目次
旧型『プライベートスイート』
史上最安値のoneworld世界一周航空券(RTW)をファーストクラス4大陸(AONE4)で発券できました。
RTW攻略の最終段階”Phase 5″。RTWを終え、帰国の途に就きます。
ファーストクラスの乗客は自分だけ、そして相変わらずフレンドリーなFAさん方に恵まれて、旧型の『プライベートスイート』とは言え、大満足のフライトとなりました。
ボーディング
ケープタウンからの帰国は、ドバイ経由のエミレーツ・ファーストになります。
ポジショニングで搭乗して以来、半年ぶりのエミレーツ。最初に乗った時の印象が凄過ぎて、それ以来ずっとエミレーツ好きが止まらないでいます。
ケープタウン国際空港でのEKの優先搭乗は一括りですので・・・、
自分の前には多くの乗客の方々が・・・。
しかしながら、ファーストクラスのキャビンに滑り込んだのは自分だけでした!
ですので、たくさん撮り貯めてはありますが、相変わらず誰もいないファーストクラスキャビンの撮影に取りかかります。
その途中、ISMさんがカットイン。。。
ついでにAコン後方のビジネスクラスキャビンも・・・、
少しだけ撮影させてもらう事にしました。
Aコン前方のファーストクラスキャビンに戻ります・・・。
シート
相変わらずの後方好みで、今回の自席は2A。【A】なのは太陽の位置を考慮してです。
半年ぶり、9回目の『プライベートスイート』。「帰って来た・・・!」という気持ちにさせてくれます。タブレットが丸くて分厚い方だったで、旧型の『プライベートスイート』と判断。
個室感が高いので、シート全体を撮影するのはなかなか困難です。
占有する窓は3つ。充分です。
前の席である1Aからの眺め。身を乗り出して撮影する程の個室感。
そして着席します。先ず座って目に飛び込んでくるのはこのような眺めになります。
旧型ですのでモニターが小さいのですよね・・・。
モニターの右上には読書灯。機内食の撮影をする時に大活躍してくれる位置にあります。
その下に挿されている花。毎回この種類かと・・・。
専用のスナック類。持ち帰りしても良いのですが、そう言えば一度も持って帰った事がありません。。。持ち帰る前に、確か着陸で下げられているのですよね・・・。
カウンター下には、これまた持ち帰り可能なレターキット。これは持ち帰らない事はない程です。しかしながら帰ってから開けると、中身がコンプリートしていなかった事がありますので、搭乗中に開けて、中身が全部入っているか?チェックするようになりました。。。
そしてカウンターの左側。これも持ち帰り可能なコスメ類。
カウンター脇のライトスタンド。こちらの方は私的にはあまり活躍の機会はございません。
カウンターの縁に内蔵されたAC電源。『プライベートスイート』の私的最大の欠点で、この手元から遠いAC電源には毎度不便を強いられております・・・。
見えにくいかもしれませんが、カウンターと壁の間に収納があります。
そしてその下には手荷物置き場。専用のベルトでカウンター下の足もとに固定できます。しかしながらバックパック派の自分はいつもココに置くだけで、ベルトで固定するまでは言われた事ないですね。
視線を左手に移していきます。やはり手元から遠いに位置にあるUSB端子は、手荷物を固定するベルトの上。自分的にはこれは使わないので評価の対象外。
シート左手前方には、タブレット・ミニバー・テーブル・諸々のボタンが配置されています。
ミニバー。冷えてないのは有名ですね。
離着陸時はこうして閉じられます。
そして『プライベートスイート』が新型・旧型、どちらかを判断するのに基準となるタブレット。前述の通り、モニターの大きさでも新型・旧型を判断できます。
収納されているテーブルは、ボタンでティルトアップして・・・、
展開。大きさは充分で煌びやか。木目調に金縁、シートとの一体感があります。
そして左手近くにあるのが、こちらの収納で・・・、
デジイチも入り、収納力が高いのがポイントです。
その収納の奥、ベッドにした時のマットレスなどが収納されています。
シート左手最後として、ヘッドポンの端子。これは別にココまで近くなくても。。。ちなみに写真を撮れていませんが、左側の肘置きの中にはIFEのコントローラーが内蔵されています。
視線を右手に移します。シート側のドア開口部にある読書灯とエアノズル。
そしてシートの右側肘置きの先端にあるボタン類。旧型『プライベートスイート』では確か3つだったような・・・? 細かい事ですが、旧型の中にも2種類あるのだと知りました。EKレベルが1つ上がったような気がします。。。
シートポケットは向こう側のドアの開口部下にあります。
シートポケット上のフックみたいなのは、奥を手間に引きぱって来て・・・、
あの豪華なテーブルを支えるアームとなる訳です。
こちらは使用感の目立つヘッドフォンの入れ物・・・。
フライト中は、あまり、と言いますか全然映画を見なくなりましたので無問題です。
シートポケット内の安全のしおり。
オーバーヘッドビンが無いのも『プライベートスイート』の特徴ですね。
久しぶりに全力でシート周りのご紹介をさせて頂きました・・・。これも一重にエミレーツ好きがなせる労力なのだと思います。。。
ウェルカムサービス
シートの写真を撮りながら前後して、ウェルカムサービスを頂いていました。 先ずシャンパン。本来であればドンペリであるはずですが、何でも開いているのがなかったとの事。「法令により、上空でないと新しいボトルは開けられない。」というのが、英語が堪能でない私の解釈です・・・。
JALのFラウンジで提供しているのを、エミレーツはビジネスクラスで提供しているという事なのでしょうか???
