Lufthansa First Class “Terminal” @ FRA
2019年3月、ルフトハンザB747-8のファーストクラスに搭乗するための旅。通常であれば搭乗2週間前にならないとANA特典にはファーストクラスを開放しないルフトハンザではありますが、2018年の4月頃に2週間前でなくても、もっと先の旅程でもファーストクラスが取れるという事態が発生していましたので、2018年11月のA380ファーストクラスに引き続き、ルフトハンザが誇る二大フラッグシップのもう片方、B748ファーストクラスにも搭乗すべく、フランクフルトにやって来ました。
ルフトハンザのファーストクラス搭乗となれば、同社が世界にその名を馳せる『ファーストクラス ターミナル(以下、FCT)』を経験しない訳にはいきません! 前回のA380搭乗の際には敢えて『ファーストクラス ラウンジ』の方の利用に留め、今日の日をとても楽しみにしていたのです。
事前の情報通り、FRAターミナル1から徒歩でのアクセスが可能。しかしながら途中で旅客を見掛ける事はなく、空港職員かタクシー運転手ぐらい。。。
あまり居ないのでしょうが、徒歩アクセス者の為のエントランス。
スタッフはおらず、勝手にドアを開けて内部に入ります・・・。
お出迎えの無い中、左奥にあるエレベーターで上階へ。
ロビーに到達しました。気後れするほどのロビーの広さと、スタッフの丁寧なお出迎え。本当は上階外の車寄せに、車両でアクセスするのが正解なのでしょうが、タダ乗りのマイラー風情は絶対にそのような事はしてはいけないように思えてきます・・・。
こちらで搭乗券とパスポートを提示して受付。左手には出国の手荷物検査。「初めてですか?」「時間になると搭乗機までリムジン車で向かいます。スタッフが声を掛けます」という会話がありました。「こんなに早く来たの!?」的の弄ばれ方をされなかったのにはほっとしましたよ。。。
受付中、振り返ってロビー内を撮影。右奥が上がって来たエレベーター。
手荷物検査を終え、中に進みます。途中FCT専用の免税店が左手に。
その正面にエントランス。
エントランス脇のショーケースに並ぶダック達。こんなに種類があるのですね! コレクター垂涎の的らしいのですが、私はよく分からないので一通り眺めただけ。。。
それよりもエントランスにおいてシンプル過ぎるコーポレートロゴの存在感の方に惹かれます。
そしていよいよ中に足を踏み入れます・・・! 先ずは各国の新聞・雑誌が並びます。
きっとリピーターさんたちは自分に必要な物がどこにあるのか把握されていて、通りすがりに「さっ」と取っていくのでしょうね・・・! 想像しただけでカッコよく思えます!
その奥、ラウンジ内の動線が交差する真ん中の位置にコンシェルジュのデスクがあります。しかしながらこの時の利用者は、私も入れて4名だけ。故にコンシェルジュさんも暇そうにされていたので、気兼ねなくデスク撮影のお願いをする事ができました。が、ご自身はフレームアウトしていかれましたね。。。
デスク前を左に折れ、奥に向かいます。
右手には窓に面したシーティングスペース。
左手にはビジネスセンターの個室が並びます。
忙しいファーストクラス有償客の人たちには必要な設備なのでしょうね・・・。
左奥まで行き切ったところには、電動でゆらゆらと動くリクライニングシートが。ドイツでパナソニック製が採用されていたので、ちょっと誇らしく感じられ。。。
ふと窓から外に目を向けると、専用リムジンが並んでいます!!! 全てポルシェ車でパナメーラ・カイエン・カイエンでしょうか?
この日は小雨交じりで寒い日でしたが、ドライバーさん自らせっせと吹き上げをされていました。
FCT左半分の散策を終え、コンシェルジュデスクのところまで戻ってきました。
残る右半分がFCTの本命となります。
大理石の大壁の向こうは、セルフクロークとなっています。ジャケットとキャリーオンの持ち主さんにはリピーターの匂いしかしません! 左奥のエレベーターは、搭乗時のリムジン車寄せへのアクセスとなります。
FCT右半分を奥まで伸びる通路。その右手手前がバーカウンター、奥がダイニング。
バーカウンター。椅子が途中から好き勝手に向いているのがちょっと気になります。。。
しかしながら、さながらショールームのような設えは圧巻です。
通路左手はシーティングスペース。
本来でしたら窓側はヒコーキが眺められるのでしょうが、残念ながらFCTの窓からは空港施設と空港職員の動きしか眺めることはできません。
その奥にシガーラウンジ。
一先ずダイニングは飛ばして、通路を奥に進みます。お目当ての仮眠室を発見!
