・・・! 後日(この4カ月後の7月に)JL6:HND-JFK線に搭乗した際に、季節ごとにテーマが変わる事を知るのでした。
右下には『ジャン ポール・エヴァン』のチョコレート。
最後に右主翼端、大好きな77Wのレイクド・ウイングチップを堪能して自席に戻るのでした。
戻るとベッドが仕上がっています。2回目の機内食の頃会いに起こしてもらえるようにお願いして、少し寝る事にします。
機内食(2回目)
2回目の機内食で起こしてもらったのは、ベトナム・ダナンの上空。
1年半前に訪れたダナン・・・。この眼下のソンチャ半島には、ダナンの最上級ホテル、インターコンチネンタルがあったはず・・・。市街地からは遠いのですが、リゾートとしてはココだけで全てが完結できるらしいので憧れです・・・。
2回目の機内食は取り置きしてもらっていた和食です。
季節の小皿 五彩。日の丸から右回りで『厚焼き卵』『蛸柔らか煮』『ホタルイカ』『煮穴子の桜寿司』『煮蛤の蕗味噌和え』
お椀『桜舞う筍真蒸の椀 煮鮑を添えた贅沢仕立て』
海鮮『車海老とタイラ貝 若竹仕立て』(右)、『燻したジャガ芋の冷製うに茶碗蒸し キャビアと共に』(左)。この冷製ちゃわん蒸し、中にうにが潜んでいます。キャビアと一緒に食べると抜群に美味しかったです。これはお酒が進むやつですが、もう到着が近かったので、お酒は自粛・・・。
飯物『白ご飯(ちりめん山椒)』、ピントが合っていませんが、右上のが”ちりめん山椒”。これが無くてもJALのご飯はふっくらツヤツヤに炊き上がっていて美味しいです・・・!そして留め椀『豆腐と青じその味噌椀』。
メインとなる台の物は『牛ほほ肉の肉じゃが』でした。
最後にデザート。『六本木ぷりん』『龍吟名物 ピスタチオ仕立ての松風』『練乳の氷菓 ライチヨーグルトソース 苺添え~苺のリキュール風味~』。ここまで来るとさすがに時間が無くて・・・、「起こす時間が遅くなって申し訳ないけど、急いで!」みたく、CPさんに急かされる事態でした。”Queen of Blue”とゆっくり味わいたかったプリンも、瓶一つだけ残され、クロスも含めて撤収され、本当に慌ただしくかき込む始末でした。。。
そしてヒコーキは、バンコク・スワンナプーム国際空港に到着。4年ぶりとなるJAL国際線ファーストクラスのフライトは、本当にあっという間だったのでした・・・。
搭乗を終えて・・・
4年ぶりのJAL国際線ファーストクラス、それを堪能するには中距離路線では時間が足りなかったというのが正直な感想です。しかしながら羽田-JFKの就航がリリースされ、この便をファーストクラスで予約していた私にとっては、その旗艦路線の予行演習とするに十分なフライトとなったのでした。