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コックピット、BAでは『フライトデッキ』
史上最安値のoneworld世界一周航空券(RTW)をファーストクラス4大陸(AONE4)で発券できました。
RTW攻略の最終段階”Phase 5″で、いよいよRTWで最終16区間目のフライトとなりました。
ボーディング
BAが誇る最上級ラウンジ『コンコルド・ルーム』を満喫し尽くして、ターミナル5で最果てのコンコースCにやって来ました。ここから向かうのは南アフリカ・ヨハネスブルグになります。
RTW:世界一周航空券なので、出発地:マプトで締めないといけないと思われがちですが、出発地がアフリカ大陸である場合には、最終目的地は必ずしも出発地でなくてもよい事になっています。帰国便を考慮すると日本に近いエジプトとかモロッコにしたいところなのですが、RTWのルール上これらはアフリカ大陸扱いではないので却下。利便性を考慮して最終到着地として着目したのがヨハネスブルグでした。メガキャリアが集結するアフリカ大陸随一の国際空港ですしね。
とは言いましても、帰国便はマプトへのポジショニングと合わせての発券でしたので「オープンジョーを短くすませる意味でもマプトに近い方がよかった」という事と、「できるだけ遠くまで飛んでマイルやFOPを稼ぎたい」という事、にもなるのですが・・・。
C55ゲートには搭乗機が既にスポットインしています。BAのA380は、当時(2017年10月)まだ日本へは確か・・・未就航で(現在も?)なかなか乗る機会の無い機材。一度はイギリスまで乗りに行こうかと考えたほどです。。。
機材【A380-841】、Ship No.【G-XLEJ】。
搭乗ゲートの近くに、このようにシートマップが掲示してあり、シートの列(Rows)で優先搭乗をさばいているようです。
ファーストクラスは以下の通り1列目から4列目という事で、一番目の優先搭乗に預かり、機内を目指します。
しかしながら普段のように「誰もいないファーストクラスのキャビンを撮影したいから真っ先に、いの一番に搭乗!」という事は叶わず・・・、5番目の搭乗となり、キャビンの撮影もこれが精一杯・・・。
「『コンコルド・ルーム』でゆっくりし過ぎたかな?」と反省・・・。ゲートに着いた時には、既に他のファーストクラス(BAゴールドやワンエメも?)の列ができていたのですから・・・。しかしながら、キャビン最後方の壁面にたたずむ、BAのエンブレムを目の当たりにすると気持ちが昂って来るのでした。。。
シート
BAエンブレムの直ぐ近く、ファーストクラスキャビンでは一番後ろの4列目Kを事前座席指定しておりました。A380や77Wではキャビン後方が好みです。
B744のと比較して、収納が座席の直ぐ近くにあって良い感じです。
占有する窓は2つ。このブラインドは、A380のFで良く見る二段階の電動タイプです。
前方のモニターは収納式。離着陸時は役に立たないので個人的には苦手なタイプ・・・。
オットマン。これお気に入りです!
操作すると、やや手前に下がるのがその理由。真っ直ぐ脚を伸ばすよりも、少し膝が折れたぐらいの丁度良い位置にセットできるのです。
モニターの裏側にあたる通路側には専用のクローゼットがあります。ハンガーがちゃちいのが残念(←ファーストクラスの専用収納のハンガーに厳しい)
視線を窓側に移します。テーブル収納部の壁面にシートコントローラーがセットされ、その隣に収納。その内部にはIFEのコントローラーと諸端子がセットされています。更にはシートポケットやトレイも身の回りに配置され、非常にコンパクトな、それでいて機能的な印象を受けます。
テーブル収納部、デフォルト。
テーブルセッティングの第1段階。
テーブル本体を引っ張り出した第2段階。
奥に開いてセッティング完了です。なかなかにデカくて広くて、そして重たいです。
そしてコントローラー類。
BAファーストクラスのシートのコントローラーは、この丸いのを回して調整します。慣れるまで少し混乱します・・・。離着陸時のポジションはこのようにグリーンが点灯し、FAさんが一目でわかると前回のB744の時に教えてもらっていました。
そして収納の方。IFEのコントローラーと諸端子を内蔵させ、とても機能的に感じられます。そして収納自体も深く、デジイチを入れる事もでき、それでいて手元に近い訳ですから、もう言う事ありません!優秀!!
