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マプト発、ワンワールド世界一周航空券(RTW)を開始します
史上最安値のoneworld世界一周航空券(RTW)をファーストクラス4大陸(AONE4)で発券できました。
マプト発券(ex-MPM)であった為、モザンビーク共和国の首都:マプトまで向かい、RTWを開始して日本まで一時帰国するまでの旅程:Phase1になります。
エミレーツ航空ファーストクラスがメインという、自分的にはとても贅沢なポジショニングを経てマプトに到達。いよいよここから、ワンワールド7社のファーストクラスを制覇するのが目的の『世界一周航空券(RTW)』を開始します・・・!
ボーディング
マプト発着のワンワールドのキャリアはカタール航空のみ。従いまして、全16区間のスタートとなる、この第1区間のフライトはマプトからカタール航空の本拠地:ドーハへのフライトとなります。あまりメジャーな路線でもない為、ファーストクラスの設定はなく、ビジネスクラスでのスタートとなりました。
カタール航空の就航地でのチェックインは搭乗時間の3時間前。マプト国際空港の構造では、カウンターがオープンしないと、チェックインカウンターのエリアにも入れてもらえない構造でした。そこで15分ほど空港を散策して時間を潰してからのエリア進入となった訳なのですが、当初その関所を仕切る空港職員に「早すぎる!」制止されてしまいました・・・。しかしながらカタール航空のカウンターに既に職員が入っているとアピールする事でパスできましたが、空港警察に金をたかられそうになった事と合わせて、今思い出しても何かと面倒な空港でした・・・。
出国後は、カタール航空指定:LAMモザンビーク航空の『フラミンゴラウンジ』と、PRIORITY PASSで利用できる『CIP Premium Lounge』がありましたが、国際線ラウンジとは思えないほどのショボいラウンジでした。アドミラルズクラブやユナイテッドクラブ級です。取材の価値もないと判断したのか?、画像も一切残っていませんでした。。。
あとこの空港、とにかく暑い!空調が効いてないのでは?と感じられたほどです。お土産屋さんのスタッフは現地の人なのでそうは感じなかったかもなのですが、乗客や搭乗待機のカタール航空のFAさん達など、モザンビーク人以外は何かで扇いだりと、軒並み暑そうにしていたのでした。
ですので、こんな暑いターミナルビルに居るよりは、涼しい(だろう)機内に早く搭乗させて!とひたすら願って、搭乗を待ってたのでした・・・。
しかしながら、こんな時こそ何かが起きるのは世の常で、前述のカタール航空のFAさん達も搭乗ゲート付近で暇を持て余すほどのディレイぶりでした。そして漸く搭乗機がスポットインして来たのは、本来の搭乗時刻:14時55分を過ぎた、15時1分でした・・・。
何だかんだで搭乗ゲートを通過できたのは16時過ぎでした。
機材は【B787-8DZ】、Ship No.は【A7-BCB】。
ただでさえターミナルビルが暑かったにも関わらず、ここで更なる洗礼が・・・。それは、PBBに閉じ込められるという事態です・・・。
そうです、搭乗ゲートはオープンしたものの、機内の準備は済んでいないから搭乗できないという、機内と地上の連絡ミス・・・。他の方のブログなど拝見していると、特にアフリカでは多いようなのですが・・・。前も進まず、後ろにも戻れずと、これにはもう皆さん本当にウンザリしたご様子でした。。。
このガラス張りで更に暑いPBBの中で待つ事約10~15分、漸く搭乗できた機内は涼しかったです。しかしながら自席:5Kには『公用旅券』を持った日本人女性が着座していました。「あの、席間違ってません?」と、日本から遠く離れたモザンビークで日本語で話しかけられて、その女性はかなり驚いているようでしたが、「すみません!」と前方の2Kに移動して行ったのでした。。。
「最後の最後まであやがついたな」と感じながら、今度こそ本当に漸く落ち着く事ができたのでした。
シート
羽田にも就航しているカタール航空:B787のビジネスクラスはリバースヘリンボーンのタイプ。AF以遠権以来のシートです。
Aコン最後列の5K、並びに5Aは窓が1つ少なかったです。
モニターは眼前で固定式。これの方が離着陸時でも折りたたまなくていいので、個人的は好みです。
サイドテーブルは2つ。手前の上にはタブレットやカメラなどを置き、奥の下の方にはドリンクなどを置く、と収納力も兼ねていて、使い勝手がとても良かったです。
オットマンは残念ながら、このタイプのシートではありがちな先が小さいタイプでした。
シートのコントローラー。
IFEのコントローラー。
通路側のアームレストには、水とヘッドフォンが収納されていました。シンプルで良いと思います。
機内誌の中には、カタール航空の全フリートの紹介ページがありました。経営効率を考慮して、多くの航空会社が機種を少なく絞りがちの中、これだけのフリートを抱えているカタール航空、ヒコーキマニアをワクワクさせてくれるものがあります。
