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ブリティッシュ・エアウェイズ B747ファーストクラス
史上最安値のoneworld世界一周航空券(RTW)をファーストクラス4大陸(AONE4)で発券できました。
マプト発券(ex-MPM)であった為、モザンビーク共和国の首都:マプトまで向かい、RTWを開始して日本まで一時帰国するまでの旅程:Phase1になります。
ワンワールド7社のファーストクラスを制覇するのが目的の『世界一周航空券(RTW)』、1社目のカタール航空に引き続き、2社目はブリティッシュ・エアウェイズになります。
チェックイン、ラウンジ
消化試合のようなフライトでロンドン/ヒースローに到着。そのまま空港近郊で出撃に最適で有名なホテルで1泊しました。
BA107便はPM12:20発。約3時間前にはLHRのターミナル5に到着して、ファーストクラス専用のエリアでチェックインを済ませます。
その後、向かって左に進んで優先の手荷物検査へ。(10月に再訪した際には動線が変更になっていて、右に進むように言われました。)
そしてブリティッシュ・エアウェイズの最上級ラウンジ【コンコルドルーム】へ・・・!
前述の通り10月に再訪予定だったので、この時は取材活動にはあまり積極的ではなく、散策程度に留めて過ごしました。
予約制の『ELEMIS SPA』はフライト1週間前の予約では空きがなく、当日申し込んでみたのですが、やはりダメでした。しかしながら、まだ午前中だった為、『Cabana』の予約は入っておらず少しの時間、見学する事ができたのでした。
ボーディング
ブリティッシュ・エアウェイズが本拠地とするロンドン/ヒースロー国際空港ターミナル5、先ず感じたのはファーストクラス搭乗者にとって、あまり動線が良くないという事でした。ファーストクラスの乗客は最上級ラウンジ:コンコルドルームの利用が可能ですが、これがあるのがターミナル5の本館。しかしながらファーストクラスが設定されるような大型機の路線は”C Gates”という一番遠いコンコースからの搭乗となります。
つまりラウンジから搭乗ゲートまでの移動に距離があり、時間が掛かるという事です。ルフトハンザのように、ファーストクラス専用ターミナルから送迎車が出るような仕組みでもあればいいのでしょうが・・・。
ですので時間に余裕を見てコンコルドルームを出て、Cゲート群に向かいます。
異常に長いPBBの先に搭乗機が駐機していました。シップチェンジ無く、ちゃんとジャンボだった事に一安心・・・。今回も「あぁ~、これが(ジャンボ乗るの)最後かな・・・」なんて思いながら見つめるのでした・・・。
Ship No.【G-CIVW】。調べたら20年経過している機体。
搭乗はいつものように誰もいないキャビンを撮影すべく、優先搭乗にあやかり、真っ先に乗り込みます! 途中、L1ドアにあるボーイング社”Manufacturer Serial Number (MSN)”のプレートもチェックします。
そのままL1ドアから入り、左のジャンボの先端部分へ。更に前方に進み、誰も居ないファーストクラス・キャビンを撮影する事ができました。
一々エンブレムにも反応して、撮影してしまう有様です。
こうしてる間に他の乗客の方々も搭乗して来たので、キャビンの撮影は終了です。
シート
BAジャンボのファーストクラスは14席。中々の詰め込み仕様に感じられました。
自席は『5A』を事前に座席指定してあります。
事前のチェックで分かってはいましたが、ハード面:シート自体の専有面積は世界標準より狭い方だと思います。ソフト面:サービスや機内食に期待します。
お隣が来ない間に真ん中のペアシートも撮影。後から搭乗してきたイギリス人の老夫婦は寒いイギリスから(この時2月)、暖かいドバイに2週間の休暇との事。
シートの各部詳細になります。先ず窓側にはシートとIFEのコントローラー。シートのコントロールがダイヤル式なのは初めてでした。離着陸時はこのように緑になるのが正解との事。
この上部のパネルの中にIFEのコントローラーが隠れています。
その上部はデッドスペースになっていて、ネットが張ってあるとは言え、これはココに物を置いたらダメなパターンでしょう。しかしながら後ほど、枕を置く事になりましたが。。。
左手続いて、前方はメインテーブルが収納されているサイドテーブル。
AC電源はサイドテーブルのやや前方の足元ありました。個人的に使いにくい位置です。
占有する窓は2つ。ブラインドは電動での開閉。
モニターは引き出すタイプ。離着陸時に使えないので苦手なタイプです・・・。
モニター下にはオットマン。
シート本体と比較して、小さく狭いオットマンですが、これが秀逸でした!ハンドルで手前&下方にスライドするので、フットレストのようになります。オットマンでは真っ直ぐ脚を伸ばすようになりますが、こちらだと自然に脚が下に下がり、個人的にはとても落ち着く機能でした。
モニターの右には専用クローゼットがあります。
開けると、これまた専用ハンガーが内蔵。手の届く距離で便利です。
左手のサイドテーブル側には収納がなかったので、その下のネットのところに、タブレットやスマホ、コンデジなどを入れておきました。
一番下はシューズボックス。体の大きな→足の大きな→靴の大きな欧米人用、にしては小さい・・・。
シートに予め置かれていたブランケットとヘッドフォン。
見切れてしまっていますが、安全のしおりの表紙には日本語の表記も。
この時点で、まだヒコーキはプッシュバックしていません。。。
ウェルカムサービス
シートを撮影している間に、ウエルカムドリンクの提供がありました。
続いてリラクシングウェアとアメニティキット。
そして驚いたのが、BAでもアラビックコーヒーのサービスがあった事です・・・! ドバイ線だからなのかもしれません・・・。この(初老)の男性が今日の担当FAさんで、インフライト・サービス・マネージャー(ISM)さんでした。