しかしながら1号室は使用中・・・。
向かいの2号室も同様・・・。
ですので通路の最奥を目指します。
行き着いた左手にカウンターがあります。ここまで来るとジャグジー/シャワーの受付である事が容易に想像できます。
ベルを鳴らすと奥からスタッフの方が登場。当然ジャグジーをお願いします。ところが水漏れで修理中、不可と・・・。ダックたちに「ざま」と笑われているように感じられます。。。
故障では仕方ありませんので、シャワーまで案内してもらいます。
2号室に案内されました。正面にヴァニティシンク。
シンク上のアメニティ。
向かって左がシャワーとなっています。
ハンドシャワーと・・・、
レインシャワーの両方が完備。
シンク右は・・・、
トイレとなっておりました。
シャワー室の撮影を終えても仮眠室は空いていませんでしたので、ダイニングへ。全部でテーブルは10席ほど。広くはありませんが、他に利用者の方がいましたので全体の撮影は自粛しました。
4人掛けでは申し訳なかったので、端っこの2人掛けのテーブルへ。
12時前でしたが、まだ朝食メニュー。(拡大します)
オーダーを待つ間、ブッフェカウンターの撮影。以下コメント無しで。
メニューの大半の物が「カウンターに揃ってるよ」的な事を言われましたので、そうでないのを聞き、『Dim sum』をオーダーしたところでした。
ここからは数時間が経過したランチの回。
何やら今だけの推しメニューと見受けられるものがテーブル上に・・・。
ロブスターに惹かれ、『- – – ROLL – – -』をお願いしてみました。(拡大します)
こちらがメインのメニュー。
メニュー上から真ん中。(拡大します)
メニュー真ん中から下。(拡大します)
今度はランチ時のブッフェの内容をコメント無しでお楽しみください。
圧倒的に見栄えがし、内容が豪華になっていますよね!
シャワー上がりでしたのでピルスナー(確か・・・)をお願いしました。朝食同様、メニューに記載されているアペタイザー類はブッフェカウンターから自ら調達。
ポテトカプチーノスープ
オーダーした訳ではないのですが、これはダイニングのスタッフさんが持って来てくれました。きっと、足ごと置いてあるのにスルーしたこの失礼な日本人が許せなかったのでしょう。。。
メインはビーフフィレ。
機内と違って抜群の火加減。
そして期間限定のようなメニュー内の『- – – ROLL – – -』、って全然ロールされていません! というかオン的な。 いやでもこのロブスターロールは絶品でした! 歯ごたえにジューシーさ、搭乗前の最後にもう一回オーダーしておけばよかったと後悔するほどのクオリティ!
ティラミスにクリームブリュレ、共に確かドイツ名物ではありませんが、自分の好みでスイーツを取って来ました。
さすがにルフトハンザが世界に誇るFCTのダイニングと言うべき内容でした!
ブリティッシュ・エアウェイズのコンコルドルームには圧勝、エールフランスのラ・プルミエール ラウンジとは甲乙つけがたいというダイニングの内容でした。やっぱり欧州三大メガキャリアで比較したくなってしまいますね。
食後、シャワーの受付スタッフさんにお願いしていた事もありまして、無事に目的の仮眠室を利用する事ができました。前述の2号室の方です。
3時間ほど仮眠ができました。シーティングスペースに戻って30分ほどしたところで、ディレイしてるとスタッフさんから聞き、更に30分したところでリムジンで今回の旅の目的:B748ファーストクラスへの搭乗となりました。そのリムジンでの送迎につきましては、次のエントリーの搭乗記にてご紹介させて頂きます。
ルフトハンザのFCT、敢えてファーストクラスラウンジを先に体験し、引っ張っただけの甲斐があったと感じられる素晴らしいものでした。コンコルドルームのように混み合う事なく、ラ・プルミエールのように手狭な訳でもなく。全体としては、FCTにはスパはありませんでしたが、コンコルドルームには圧勝です。コンコルドルームの方が秀でているのはシャンパンの銘柄しか思い当たりません。さてラ・プルミエールと比較してみると、なかなか難しいところがあります。あそこのスパのセラピストさんは凄腕でした! でもFCTには個室の仮眠室とジャグジーがあるというのがアドバンテージです。搭乗機へのリムジンサービスはどちらにもありますから、本当に甲乙つけ難いところです。そこで最後に上げるとしたら・・・どちらがレアケースか?といい事なのだと思います。そう言ったらラ・プルミエールに軍配が上がってしまうのですが・・・、本当に甲乙つけ難いです(あくまでも全て個人の感想です)。それにしてもルフトハンザFCT、想像していた通りの素晴らしいラウンジでした・・・!