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本拠地積み込み、エミレーツ航空ファーストクラスの機内食
ファーストクラスとビジネスクラスで世界二周する旅、いよいよ本命のフライトに搭乗した続きになります。
機内食を食べまくりたいとお願いする
往路のニューヨーク-ドバイ間のフライトではコックピットに招待してもらうなどのとても貴重な体験をさせてもらい、生涯忘れられないNo.1のフライトになった訳なのですが、正直アウェイ発のフライトだったからでしょうか、実は機内食が思ったほどでもなかった・・・という感想を持っていました。(私の選択が悪かっただけなのかもしれませんが・・・)
ですので今回は、搭乗前にエミレーツ航空のウェブライトで予め機内食メニューを確認していました。さすがエミレーツ航空の本拠地:ドバイ国際空港での積み込みだけあって、機内食はとても期待できそうなラインナップが並んでいたのです。そこで往路の経緯を担当のFAさんにお話しして、今回は機内食をたくさんオーダーしたい!、食べてみたい!旨を予め伝えておく事にしました。
離陸前のタキシング中、通りがかった担当のFAさんに声を掛けます。ファーストクラスの乗客とは言え、とても厚かましいお願いです・・・、英語が堪能でない事も相まって心臓バクバクの緊張ものです・・・。身振り手振りを付け加えて、若干冷や汗をかきながらその旨を伝えます・・・。すると担当FAさんは両手を大きく動かしながら「もちろん大丈夫ですよ、フライトを楽しみましょう!」みたく笑顔で快諾してくれたのでした・・・!
さすがにダメとは言われないだろうとは思っていましたが、担当FAさんには表情を曇らせる事なく、即答してもらえたことで、私の気持ちはすっと軽くなりました。そして「知っていると思うけど、食事はいつでもあなたの好きな時にオーダーしてください」と優しく付け加えてくれたのでした。これで心につっかえていた怖さのようなものはなくなっていったのでした。。。
機内食1回目
離陸して上空に上がると、タキシングの際に一度回収されたスナック類のバスケットが再度配られ、機内サービスがスタートします。
いつも通りのドリンクサービスを受けつつ、ブランチの時間帯であったことから、”Light Bites”のメニューから2品を手始めとしてオーダーしてみました。
Steak Sandwich~grilled beef, onion marmalade and emmental on toasted multigrain sourdough~。軽食とは言え、かなりボリュームのあるサンドウィッチでした。
もう1品は大好きなクラムチャウダーです!Clam Chowder~with veal rashers and grilled sourdough ciabatta~。
最初のドリンクサービスでお酒をお願いしたこともあり、この後少し休むことにしました。担当のFAさんにベッドのセッティングをお願いし、ひとまず昼寝します。
電動で開閉する扉を閉めると、座席はまさにプライベート空間、個室に変貌します。
4時間ほど眠りにつくのでした。
機内食2回目
長めの昼寝から目を覚まし、少しの間はぼーとしていましたが、ただ寝ていただけなのにお腹が空いていることに気付きます・・・。そこで2回目の機内食をディナーとして頂く事にしました。
ドリンクサービスを頂きながら、往路で頼み損ねたキャビアをまずオーダーしてみました。”Appetisers”Caviar~presented with a tradional selection of finely chopped onion, grated egg, sour cream and lemon, served with melba toast and blinis~
続いてカナッペは3種類。”Canapes”~a selection of hot and cold savouries including sundried tometo and feta frittata, breaded prawn, beef brochette with ginger and soy, baba ghanouj tartlet wth tuna, togarashi-spiced feta and olives~
アペタイザーとしてメニューに記載されていたスープも頂きます。”Appetisers”Beef Consomme~with orzo and vegetables~
そしていよいよメインです。メインは2つお願いする事にしました。まず最初は肉です・・・!、”ビーフ・ラグー、煮込みシチューですね。Main Course”Beef Ragout~flavoured with paprika and garlic, served with rosti, green beens and roasted beetroot~ これはちょっとキシキシ感のあるビーフで、私的には1回で充分でした。
そしてメインの2品目はシーフードで、主役はロブスターです・・・!脇役のホタテやエビも大好きなシーフードです。”Main Course”Seafood al’Armoricaine~lobster, prawn and scallop in Breton-style shellfish sause, served with mustard mashed potatoes and sauteed courgettes~ このロブスターは歯ごたえもよく、ソースとの組み合わせも良くて絶品でした!ですので、後ほどまた頂くことになります。。。
