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ルフトハンザ【B747-8ファーストクラス】
2019年3月、ルフトハンザB747-8のファーストクラスに搭乗するための旅、いよいよ本命のフライトになります。通常であれば搭乗2週間前にならないとANA特典にはファーストクラスを開放しないルフトハンザではありますが、2018年の4月頃に2週間前でなくとも、もっと先の旅程であってもファーストクラスが予約できるという事態が発生していました。、ですのでこの好機を逃さず、2018年11月にA380ファーストクラスに搭乗、そして今回はルフトハンザが誇る二大フラッグシップのもう片方、B748ファーストクラスに搭乗すべくフランクフルトにやって来ていました。
A380とB747-8同様、ルフトハンザが世界に誇るファーストクラスラウンジならぬファーストクラスターミナルも満喫できました。
ボーディング
ラウンジで過ごしているところでラウンジスタッフの方に声を掛けられ、いよいよ搭乗という事で胸が高鳴ります。ラウンジからエレベーターで階下へ。こちら搭乗機までの専用リムジンへ乗車するロビー、兼、出国審査。背を向けている側に出国審査のカウンターがありますが、さすがにカメラを向けられないのは万国共通。
スタッフさんがアテンドして下さっているので間違えようもありません。
ご夫婦1組とご一緒でしたので、カイエンでのサービスとなりました。
1人あぶれている私は喜んで助手席に滑り込みます。私にとっては特等席ですので。。。
「もし自分だけだった、あのパナメーラだったか?」と思いながら、駐車してある別のリムジン車に目が行きますが、ともかく至福の時間の始まりです・・・!
ファーストクラスターミナルを出て先ず目についたのが『ジャンボ』! これから搭乗するのも最新『ジャンボ』のB747-8、幸先いいです。
と思っていたところ、どうやらもう搭乗機に到着したようです・・・! ギザギザのカウルでGEnx=B747-8である事が分かります。
どうやら搭乗ゲートがZだったせいで直ぐに到着してしまった模様・・・。それにしても第2エンジンってこんなに地上スレスレなのですね! これでよく離着陸の際に擦らないものだと感心・・・。だからでしょうか?一応テールスキッドみたいなのが付いてますね。
やがてリムジン車は停車、エプロンに降り立ちます。こんなサービスでもないと、B747-8のような大型機が駐機するエプロンに立つ機会はないですからね、マニア的には大興奮です。そして第1エンジン、第2エンジンの間から除くシップナンバーを捕獲。
一通り撮影を終え、いそいそとドライバーさんの元へ駆けつけます。
エレベーター待ちの間に見上げるB747-8。目指す自席は、先端の窓!
PBBの支柱内のエレベーター。同乗のご夫婦に続きます。マイルで搭乗している身なので、こういう場合には控えめなポジションに身を置きます。。。
上階でエレベーターを降りたところで搭乗ゲートからの動線に合流。
ここでドライバーさんとはお別れ。いよいよ搭乗します・・・!
L1ドア上のMSNのプレートも目ざとく撮影しておきます。。。
ドアを入るとファーストクラスのサインがお出迎え。ここを左に行く事ができるのはこの上ない喜びです。そして最高に緊張する瞬間です。
そして目の前に広がるファーストクラスキャビン! 正にジャンボの先端という特徴的な光景です!! この光景をできるだけ多く撮影しておきたかったのですが、私を除く他のファーストクラス乗客は着席済みだったので、以降キャビンの撮影は自粛し、最先端に着席する事に・・・。
自席は正に最先端:1Aになります!
ファーストクラスの個室化が進む中で、A380同様オープンタイプの座席。とは言え『1A』は最先端の座席ですので、個室感が非常に強いです。やっぱりジャンボに乗るならこの席です!
右手のワゴンにアメニティキットやリラクシングウェアーが収納されており、それをクルーさんが慌ただしく乗客一人ひとりに配布していましたので、邪魔にならないようにと一先ず着席する事にします。
着席してシート周りをチェックしていきます。
シート
モニターはさほど大きいものではありません。
視線を窓側へ。テーブルのカバーには特に機能を持たせず、サイドテーブルはより手前に設置されており、テーブルカバーの開閉には関与しません。実に機能的で良いと思います。と言いますのも、テーブルカバーにサイドテーブルやトレイの機能を持たせますと、テーブルを展開する際にテーブル上の物を一度どかさないといけないからです。
サイドテーブル下にトレイ。ボールペンやめがね、またスマホなどを置いておくのに良いと思います。これも手が届く位置で実に機能的。
ここで目の前のクルーさんが一段落ついたようでワゴンが下がっていきました。撮影しやすいタイミングの内に1枚だけ全景を。
A380でも秀逸と感じたのがこちらのオットマン! コントローラーで手前に寄って来たりするのですよね!