冷え冷えでシュワシュワです。(←→ぬるくて気が抜けている)
ここでこの担当FAさんから衝撃の一言が・・・! 「今日のファーストクラスの乗客はあなただけです。」と・・・! 「出た、また貸し切りだ!!!」と先ずは率直に驚きます。。。 そして次に思ったのは、過去の1時間程度のフライトで3回、3時間ほどので1回の貸し切りとは訳が違い過ぎるという事。 「このフライト、9時間半の長距離線よね!?それ貸し切りって・・・。」と驚き過ぎて、反対に動揺する始末。。。
そんな私の事はお構いなしでウェルカムサービスは続いていきます。 ここで定番のデーツ! 「写真撮っていいですか?」とお願いするとポージングを決めてくれた様子をご理解頂けると思います。こういうFAさん方が揃うエミレーツが大好きでたまりません! 更にはデーツ、初のコンプリート!、1つも減っていません! 以前は貸し切りであるにも関わらず、何故か1つ減っているという事態もありましたから。。。
これも『プライベートスイート』で定番のアラビックコーヒー。
デーツもアラビックコーヒーも共にクセがありますが、私は嫌いではありません。
搭乗後、これらのサービスが一気に展開されますので、間を縫ってシートの撮影をするのは本当に大変。結構FAさん方もタイミングを見てくれています。。。
やがてカウンターにあるコスメのミラーやミニバーの蓋が閉じられ、スナックのバスケットも引かれ、いよいよFAさん方も着席、というタイミングになりますと、このようにすっきりとした陣立てとなる訳です。
さて、この持て余す時間で執り行う事は・・・、ひとつだけです。。。
機内食メニュー・ワインリスト
返す返す英語が堪能ではない私は、この席を立てない時間で、ひとつひとつの単語に集中して、オフラインのスマホの辞書を活用しながら、機内食メニューとワインリストの読解に挑みます・・・。
機内食メニュー見開き①
機内食全般の能書きと『コフタ』について。まあスルーですね。。。
「カナッペはほっといても出て来るだろうから、アペターザーに集中・・・。キャビアは外せない!、そしてスープだ。”pea”って何?(スマホ辞書を活用)あ、エンドウ豆ね!、じゃあそのスープで。」という具合です。。。
機内食メニュー見開き①
「メインは・・・、ビーフ、チキンの何だ?、でパンシアードだからコレ魚?、ラビオリに、ローストチキンね。じゃあ・・・、ビーフで!」という我ながら酷い有様です。。。しかも珍しくメインを2つ以上頼んでいません。(←ラウンジで食べ過ぎています)
「デザートは・・・、パッションフルーツとマンゴーのクレムーで」
「『コフタ』なる物のラムがある!イケるかな??」(結局頼んでいません)
ワインリストは撮影のみ。ワイン音痴ですので、直ぐにFAさんにお任せします。
あとはサーブして頂くのを大人しく待つ事にします。
機内食
サービスはドリンクから。
ミックスナッツといっしょに頂きますのは・・・、
今度こそドンペリになります。
ワイン音痴の私としてみれば、甘みを感じられるドンペリをとても美味しいと思っています。そして飲み手としては相応しくないのだと思います、辛い方は苦手です・・・。
こちらも冷え冷えでシュワシュワ。
窓側に移したくてグラスを上げてみると、コースターのこのロゴにいちいち反応。。。
グラスにもいちいち反応。『プライベートスイート』にひたっているところです。。。
シートの煌びやかさと陽の光、そしてシャンパンのきれいな色合い。そして貸し切り・・・。もう言う事無いです。
思った通りに出してもらった”Capapes”
Bresaola with feta, porched pear and cinnamon
Salmon with panko herb crumble
Buffalo mozzarella with pea cream and smoked olive oil
カナッペをゆっくり頂いてからの・・・、クロス・カトラリー等のセッティング。
“Appetisers” Caviar 多分ウォッカを撮り忘れています・・・。
Freshly baked bread
大体がエクストラバージンとバルサミコ酢です。
チェイサーのお水まで写していたようです。
“Appetisers” Spring pea soup