ここまで頂いてディナーは終了。お腹いっぱいになり、また休むことにしました。
機内食3回目
昼寝が長かった事もあり、あまり長くは寝られなかったようです。ふと目を覚ますとロサンゼルスまであと5時間のところまで来ていました。時差調整の為、もうこれ以上は寝るのは止め、起きることにしました。
今更ながら、Ship No.は【A6-EOC】です。
その後2時間半ほどは機内散策したり、自席でタブレットに入れたマンガを読むなどして、まったりと過ごしたりしていたのですが、到着2時間半前に予約していたシャワーの順番が回ってきました。シャワーについては、往路での様子をご覧下さい。
そしてシャワー・スパのサービスの一環である、湯上り後のフルーツを頂きます。”Seasonanl Fruit”
そして到着2時間前。今度はロサンゼルスの時間に合わせて、3回目の機内食をお願いします。太平洋時間の12時頃でしたので、私的にはランチのつもりです・・・。
先ずは・・・、”Appetisers” Air-cured Duck~with apple chutney and blanched asparagus~
続いてスープは、1回目のクラムチャウダーをまた頂いたのでした。
そしてメインに入ります。海外旅でコメに飢えていることもあり、予め調べていた説明に「rice」の文字のある、インドカレー的なメニューをお願いします。”Main Course” Badami murgh~chicken in almond gravy, served with curried split chickpeas and mushroom pulao rice~
これが大当たりで、スパーシーな豆カレーと、クリーミーなグレイビーソースの組み合わせが絶品でした!ですので、もう一皿追加でお願いしてみました。。。
そして最後の力を振り絞って、これまでの料理の中で一番美味しかったシーフードを最後にオーダーします。
ここまで頂ければ言うこと無しです。自分でもやり切った感に満たされ、食後に紅茶を頂き、搭乗に際しての機内食をたくさんオーダーしたい!、食べてみたい!という目的を達成したのでした・・・!
ロサンゼルス到着
食後は自席で外を眺めながら、大人しく過ごしていました。エミレーツのロゴ(見切れてしまっていますが)、目にする度にテンションが上がります!
気がつけば、ロサンゼルスまであと30分のところまで来ていました。既に搭乗してから17時間以上経過しているのに、もっとこの素晴らしいシートに座っていたいという未練が芽生え始めます・・・。やはりプレミアムキャビンで過ごす時間はもの凄く貴重ですが、貴重な故に無情にもあっという間に時間は過ぎてしまいます・・・。
次第にヒコーキは高度を下げ、山々に残る雪がはっきり見えるようになり、郊外の住宅地から市街地へと、窓の外の景色は映って行きました。そして内陸で旋回をする直前にハリウッド・サインを目にすることができました。A側に座席指定していて良かったです。
そして無情にもヒコーキはロサンゼルス国際空港に着陸するのでした・・・・。トム・ブラッドレー国際線ターミナルまでのタキシング中にはライバルのエティハド航空のヒコーキが。
ターミナルに着くと名残惜しいのですが、担当してくれたFAさんにお礼を言って降機します。本当にこのFAさんには、私のとても厚かましいお願いを快諾して頂き、とても感謝するのでした。料理をサーブする際には「ィエンジョーイ」と毎回声を掛けてくれて、3回目のラストスパートの際には「大丈夫?」と気にかけてくれるほど優しかったのです。
この後は、思いっきり後ろ髪引かれる気分のままヒコーキを後にし、アメリカに入国。サンフランシスコに移動すべく、ターミナルを移動するのでした・・・。
思えば、このEK215に搭乗したい!という想いから、ファーストクラスとビジネスクラスで世界二周という、今までの自分にとっては背伸びをするような旅を計画し、実行に移す事ができた訳なのですが、こうして想いを達成できた事は本当に夢のようでした・・・。この後、日本に帰国するまであと2フライトが残っていたのですが、もはや消化試合と思ってしまうほど、エミレーツ航空A380のファーストクラス『プライベートスイート』での旅は素晴らしいものでした。
この時点でエミレーツ航空の搭乗は5回目。4回目でFAさんに搭乗時に怒られたとは言え、その後の機内サービスは後腐れなく、とても良くしてもらえました。中には1時間ほどのフライトが含まれていますが、5回が5回とも私にとっては忘れなれない貴重な搭乗となりました。
それまでファーストクラスはJALしか経験がありませんでしたが、このエミレーツ航空の後、今までカタール航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、カンタス航空、マレーシア航空、キャセイ・パシフィック航空とファーストクラスを搭乗してみて感じるのは、①個室、②機内ラウンジ、③シャワー・スパ、(④時々コックピット見学)といった搭乗時のアクティビティの充実と、フレンドリーな対応をしてもらるクルー、といった観点で、私はエミレーツ航空が1番好きな航空会社になるのでした。(現時点では、です)
現在エミレーツ航空はドバイ-オークランドの直行便:EK448便・EK449便にA380を投入し、それがA380の最長路線となっています。ですので、今度はそのEK448便、もしくはEK449便でプライベートスイートを満喫すべく、JALマイルを量産中です。。。