更に内部が収納。実に機能的です!
向かってシート左のパーテンションは電動で上下に可動。ベッドの時に上げると、個室感が出るようになっています。
窓側の収納にはヘッドフォン。コードで内蔵されているという事は、ファーストクラスでも大陸人とかが持ち帰ったりする、いわゆる乞食がいるのかもですね。
その下のシートポケット。
安全のしおりの『B747-8』という文字にテンションが更に上がるマニアです。
座席脇には身の回りの品用の収納。
アームレスト左はAC電源等。実に良い位置にあります。
左は救命胴衣。
そして左アームレストにはIFEのコントローラーがありまして・・・、
右がシートのもの。この上から2番目でオットマンを前後に調整します。実に秀逸!
慌ただしくシート周りのチェックを終え、一段落つきました。こうして見回してみますと、A380とほぼ共通のシートのように見受けられました。これはLHのファーストクラス常連客にとっては使いやすいと思います。
シート周りチェック後は手持ち無沙汰となってしまい、今度はキョロキョロとファーストクラスキャビンを見回します。
このような曲線が含まれる構造には、ついつい目がいきます。敢えて折り上げ天井のようにする必要性も感じられませんが、この無駄さが反って素晴らしいです。。。
ブラインドは787のものでもなく、A380でよく見かける電動のもの。2段階仕様です。
目の前のクローゼットにはマットレス、ブラケット、枕などの寝具が収納されています。
やがてプッシュバックが開始。メニューは日本語のものがありますので、普段のようにこの時間帯に英語と格闘する必要はありません。ですので上がってからに備え、機内Wi-Fiについてチェック。
後ほど使ってみましたが、重くて全然ダメでした・・・。残念。
機内食1回目
上がってからのドリンクサービスはいつも通りのシャンパン。
艦長席前に設置されたカウンターまでボトルを撮りに行ったところ・・・、
担当のクルーさんが改めて席まで持って来てくれました。感謝。『パイパー・エドシック レア 2002』
程なくして機内食がスタート。夕食扱いです。洋食をお願いする事に。
オードブル『キャビアと伝統的な付け合わせ』を・・・、
引き続きシャンパンで。
引き続きオードブルが3皿。
『仔牛のルーラード、山椒クリームソース』
『ミックス野菜「ライプツィガー・アラーライ」』
『海老、グリーンパパイヤ、チリ』
メインデッシュ『仔牛のエスカロップ、クランベリー』
赤ワイン『シャトー・ラローズ 2008、サンテミリオン、グラン・クリュ』
『チョコレートスフレ、バニラクリーム、マカダミアアイスクリーム』
チーズは得意ではないので、コーヒーで〆となります。
既にスカンジナビア半島を越えておりました。
残り飛行時間は7時間14分。速やかに就寝するとします。
ベッドポジション
座席脇のパーションを上げると個室感が強まります。
足元は開いているとは言え、ここは『ジャンボ』の先端:1A、元々が個室感がある特等席ですので、文句のつけようもありません。
4時間半ほどではありましたが、よく休むことができました。
機内散策
起床しトイレを済ませた際に外が明るくなっている事に気付きました! 一度席に戻るとデジジチを小脇に抱え、楽しみにしていた機内散策に出掛ける事とします。やっぱり大型機材の散策はワクワクするものです。。。
ファーストクラス専用のWCは、L1ドア入って右手、ファーストクラスキャビンは左手ですから、キャビン内ではありません。それでも見えているカーテンの効果によって、Bコンのビジネスクラスの乗客の人たちが紛れ込む事は無いように見受けられました。
窓有りの方が好きです。
残念ながら、A380のアッパーデッキ前方ほどの広さはありませんが、そのメインデッキや77Wの方のものと比較すると同じくらいになります。
窓からはマニア的絶景を目にする事ができます・・・!