そうしている間にウェルカムドリンクを頂く事に。
いきなり最初から『グラン・シエクル』でした・・・! 上がってからのドリンクサービスではそうだと分かっていましたが、「ここからか!」と感激する程。
続けてナッツもサーブしてもらい・・・、
リラクシング・ウェアと・・・、
アメニティキット、スリッパも持って来てもらいました。
メインデッキ最前方にあるファーストクラスキャビン、乗客もクルーも動きがなくなったところで、プッシュバックとなります。
機内食メニュー・ワインリスト
プッシュバックからシートベルトサイン消灯まで、この身動きできない時間で執り行うのは、英語の機内食メニューと格闘する事です。が、まずは安全のしおりとシートの説明書に目を通します。
そしてココからが本番。英語が堪能ではない自分にとって、適当言って機内食でババ引かない為にも、メニューの読破に集中する必要があります。オフラインのスマホ辞書も用いつつ・・・。
この能書き的なトコはスミマセン、飛ばさせて頂きます。。。
ワインを除くアルコール類。
シャンパン&スパークリングワイン。
白ワイン。
赤ワイン・デザートワイン。
ディナーの頁。
引き続きディナーの頁。
朝食の頁。
ひとまずディナーでお願いするのは決まりました・・・。
機内食1回目
ドーバー海峡を通過し、フランス上空に至ったところでディナー開始です。
テーブルが大きいと豪華さが増すように感じます・・・。
カトラリー類をセットして頂き・・・、
“PRE-APPETISER” Antipasti plate featuring Cumbrian air-dried ham, Cumberland salami, Berkswell cheese, olives and sun-dried tomatoを先ず最初にサーブしてもらいました。
続きましてパン類と・・・、
“STARTERS” Leek and potato soup with buckwheat and chives
もう一品”STARTERS”を。Seared scallops with bacon jam, parsley root puree, Thai shallots and verjus dressing
”MAIN COURSES”も2つお願いしています。先ず、Seared tiger prawns with fattoush and farro salad and a lemon and sumac dressing
そして大好きなダックです。Confit og Gressingham duck leg with spring onion mash, braised Puy lentils, roasted root vegetables, garlic and duck jus
お腹も満たされましたので就寝の準備でファーストクラス専用WCへ。普段は機内散策など行うところですが、夜行便でアッパーデッキも照明は落とし気味だろうと察し、パスする事に。
でもこのエンブレムだけ撮りに階段を上がりました。。。
WCは左右で違いがありました。まず広い方です。ドアを開けると左手にシンクがあり、その奥にトイレ。ベンチも設置されています。
そのベンチからドア方向を眺めたところです。
そしてもう一つの狭い方。ドアを開けると正面にトイレという一般的なものでベンチはありません。シンクは右手。
そのシンク。さすが専用だけあって、水滴ひとつなく清潔に保たれています・・・。
そして席に戻るとベッドがセットされていました。
シート自体が『世界最高のビジネスクラス』と揶揄されてしまうBAのファーストクラスですので、ちょっと狭いベッドの感・・・。
それでも5時間半ほど熟睡する事ができました。
機内食2回目
周囲の騒がしさで何となく目を覚まし、アイマスクを取ってみると、自席のブラインドが開けられていました・・・。朝を迎えています。
寝る前に「朝食は食べます」と頼んでいたので、すぐさまサーブしてもらう事に。
“MAIN COURSE” Traditional English breakfast
メニューのBREAKFASTのところに合わせて紅茶が記載されていたので紅茶推しと判断。
シンプルにダージリンです。
あとは紅茶を飲みながら、ロールスロイスのエンジンを眺めたりして過ごすのでした。さすがにBAはRRですよね・・・。
フライトデッキ(コックピット)への招待
やがてヨハネスブルグ/O.R.タンボ国際空港に到着。隣にはCXが。検討中のJNB発券のポジショニングで採用したいのですが、特典ではなかなか空きがないようですね・・・。
降機する段になってまで未練がましくこのような写真を撮っていますと、担当してくれたFAさんから「フライトデッキどう!?」の突然のオファーが・・・! 入国してのケープタウンへ乗り継ぎの時間は余分に取っていましたので断る理由はありません!!
という事でQFのA380以来、約8ヶ月ぶりのコックピットとなりました。(BAではコックピットを『フライトデッキ』と言っていました)何度入れて頂いても、やはり嬉しいものです!
そしてこのコックピットクルーのチームも「ようこそ!」と見学を大歓迎してくれるチームで、恐縮ながらキャプテンシートに納まらせて頂くことに・・・。
撮影とネットへのアップは快諾を頂き、これまた感激する訳です・・・!
終いにはキャプテンの帽子までかぶせて頂き、そのキャプテンシートに納まる模様を記念撮影して頂きました。その際「左手はスティックを握って、右手はスラストレバーに置いて、顔だけコッチ向いて!」と「君、スティックもレバーも分かるでしょ」的な感じで声を掛けて撮影してもらったのには、本当に大感激でした・・・!
最後にコックピットクルーの皆さんと、担当のFAさんにお礼を言って降機。こうしてRTWの最終16区間目のフライトを最高に素晴らしい内容で締め括らせてもらったのでした。
搭乗を終えて・・・
前述しましたが、BAのファーストクラスは『世界最高のビジネスクラス』と揶揄されてしまうほど、他のキャリアのそれと比較するとシート自体は確かに物足りなさを感じるものではあります。しかしながらファーストクラスの優劣はシートだけでは決まらないという事を今回もまた実感させて頂きました。このように降機時に素晴らしい体験をさせてもらうと『終わりよければ全てよし』という訳ではありませんが、「あー、すっげぇ感激のフライトだった!」と鮮明に記憶に刷り込まれてしまいます。(私が単純なだけかもしれませんが。。。)
これまた前述しましたが、B744よりは改良が見られる訳でもありますし、BAのFであれば『コンコルドルーム』も付いてくる訳ですから、ロンドン/ヒースロー発の諸費用が高額でなければ是非また乗りたいと心から思っています。。。