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JALのB789全203席に乗客はたったの6名のみ
2回目となる世界一周航空券(RTW)をビジネスクラス4大陸で発券しました。
2020年3月、『魅惑のアジア4区間』を攻略していくPhase2。
搭乗前のラウンジも普段とは全く違った様相を呈しておりまして、既にブッフェは全て撤去されておりました。食べ物は圧倒的に種類が少なく、おにぎりやパンなどが個包装になっている程度。唯一温かい食べ物は、ラウンジスタッフがお椀についでくれた豚汁があったのみ。利用客も少なく、この時点で普段とは違う緊張感を味わう程でした・・・。
事前の予約・座席指定の状況
コロナのせいでインドビザが全て無効になった余波を受け、この便の搭乗者は10名にも満たないだろう事は予め想定できておりました・・・。
先ずビジネスクラス。1Kは私の事前座席指定で、全52席中私のみ。
次にプレミアムエコノミー。全35席で事前座席ナシ。
最後にエコノミー。チラホラ指定されていますが、10名もいないでしょう。
こんな惨状ですから、折り返しの便のコロナによる日本人の帰国需要がなければ、JALはきっとこの往復も運休したかったはずです。
ボーディング
10名も満たないだろう乗客に対し、機材は予定通りのB789。
Ship No. JA870J
余りにも乗客が少ないからでしょう、PBBはL2ドアへの1本のみ・・・。
「おそらくビジネスは俺だけ・・・。」と想定できていたので、無理にルーティン:誰もいないビジネスクラスキャビンを撮影する、の為に急いで搭乗する必要性も感じられず、無駄に撮影しながら進みます。するとコックピットからキャプテンが手を振ってくれています・・・。おっさん相手に申し訳ない・・・。
返す返すですが、成田でB789のL1ドアにPBBが接続されないとは・・・。
「おそらく乗員の方が乗客よりも多いだろう・・・。国際線ではこれは本当に一生で一回限りの体験かもしれない・・・。」と、ますます普段とは違う緊張感が高まってきます。
どうせ水平飛行に入ったら色々と白状する事が想定されますので・・・、
L2ドアから入ると速やかに事前座席していた自席に向かいます。
自席にたどり着いたらところで、担当のMさんからご挨拶を頂く事に。
と搭乗ゲートで見掛けていた人たちの事をMさんに話しました。すると・・・、
と早くも搭乗直後で、世界一周航空券に含まれるフライトで、順にフライトをこなしていかなければならず、これを飛ばない事には次のフライトに進めない、というゲームを攻略していくような話しをMさんに白状する羽目になりました・・・。
機内散策
シートベルトサインが消灯したところで機内散策に出ます。搭乗機材はB789。ビジネスクラス・プレミアムエコノミーの席数が多い【E91】のコンフィグ。
先ず自席【1K】のあるAコン(Aコンパートメント)。
1-2-1のアブレストが7列で28席。無人。
続いてBコン。
前方にビジネスクラスが6列で24席。無人。
担当のMさんに「どちらでもお好きなところにどうぞ」と搭乗直後に勧めて頂いていた事もあり、GEnx-1Bが最も好位置で拝める【8K】の席をちょっとだけ拝借。
Bコン後方は、2-3-2のアブレストが5列、35席のプレミアムエコノミー。無人。
今度は最前列の【17K】の席をちょっとだけ拝借してみました。。。
最後はエコノミークラス116席のCコン。最後尾まで来たところで・・・、
プレミアムエコノミー、
Bコンのビジネスクラス、
そしてAコンと戻り、自席に帰って行きます。
このJALの798全203席に乗客はたったの6名だけ。しかもビジネスクラスは全52席に乗客は自分だけ・・・。圧倒的に乗客よりも乗員の方が多いフライト。これまでファーストクラスの乗客が自分一人だけという事は何回もありましたは、今回はそれとはまた違って、事態が事態なだけに、「もうこれまで通りに渡航はできないのかもしれない・・・」と本当に悲しく感じられました。・・・。
機内サービス
機内散策の間に食事の準備が進んでいたようです。自席に戻ったところでドリンクサービスから。Mさんにボトルの撮影の許可を求めたところ、ゴム手袋をとって頂けました。恐縮ですが、こうした心遣いが本当に心地良く感じます。
シャンパンは1杯だけ。
和食『山笑ふ 春の前菜盛り合わせ~春の山々に草木が芽吹き花も咲きほころぶ麗らかな季節~』。東京銀座「蓮」店主さんによる献立だそうです。
やけにJALに引っ掛けたお酒だと思ったら、プライベートブランドとの事。
『台の物』この味噌汁、あおさがよく香り、美味でした。その事をMさんに伝えたところ、帰り740便の①洋食のお肉、②和食の味噌汁、③朝食のお弁当、は日本から搭載してきている事を教えて頂きました。タッチで帰国する私にはありがたいアドバイスで、帰りの洋食はこの時点で確定。。。
甘味と緑茶で〆となります。
食後ここに差し掛かると、非常に胸くそ悪い気持ちになりました。たとえ取れなくても、全世界は中国共産党に対して損害賠償請求をするべきだと思っています。
しばらくすると、競合相手の同型機が並走しているのに気付きました。デリー行きでした。。。こういう時、パイロットさん達はライバル意識が生じたりするものなのでしょうか??
更にしばらくしたところで、Mさんから「エベレスト見えるみたいですよ。」と。詳しくないのでどれがどれやら分かりませんが、とりあえず撮影だけ。
そうしいる間にもう到着前の食事の時間・・・。ヒコーキに乗っている時間は本当にあっという前です・・・、飛行時間は10時間ほどあったはずなのですが。。。
デリー到着
『タッチ』の為、地上係員のフォローを受ける事になっていました。ヒジャブを被った現地スタッフが待機していてくれて、後に続く事に。一般的な乗り継ぎの動線と何ら変わった事はありませんでしたが、唯一途中臨時で設けられていた検温の関所を乗員・空港職員用のレーンで受けさせてもらえるという利点がありました。
セキュリティを抜け、上階に上がろうとしたところで、「後は分かります、ラウンジも大丈夫です。」とアテンドの継続を辞退しました。このスタッフさん、終始怪訝そうな顔をされていたので「来て直ぐ帰るってアホか?」と思われていたのだと思います・・・。
搭乗を終えて・・・
789のビジネスクラス全52席で乗客は自分だけ、789の全203席で乗客は5人だけで乗員の方が多い、コロナ禍の特異な経験で、これまでの日常ではまずあり得ない、自分的も語り草となるであろうフライトとなりました。