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タイ国際航空【A380『ロイヤルファーストクラス』】
2018年11月、ANAマイルでバンコクへ。当初、関空→バンコクだったのですが、夏・冬スケジュールの変更により機材がA380からA359に・・・。それに伴い、ファーストクラスがビジネスクラスにダウングレード・・・。「これはちょっと・・・。」という事で了承できなかったのでANAに相談。チケット上、出発地の変更はできないという事で、大阪出発はそのままで、しかしながら関空-伊丹のマルチエアポートを活かして、伊丹→成田→バンコク、という旅程となった次第です。
機材は【A380-841】、シップナンバーは【HS-TUF】。ファーストクラスもそうですが、やっぱり大型機材に乗りたいものです。
シート
ファーストクラスはアッパーデッキ前方に、1-2-1のコンフィグで3列の全12席。『ロイヤル』を冠して【ロイヤルファーストクラス】をTGでは呼称としているようです。上階のスイートラウンジから降りて来ると、既に搭乗が始まっていて、いつものルーティン行えず。。。と言いましても、TG・A380ファーストはこの時点でまだ2つ予約を持っていましたので・・・。
この日は12席中9名という搭乗率。
自席は【3K】。
ファーストクラスの最後列:3列目は、窓が1つ足りないようですね。
直ぐに頂いたウェルカムドリンクのシャンパンは・・・、
ドンペリでした。ファーストクラスとは言え、中距離路線なのに驚きです。
ドア無しで正面向きというこのタイプのシートはファーストクラスではごくごく一般的。
JALスイートとか、中国国際航空、マレーシア航空に採用されているタイプですね。ですので、あまり目新しさは感じられません。
これもよく目にする、オットマン兼同行者用シート。
モニター左側にシートポケット
専用ロッカーには木製のハンガー。ちゃんとしていますね。
視線を窓側に移します。A380アッパーデッキ特有の窓側収納。
縁取りのあるトレイとシートコントローラー。
その下にはアメニティキットやセットされていて・・・、
取り出してみると、そこには諸端子が内蔵されています。
その後ろにはIFEのコントローラーがあり、
更に後ろには、アメニティキット同様に予めヘッドフォンがセットされています。
尚、これからはフタでカバーする事ができます。見映えがすっきりして良いと思います。
そして謎なのはコレの用途。
オンにしても、このようなムーディーな色がつくだけ。しかも色が変化する訳ではなく・・・。
後日、搭乗した際に勇気を出して用途を尋ねると、「単なるランプです」との答えが・・・。「ん?、ライト??」と聞き直す私に、頑なまでに「ラン『プ』」と答えられていました・・・。ヒコーキマニアが興味を抱くほど、特別な用途はないようです・・・。
視線を左側に移すと、読書灯がありまして・・・、
予めペットボトル水がセットされた収納。アメニティにヘッドフォン、水と予めセットしておくのはTG流なのですかね?? でもでも効率が良いので、こういうのは好きです。
「この日の為に仕事を頑張ってきた」という名言に相応しい、出発までのワクワクする時間帯。さあ成田のA滑走路に向かいます・・・!
機内食メニュー・ワインリスト
1タミ南ウイングからRWY16の離陸なので、タキシングはあまり長くありません。ですのでこちらのルーティンは速やかに行います。
結論から言うと、こちらは中距離路線らしいシンプルさ。
ワインリストにこの権威性は必要なのか?毎度疑問に思いかがら撮影します。
周回とかいきませんが、9ヶ月経っていますので、拡大機能は省略しています。
左:白ワイン/右:赤ワイン
機内食メニュー
機内食で足りない時用
特に食事内容がシンプルですが、まあ中距離路線ですので理解はできます。。。
機内散策
RWY16で飛び出し、一度東に振ってから航路に乗るようです。
航路。
安全のしおり。
TGの機材も豊富で、日系より全然楽しみ甲斐がありますね!
キャビンの動きがスローな内に機内散策に出る事にします。まず前方ストレート階段と正対する、ファーストクラス用機内ラウンジの壁面。
今回は階下に降りる事はせず。
階段の右スペースにも機内ラウンジ。このようなソファー群が設置されています。
しかしながらKE:A380のビジネス用ラウンジと同じく、あまりその必要性を感じられず。。。
階段の左側にはWCが2ヶ所。まず広い方です。正面が便座ですが・・・、
左側にはドレッサー、これは女性は嬉しいかもですね。
シンクは便座のスペースの方にのみ。
続いて狭い方、開けると左に便座で・・・、
右にシンクといったシンプル設計。「こういう場合男は、こっちを使う方が(女性対する)エチケットなのかな?」と思い、以降は狭い方を利用する事に。
機内食
そそくさとアッパーデッキ前方だけの機内散策を済ませ、機内サービスを受けます。
アミューズは『アミューズ』とだけしか説明がなく・・・。あとミックスナッツです。
フードピックはTG機のテイルのようです。
チェイサーは水で。
このタイミングで配布されたWi-Fiカード。
でもでもたかだか20MBで、凄まじく遅いのが残念・・・。
機内食は洋食でお願いしてあります。
前菜『海老のソテー タラゴンクリームソースのミニパイ詰め フォアグラ』
ほっくほくなガーリック、食感的にもアクセントになり良いです。
メインは『 Lobster Thermidor』を事前指定。
日本発だったのですが、事前指定する程ではないかな?という感想です。SQのは絶品でしたが。
締めのデザート、フルーツはご遠慮して・・・、
甘いのを頂きました。『抹茶パンナコッタとティラミス/ピンクマカロン/タイティーアイスクリーム』
コーヒーは担当クルーさんの機転で頂く事に。「アイスクリームが紅茶だったからか・・・。」と気付きました。お心遣いをとても心地よく感じます。
食後、機内ラウンジの設えが少しだけ変わっていましたが、まあ中距離路線だとあまり力が入らないようです・・・。良く言えば実にシンプル。。。
ベッドポジション
食後、担当クルーさんにベッドをお願いしたところ、「長距離路線ではないので、マットレスがない」との事。「じゃあ結構です」とトイレに向かい、戻って来るとブランケットを多用する事でベッドができあがっていました・・・!
これには驚きです。やはりアジアのキャリアのホスピタリティは格別です。
バンコク到着
そうしている間に、やがてバンコクに到着。お馴染みの専用車が待機していますが・・・、
何故か9名のF客の中、私だけがGHさんに抽出されてしまい、一人で送ってもらう事に。。。「あなたが(自分で)運転するの!?」と驚きましたが、やはりあのだだっ広いスワンナプームをこうして乗せてもらえるのは楽ですね。
搭乗を終えて・・・
大型機材でハード的には文句のないTG・A380ですが、残念ながらシートには特徴的なものがなく、専用ラウンジもエミレーツやカタール、エティハドと比較するとかなり物足りなさを感じました。A380なのに中途半端という感想は否めず、それを活かし切れていないもどかしさを感じたりもしました。つまりは目を見張る機内アクティビティがないから、エミレーツのようなワクワクが生まれなかったという事。(個人の感想です)
日系のように77Wがフラッグシップで、ハード的に見劣りするのであれば、クルーさん方のソフト面でカバーというのも分かるのですが、A380なのにソフト面でカバーというのはちょっと・・・。とは言え今回は中距離路線であった訳ですから、その真価を感じられなかっただけかもしれません。後に控えている、ミュンヘン-バンコクの長距離路線でのTG・A380ファーストを心待ちにしたいと思います。