しかもちゃんとデーツもセットになっています。
ファーストクラス満席で、漸くプッシュバックです。。。
機内食
本日のルート。このRTWの第二区間:DOH-CDGでも感じたのですが、思いの外、欧州-中東間のフライトは短いものです。今回はざっくり、昼の12時に出て、夜中の12時に着く、約7時間のフライト。
ですのでメニューを早く決めて、BAファーストの寝心地も確かめなければなりません。
『コンコルドルーム』でも頂きましたが、先ずはシャンパン【グラン・シエクル】
多くの方がこれを飲んでいたものですから、ボトルをギャレーに下げることなく、とんでもないところ:新聞とか雑誌を置く、キャビン内のカウンターに放置している大胆なISMさんです・・・。
続いては、そのISMさんが「グラン・シエクルで割ってるんだよ」と勧めてくれた【キール・ロワイヤル】。
リキュールのミニボトルまでギャレーから持って来てくれて、グラン・シエクルのボトルと共に、写真どうぞ、みたいな心遣いを頂きました。。。
そしてテーブルのセッティング。2段階で開きます。
先ず”STERTERS”。これまたドバイ線だから?、メッゼプレートがあったので挑戦。意外に小ぶりだったので安心しました。”Meze plate featuring lamb shawarma, baba ghanoush, labneh with chives and parsley, falafel and prawn kofta”
“MAIN COURSES”から2皿。サラダも兼ねてオーダーの”Seared prawns on a sweet pepper, cashew nut and spring onion salad with chilli dressing”
仕上げはやっぱり肉!ステーキ!、という事で・・・、”Seared fillet of Aberdeen Angus beef with pearl barley arancini, cauliflower puree, root vegetables and thymes jus”
締めのデザート、”Madagascan vanilla ice cream”
食べ終わる頃には、プッシュバックから3時間ほど経ち、ブタペスト上空まで来ていました。それにしてもルートマップでの搭乗機が、ちゃんとジャンボの姿をしているのはかなりカッコいいです・・・!
機内散策
普段であれば食後は就寝・一休みとなるのですが、ここで寝てしまうと目が覚める頃には夜になってしまっているので、明るい内に機内散策に向かいます。
トイレは窓がある仕様。
実にジャンボらしい、窓からの眺め。RRのロゴがいいですね!
ビジネスクラスのキャビンでは空席のシートがあったので撮影。
再びジャンボらしい眺め:ウイングレットを撮影して、前方に戻ります。
そしてこれまたジャンボらしい眺め。アッパーデッキへ・・・!
アッパーデッキは全てビジネスクラスで占められています。
そしてメインデッキへ戻ります。
階段下のデッドスペースには、ISM専用デスクが・・・・!
途中、こういったShip No.のプレートを目にすると、いちいち撮影してしまう私です。
こうして機内散策を終え自席に戻ると、Aコンのファーストクラスキャビンは明かりが落とされていました。お願いしていたベッドメイクも完了していたのですが、さすがにフラッシュを焚くのは憚られたので、そのまま就寝するのでした・・・。
ドバイ到着、コックピットへの招待
その後一切の画像が残っていなくて・・・、楽しみにしていた寝心地が余程良かったのでしょう、爆睡してしまったようで、次にカメラに残っていたのはこのような画像でした。
経緯としては、担当してくれたISMさんが「フライトデッキ、見る?」とフライト中に誘ってくれたからになります。降機の段になって「キャプテンに話してあるから」と自らアッパーデッキの先端にあるコックピットまでアテンドしてくれたのでした。
このフライトのパイロットさん方も、到着後の処理の手を止めて「ようこそ!」と歓迎してくれるチームでした。自己紹介から始まり、撮影OK、キャプテンシートへの着席を勧めてくれるなど、本当に有り難い限りで、更にはジャンボのコックピットは初めての旨を伝えると、キャプテンさん方も喜んでくれたご様子でした。
SNSやブログにアップOKの許可まで頂き、コックピットを後にすると、ISMさんが待っていてくれています。もう好々爺のような感じではありますが、グラン・シエクルをほったらかしにする大胆さや、専用シートの撮影・アップをOKしてくれる寛容さ、そしてコックピットへの招待という心遣い、心からの感謝を伝えて、ここでのお別れとなったのでした。
私の後には親子連れが見学していたのでした。
最後、L2ドアから降機の際にも目ざとくShip No.のプレートを見つけたりして撮影。この旅:Phase1で3回目となるドバイ国際空港に降り立った事になります・・・。
初めてのブリティッシュ・エアウェイズのファーストクラス。伝統あるキャリアですから、ガッチガチの機内サービスかと思って緊張していましたが、担当してくれた(初老の)男性FAさんはかなりフレンドリーで、とても良い意味で期待を裏切られたように感じます。それは私がヒコーキマニアだと向こうが察してくれた事と、親子のような年齢差があったので私だけには他の(年配の)乗客の方たちとは接し方を違えていた事、のせいだと思います。
見ても乗っても心躍る機種:ジャンボではありますが、最新鋭のA380と比較すると、至る所で時代の流れを感じるのはどうしようもありません。しかしながらそういったハード面を、担当FAさんのサービス:ソフト面で大きくカバーして余りあると感じた、今回の大感激のフライトです。このRTWの最終区間では同じBAの、今度はA380のファーストクラスに搭乗する訳ですから、より一層期待も膨らむのでした。
この後はエミレーツ航空のファーストクラスラウンジで夜を明かし、カンタスのA380ファーストクラスでロンドンに戻るのでした・・・。