Bコンを一気に通過、L2ドアの辺りにとってもクールなジャンプシートが!!
ちょうど左手のC用ギャレーにクルーさんがいたので、許可を得て撮影。
シップナンバーが掲示してあると、ついつい目がいってしまいます。。。
そしてその背後にそびえるジャンボの代名詞ともいうべき存在!
まるで後光が差すかのような照明・・・。これまた上がるのにワクワクします。。。ジャンボのアッパーデッキはヒコーキマニアにとって特別な空間ですから、そこに足を踏み込むという高揚感というものでしょう!
この2つの窓の存在意義を疑問に思いながら、遂にアッパーデッキへ。
ぱっと見でとっても長く感じます。-400対比で実際に長いのは知っていましたが、ここまでとは・・・。アッパーデッキに一番最初に搭乗したのは、ANAの多分、-SR・・・。スーパーシートと言われる国内線上級座席が初めてで、アッパーデッキはこんなに長くはなく、座席も4、5列程度だったような気がします・・・。この長さを体感して、40年間での進化というものを強く感じられました。
残念なのは同社の-400、このアッパーデッキに設置されたファーストクラスに搭乗できなかった事。シートとベッドが並んで配置されていたと言いますから、それまたきっと特別な空間であっただろうと思います・・・。マニア的にそんな事まで考えていたらキリがないので、わずか1分ほどの滞在を終え、後にする事に。階段上のジャンプシートでクロスワードをしていたクルーさんに撮影許可のお礼を言って降りていきます。
その後はCコン、Dコンで主翼を撮影しながら・・・、
最後尾のギャレーに到達。
Bコンのビジネスクラスキャビンを後方から撮影して、Aコンへと戻っていきます。
途中、L1ドアのジャンプシートが展開されている事に気付きました。従来のただ直角なだけではなく、アームレストもあるし、シートが壁と一体になっている訳ではなく、クルーさん方も座り心地が良さそうです。
機内食2回目
機内散策を終え自席戻るとおしぼりが。きっと長いトイレだと思われているでしょう。。。
それから更に40分ほど経ったこの位置で・・・、
到着前の機内食となりました。海外発なのに和食を選んでしまったようです・・・。
『前菜~焼き蒲鉾、出し巻き玉子、明太子、蒟蒻旨煮、鰊旨煮、ひじき炒め煮』
『香の物~しば漬おろし』『小鉢~青梗菜と揚げのおひたし』
『台の物~鮭の西京焼き、里芋、南瓜、大根、人参』 この雑な盛り付け。。。
『御飯』
『味噌汁』
『伊藤園の緑茶』
羽田到着
食後は特にする事もないので、ファーストクラスキャビン内を少しだけ撮影。
相変わらず目を見張るものがある折り上げ天井の曲線群。
ファーストクラスキャビンを見渡せる位置で、堂々と鎮座しているとの印象を受けるルフトハンザのコーポレートロゴ。
そんな事している間に着席となり、やがて羽田のD滑走が見えて来ました。
定刻よりも30分ほどの早着で羽田に到着。後ろ髪ひかれる思いで降機、名残惜しく搭乗機を撮影して入国するのでした。
搭乗を終えて・・・
今思い返しても、搭乗2週間前でなくともANA特典にルフトハンザのファーストクラスが開放されたのはまさに僥倖でありました。そのお陰でルフトハンザの2大フラッグシップ:A380&B748のファーストクラスを制覇できた訳ですし、これまたルフトハンザが世界に誇るファーストクラスラウンジとファーストクラスターミナルの両方をも制覇する事ができました。ただただヒコーキの神様に感謝するばかりです。
そして今回搭乗したB747-8~IC:インターコンチネンタル(旅客型)は、世界中のキャリアでもたった3社しか保有してなく、今回2社目のB747-8への搭乗を果たす事ができた訳です。(1社目は中国国際航空) 残るは大韓民国のB747-8となる訳ですが、大韓航空のA380:ファーストクラスも未搭乗になりますので(ビジネスクラスは搭乗済み)、何とか今年10月までに発券して、できるだけ延ばしたところの来年9月、10月あたりで「大韓航空のA380とB748のファースト、一度に制覇できれば・・・!」との野望を抱いております・・・。