こうしてシートの使い勝手を確かめたり、写真を撮っていたりすると、アメニティキットが配られました。
ポーチには、ジョルジオ・アルマーニとありました。個人的にスリッパではなく、ソックスなのは評価ダウンです。通路はまだ許せても、いくらソックスを履いているとはトイレは完全にNGです・・・。
このアメニティキットのお陰なのか、はたまた(当時)最新型のビジネスクラスシートのお陰なのか、食事の後、着陸前のシートベルト点灯サインが出るまでの約6時間、1回も目が覚める事無く熟睡できた事を考えると、とても秀逸なシートであったと思っています。
機内食
この日のビジネスクラスは1席だけ空席で、ほぼ満席でした。ヨハネスブルグまでのポジショニング、結果的にエミレーツ航空のファーストクラスで乗り込んだわけですが、当初は必要マイル数の関係で、カタール航空のビジネスクラスを狙っていました。しかしながら、羽田-ドーハのB788、成田-ドーハの77W、共に空席が出ず、エミレーツ航空にした経緯がありました。ビジネスクラスの座席数が不足しているとも聞きますが、それでもこのようなマイナー路線でもビジネスクラスが埋まるカタール航空には、やはり中東系キャリアの勢いを感じました。
このQR1362便の飛行ルート、8時間10分の予定でした。この時はまだサウジアラビアを迂回する必要はありませんでした・・・。
上空にあがるとサービスが始まりますので、まずはドリンクを選びます。シャンパンは2種類。
ビルカール・サルモンを頂きます。
2杯目はせっかくなので、ランソンのロゼのも頂きます。
担当のFAさんは韓国人の方でした。私が日本人だと分かると、日本語の接客に切り替えてくれました。大韓航空でもアシアナ航空でも、比較的に年齢の若いFAさんはとても日本語が堪能の方が多いので、この担当FAさんも、もしかしたらどちらかでの勤務経験があったのかもしれません。
せっかくなので色々と話しもしたかったのですが、ほぼ満席で担当FAさんがとてもお忙しそうだった事と、食事を摂ったら自分が直ぐに寝てしまった事で、私の希望は叶わずでした。
引き続きメニューを眺めます・・・。
スープ、前菜:チキン、メイン:ラム、をオーダーして暫し待つ事に・・・。
カタール航空のB787は、AコンとBコンの間にギャレーがなく、オープンな設計となっていて開放感あります。
このギャレーが無いせいで「前方のギャレーだけではキャパ不足となり、結果乗客への機内食のサーブに時間が掛かる」と何かで目にしており、それを覚悟していたのですが・・・、杞憂に終わりました。FAさん方のチームワークが良く、オーダーしてから10分も立たずにスープがサーブされ(写真失念)、すぐに前菜のチキンも出てきました。
続けてメインのラム・シャンク、大好物です。見栄えは良くないですが、味が良くしみ込んでいて、量もあり、とても食べ応えがありました。美味かったです!
そしてデザートの『ホワイトチョコレートとマンゴーアイスクリームのケーキ』で締めとなりました。
搭乗して早めに照明も落ちたので、中には寝ている人も居たとは言え、本当にスムーズに進んだドリンクサービス・機内食はポイント高かったです。
機内散策
食後、歯磨きを兼ねて機内散策へ。と言ってもエコノミークラスのある後方へは足を運ばず、トイレと機内ラウンジだけ確認する事に。
トイレに窓がある仕様でした。ウォッシュレットが無かったのは残念ですが、代わりに(?)ウェットティッシュがありましたね。。。
食事を終えたばかりでしたので、何もセッティングされていませんが、Aコン最後尾にある機内ラウンジとなります。腰高のカウンターのみで、上部は空いています。前述した通り、開放感がありました。
Bコンの一番前の機内ラウンジも腰高で、Aコンのと向き合っています。この奥にはビジネスクラスが2席だけあります。Aコンのビジネスクラスと一線を画していて、尚且つカウンターで目隠しされますから、この2席だけプライバシー感が強いかもしれません。とは言え、斜め前にはそれぞれトイレがあるので、人の出入りは頻繁ですが。
この後、席をフルフラットにして休むと熟睡してしまい、着陸前のシートベルトサイン点灯のアナウンスで目が覚める、という始末でした・・・。6時間もの間、1回も目が覚めなかった訳なので、とても良いシートだったのだろうと理解しています。今のところ予定はありませんが、また経験したいシートであります。
ドーハ到着
こうして【ワンワールド世界一周航空券ファーストクラス4大陸】の第1区間は、熟睡している間に終わってしまいました。それでもファーストクラスの設定が無いとは言え、初めてカタール航空最新鋭のビジネスクラスを経験することができ、満足度の高いフライトとなりました。
「この後は、あの『Al Safwaラウンジ』だ!」と胸躍らしながら降機すると、自分の名が入ったサインボードを持ったGHさんが。。。
これは確か・・・、私の人生の中で初めてのはず・・・。自分ひとりだけをアテンドしてもらうのは。。。「次のフライトがファーストクラスだから、かな?」と感じながら、担当GHさんにAl Safwaラウンジまで(徒歩で)案内してもらうのでした。