“Main course” Beef fillet with creamy mushroom sauce
ステーキの加減は悪くなかったような気がしますが、如何せんパサパサだったような・・・。(←周回遅れも約1周半と甚だしいので失念しております。搭乗は2017年10月。)
赤ワインは前述の通り、担当FAさんに選んで頂きます。
“Dessert” Passion fruit and mango cremeux
デザートワインまで勧めてもらう羽目に。きっと一人の乗客なので、FAさん方も時間を持て余して、いつもより8倍、親切なのだと思います。(←77Wのファーストクラス乗客はMax.8名)
〆はドリンクメニューに合ったグリーンティをお願いしてみました。明らかに緑茶ではなく、違う飲み物のように思います。
メニューにはないチョコレート。執筆しながらググりましたら、有名なものだと初めて今、知った次第です。。。
ほとんど記憶が薄れていて機内食編で大変失礼しました。
機内散策
食後、担当のFAさんにベッドをお願いして、機内散策に出掛けます。先ずL1ドアとR1ドアの間、ファーストクラス専用機内ラウンジ。
私しかいないのにこうしてセッティングしてもらえたのは本当に申し訳なく、ありがたい限りです。「きっと喜んで写真とか撮るんじゃない?!」とヒコーキマニアなのを見抜かれていたに違いありません。。。
そして一気に後方へ。最後尾のギャレーではこのような記念撮影を。
事の顛末としましては・・・、先ず私が最後尾ギャレーに到達した時に、一番左のISMさんが「あんな素晴らしいところを抜け出したりするから、怪しくて後をつけて来たわ。」と冗談っぽく声を掛けてくれた事。最初の方の画像にありました通り、撮影中にわざとカットインしてくるなど確かにフレンドリーな感じはありましたが、その直後に搭乗時のご挨拶を頂いただけで、後は他のFAさんが終始担当してくれていました。なのでISMさんとの接点はあまりなかったように思えるのですが、しっかりと観察されていたのですね・・・。
ここでケープタウンの旅行などについて話しをしていると、エコノミークラスを担当されていた他の3人の方々もサービスが一息ついたようで会話に参加・・・、そして記念撮影となった訳です。ブログへのアップも皆さん快諾頂き大感謝。私も途中、撮影を代わって頂き、中に入らせて頂いたのも良い思い出です。『プライベートスイート』搭乗時はこのように型通りのサービスだけではなく、FAさん方からのプチサプライズ的なおもてなしを頂けているので、エミレーツ好きが止まらないのだろうなと、自分でも思っています。。。
ファーストクラスキャビンに戻ると、ベッドは隣の席にセットされていました。これもまた「ヒコーキマニアが喜ぶコツを押さえてもらった・・・。」と感じます。
ベッドに入ったのは、ダル・エス・サラーム上空。
ゆっくり食事をさせてもらって、機内散策やギャレーで楽しく過ごしていたら、既に出発から4時間も経過していましたよ・・・。
ドバイ到着
そして起こしてもらった時にはココまで来ていました・・・。4時間ほど熟睡していたようです。
ほどなく真夜中のドバイに到着。今回は残念ながらコックピットへの招待はありませんでしたが・・・、担当のFAさんと、そしてかのISMさんにお礼を申し上げ降機、エミレーツの誇るターミナル3のファーストクラスラウンジに向かうのでした。
搭乗を終えて・・・
エミレーツのファーストクラス『プライベートスイート』とくれば、【天空のシャワー『シャワー・スパ』】付きのA380の方に乗りたいところです。しかしながら77Wの方にはそれがなく、A380のもう一つの代名詞とも言うべきビジネスクラスのラウンジもありません。ハード的に圧倒的に残念な感のある77W『プライベートスイート』ですが、「その優劣はハードだけ決まらない」という事を今回の搭乗で再認識させて頂きました。それはソフト面も優劣を大きく左右し、その一端を担われているFAさん方との交流でも、搭乗の印象が充分に変わるのだと思います。今回がまさにそれでして、大満足のフライトになった次第です。最後になりますが、以前お話しをさせてもらったエミレーツのFAさんが言うには、「A380では一人で7人の乗客を相手に、77Wでは4人を相手にサービス」されるそうなので、お話しなどを楽しまれたい方も77Wの方が良いのかもしれません。。。